“エビちゃんOL”で日本中を席巻してから早10年以上。一児の母でありながら、女性として輝きを増す、蛯原友里さんが、「MAQUIA」12月号に登場! 「エビちゃんメイク」の変遷とともに、その美の秘密に迫ります。
“年々肩の力が抜けてメイクもナチュラルに。
表情が優しくなったと言われます”
Yuri Ebihara
1979年10月3日生まれ、宮崎県出身。大学のデザイン科を卒業後、上京。『CanCam』『AneCan』『Domani』の専属モデルとして活躍。2009年に結婚、今年4歳になる男児の母。『Marisol』のカバーモデルとしての人気も絶大。ハーブ好きが高じて、「ハーブセラピスト」としても活動している。
色んな顔の「私」になれる
モデルという仕事が大好き
40歳という節目の誕生日に、2冊の本を同時出版した蛯原友里さん。『~THE DAYS』(小学館)を作るにあたっては、『CanCam』から『AneCan』、『Domani』までの掲載写真すべてに目を通し、「これぞエビちゃん!」というカットを厳選したそう。
「不思議とどの撮影のこともよく覚えていて、当時の思い出がわっと蘇り胸が熱くなったことも。こうして振り返ってみると、この18年間、モデルとして本当に色々な経験をさせてもらいました。上京当初は、普通のファンデーションとピンクリップを塗っただけの、ごく平凡な女の子だった私が、プロのみなさんの手を借りて囲みラインとつけまがトレードマークの〝エビちゃん〟となり、ついには雑誌の表紙にまで出させてもらえるようになって……。その後もコンサバからモードまで、色んなページ作りを通して、ファッションだけでなく、メイクの面白さを実感できました。
実は、『AneCan』に移ったばかりの頃、一度だけスランプに直面。『CanCam』とは違う新しいエビちゃん像を作り出そうとみんなで苦労したんです。そのときはストレスで肌荒れもしたし、大人っぽさを追求するあまり、笑顔で撮影ができなくなったことも。でも、結局“私は私でしかない”と思ったら、すっと気持ちがラクになって、自然と肌も落ち着くように。私はやっぱりモデルという仕事が大好き。メイクと同じように、仕事も力まず、ごくナチュラルに取り組めるようになった今は、毎日がとても心地いいですね」
そんな“エビちゃん”のリアルな等身大ビューティに迫ります!
今のメイクはこんな気分…
「以前は目の粘膜部分を黒で埋めないと落ち着かないほど、目周りに力の入ったメイクをしていたのに、雑誌『LEE』の誌面に出るようになってからアイメイクが一変。まずはライナーが黒からブラウンに変わり、最終的にはライン無しに。アイホールにほんのりブラウンシャドウを入れただけの、抜け感のあるメイクが定番になりました。この方が顔の印象が和らぐし、目の表情が豊かになる気がして。その代わり、眉やリップは丁寧に、が鉄則。全体は薄づきな印象ですが、眉と唇にきちんと感と色があるので、ボヤけて見える心配はゼロです!」
話題沸騰!
2冊のエビちゃん本、同時発売
’02年のモデルデビューから、今までの代表的な作品を1冊にまとめたメモリアルアルバム(左)と、モデル・蛯原友里の今の素顔をフランスのニースと東京で撮り下ろした写真集(右)を同時発売。エビちゃんの魅力のすべてがこの2冊に詰まっています。
10年ぶりにアネッサの広告モデルに!
’05年、25歳の夏に資生堂「アネッサ」のミューズに抜擢され、潔いビキニ姿を披露。白く華奢な完璧ボディに憧れる女子が続出した。そこから’09年まで、ブランドの顔として活躍。この夏はなんと10年ぶりに同商品のCMに出演。変わらぬ美貌が話題に!
2006年 撮影/土井浩一郎
どんどんキレイになる
「エビちゃんメイク」の変遷をプレイバック
2003
福岡の大学を卒業し上京、翌年からCanCamモデルに。「京子OL」特集に出ていた頃は、まだ“エビちゃん”キャラが確立される前。細眉、ピンクチーク、グロスの平均的な女子大生風メイクだった。
『CanCam』2003年12月号 撮影/小池哲夫
2005
「エビちゃんOL」が社会現象に。レイヤーを入れ、ミックス巻きした「エビちゃんヘア」も大流行。この頃から上のアイラインは黒でしっかり、マスカラもたっぷりの、目元を強調したメイクが定着!
『CanCam』2005年3月号 撮影/今村史佳
2008
さらに“盛り”が加速するCanCam後期。つけま&囲みアイに目頭の白シャドウで、ドーリーな顔に進化。目に負けじと眉も徐々に太めに。リップはとにかくピンクが流行った時代。この年、専属を卒業。
『CanCam』2008年11月号 撮影/横井秀徳
2009
満を持して『AneCan』専属に。より大人っぽいエビちゃん像を追求し、試行錯誤。盛ったアイメイクはそのままに、眉山の角度が上がり、ブラウンのチークやリップを使った“いい女系”へと転換する。
『AneCan』2009年1月号 撮影/水田 学
2015
史上初、2誌同時専属モデルとなる。『Domani』ではベースしっかりのコンサバメイク、『AneCan』ではファッションのカジュアル化に伴いヘアメイクも自然に。つけまと下のインラインが消える!
『AneCan』2015年3月号 撮影/長谷川勝久
2017
母になって本来の自分らしさが際立ってきたころ。ファンデーションが高機能になり、丁寧な陶器肌作りが基本に。眉はごくナチュラル。目や口に強い色は使わずとも、ツヤと陰で立体感のある顔を表現。
『Domani』2017年2月号 撮影/TISCH
※過去写真はすべて『YURI EBIHARA 2002-2019 THE DAYS』(小学館)より。
MAQUIA12月号
撮影/酒井貴生〈aosora〉 ヘア&メイク/森 ユキオ〈ROI〉 スタイリスト/福田麻琴 取材・文/栗田瑞穂 構成/若菜遊子(MAQUIA)
【MAQUIA12月号☆好評発売中】
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