「MAQUIA」9月号で連載中の『EMI SAYS...,』では、読者のお悩みや質問に鈴木えみがアンサー。今月は、普段、何気なく使われている言葉のひとつ「センス」について、えみと考えます。
えみはどう考えて、どう思う?
EMI SAYS...,
Q.“センス”って、何ですか?
A.それぞれの表現方法や
持ち味のひとつだと思います
センスの良し悪しは
人から判断されるけど……
わたしが「この人のセンス素敵だな」って思うときは、自分にはない引き出しを目にしたときかな。なるほどって感心したり、ハッとするときに思うことが多いかも。でも、あらためて“センス”って何だろう?って考えてみると、不思議だよね。だって、その良し悪しは他人の物差しで決められるのかもしれないけれど、根本的には人それぞれの個性というか、持ち味みたいなものだと思うから。「そのセンス、わたしには分かんない!」って言葉を聞いたことがあると思うんだけど、ということはやっぱり個々人が持つ価値観みたいなものだと思うんです。自分がいいと思っているものを世の中に見せるための表現方法、みたいな。もしかすると、それが“センス”と呼ばれるものの正体なのかも。
センスを磨く方法は、日々の経験で培われていくはず
「どうすればセンスを磨けますか?」って聞かれることがあるけど、これはきっと、持って生まれた先天的なものと、生きながら徐々に身に付いていくもの、2つのタイプがあるよね。私自身は後者だと思うけど、とはいえ「よし、センスを磨こう!」って思いながら何かをする発想はないかも。ただ、“センス”って生きていくうえでの経験とか勘で構成されていて、それがその人の価値観や持ち味につながっているんじゃないかなと思っていて。だから、物事をひとつだけの側面から見ない、ってことも大切なのかも。わたしは空想することが好きだから、普段から色々なことを考えるタイプなんだけど、そうやって多面的に物事を見つめる柔軟な視点を日常的に持てたら、素敵だと思える表現方法=センスが磨かれていくのかもしれないよね。
MAQUIA 9月号
撮影/大野隼男〈えるマネージメント〉 ヘア/TAKAI メイク/吉田佳奈子〈mod's hair〉 スタイリスト/Shohei Kashima〈W〉 モデル/鈴木えみ(マキアミューズ) 構成・文/森山和子 企画/吉田百合(MAQUIA)