「MAQUIA」10月号で連載中の『今月の美貌食』では、編集部が気になったグルメ情報をお届け。今月は、香り豊かなスパイスの味わいに心奪われるカレーのお店をご紹介!
今月の美貌食
スパイスの香りがますます恋しい時季。新店をご紹介。
スパイス使いがゴージャス。
チェティナード料理に出会える
話題の南インド料理のなかでも貿易が盛んだったタミル・ナードゥ州のチェティナード料理は、野菜がふんだんかつスパイス使いがゴージャス。その名手であるテーヴァン・マハリンガムさんが自身のお店をオープン。手始めに味わいたい写真1の野菜定食「ベジ・ミールス」のほか、前菜からドーサ、魚や羊肉料理まで極めて多彩で本格的。定番に加え、フェンネルシードやカルパシを贅沢に使うゆえ、爽快さと他にはない味の奥行き。インド料理の新世界を見せてくれる。
1 豆と野菜を使ったカレーや煮込み、ラッサム、野菜の蒸し炒めなど。混ぜることで美味しさが何倍にも。「ベジ・ミールス」(ランチ¥1300)。
2 主に日曜昼限定の「チキンのビリヤニ」¥1300と、うず巻状のデニッシュ「ポロタ」1枚¥300。
3 名店で腕をふるってきたテ ーヴァン・マハリンガムさん。
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スリ マンガラム
(経堂店)東京都世田谷区経堂 2-3-9
☎03-6413-9986
営業 11:00〜15:00、17:30〜21:30(土・日・祝18:00〜)
定休 火曜 ※税込み
スパイスとハーブを使った
ジェラートも楽しんで
世界中のスパイス料理を学んだうえで独自のフィルターを通して作り上げるカレー。こだわりと美味しさが口コミで広まり、人気店になった「カルパシ」が下北沢店をオープン。食材の魅力をくっきり立たせながらバランスがいい健やかなカレーやおかずが楽しめるプレートに加え、下北沢店限定でジェラートも展開。セージやマスタードシード、レモングラス……スパイスやハーブを随所にきかせたカレー店だからこそ生み出せるユニークなレシピが全8種。カレーとともに楽しみたい。
1 驚くほど健やかな食べ心地。「カレー3種」¥1390。この日は豆と大根入りのクートゥ、レモンチキン、マトンキーマの3種。「塩麹ラッシー」¥400
2 ジェラートは定番4種と週替わりの4種。混ぜて味わって。各¥530
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カリースパイスジェラテリア
カルパシ
東京都世田谷区北沢2-12-2 サウスウェーブ下北沢 1F
営業 11:30〜19:00(平日のみカレーは〜16:00)
定休 木曜 ※税込み
MAQUIA 10月号
撮影/山下みどり 取材・文/広沢幸乃