人と環境に優しいビューティの輪を広げよう!「MAQUIA」3月号から、コスメブランド「SHIRO」と「LUSH JAPAN」が実践しているエシカルな取り組みをご紹介!
私も環境も美しく、がこれからのビューティの新基準
美容で広げよう、Happyの輪♡
Happyの輪♡を広げるブランドの取り組み
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B級品素材の活用やエシカル割を実現
SHIRO PR
梅津和佳奈さん
Q SDGsと独自のエシカルな取り組みとは?
SDGs17の項目のうち、9つの項目に取り組んでいますが、特徴的なのがブランド設立当初から、もともとは副産物やB級品素材を活用する製品づくりからスタートしたこと。がごめ昆布やラワンぶきなどは捨てられる部分も活用し、素材をサステナブルに確保することを可能に。
Q 積極的なフェアトレードとはどんなこと?
フェアトレードの一例として、シアバターはガーナの女性団体から直接輸入しています。タイのスラム街の職業訓練校の女性たちにはノベルティ制作の依頼も。
Q 2020年に導入したエシカル割って?
製品を保護する目的の紙箱は製品の使用時には捨てられてしまいます。サスティナビリティへの配慮について考えた結果、省略できる包装資材をなくした製品を通常価格から3%値引きして提供しています。現在ルミネエスト新宿店に併設する「SHIRO SELF」とオンラインストアでのみ利用できるサービスです。
Q 北海道がルーツ。地元還元の取り組みとは?
北海道砂川市にある自社工場では福祉施設の方の雇用契約、シルバー人材の活用も。子供たち対象の地元還元イベント「すながわジャンボリー」は2019年まで10年間継続、地域活性に取り組んでいます。
A・B・C 酒粕、がごめ昆布など自然の素材を活かすという信念からスタートした製品開発。これらはもともと規格外や副産物だったものも。こだわりの素材ゆえ、たとえ副産物や規格外だとしても栄養価は同等。自然が生み出す貴重な産物を余すことなく使いきるのがSHIROの哲学だ。地元生産者とは深い信頼関係を築き、フェアな取引を続けている。
D・E・F ルミネエスト新宿店に併設する「SHIRO SELF」では、会計時や製品のお渡し以外は、原則的に接客を行わないデジタル接客。自分のスマートフォンを使って製品横のコードを読み取ると、製品情報のテキストが現れ、音声も聴ける。
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LGBTQ+や難民問題、
人道支援をポジティブに
LUSH JAPAN PR
青枝奈々さん
Q ダイバーシティ&インクルージョン活動とは?
ダイバーシティの観点から一部の製品名を変更。ユーザーからは「なんでダメなの?って思ってたけど、説明を聞いて納得できた」「新しい気づきがあった」など好意的なフィードバックも。ジェンダーを特定する傾向が強い化粧品業界の中で、日本のロールモデルになったという声もあって、評価をいただいているのを実感しています。
Q 長年取り組んでいるSDGsのテーマとは?
パッケージフリーの固形商品や天然成分のラメやスクラブの採用といった、化粧品業界の既成概念を超えた革新的な商品開発をライフワークとして続けています。
Q LGBTQ+や難民支援以外で、考えるべき課題は?
ミスコンの見直しや女優賞男優賞の廃止など、ダイバーシティのテーマはますます重要に。ただ、日本では「Black Lives Matter」のような差別問題について語るのは容易ではありませんが、このような世界的な社会問題をブランドとしてどう伝えるか考えています。
Q チャリティや会社貢献に積極的なのはなぜ?
創立以来、原材料調達からお客様に商品が届くまでの全過程が倫理的であることを大切にしてビジネスを行っています。それらのブランドとしての考え方をまとめた「ラッシュの信念」は今も大事にしています。
A 裸の状態で商品を販売するネイキッド商品。カラフルなソープやバスボムなどが人気! B 現在販売中のチャリティポットコイン。
C 2015年に実施した「#GAYISOK(ゲイ イズ オーケー)」キャンペーンの限定ソープは反響を呼んだプロジェクトのひとつ。D 難民支援キャンペーンのチャリティのひとつとして販売した「Refugees Welcome」のワッペン。E ボトルはすべてリサイクル100%素材を採用。ラッシュとユーザーとのリサイクルの循環実現のため、空容器5個の回収でフェイシャルパック「フレッシュフェイスマスク」をひとつ無料でプレゼントしている。
MAQUIA 3月号
イラスト/STUDIO NOX 取材・文/安倍佐和子 構成/横山由佳(MAQUIA)