簡単でおいしいと話題の長谷川あかりさんのレシピで、不調を立て直して。今回は心にいいレシピを紹介します。
肌・体・心の“ちょっぴり不調”に
長谷川あかりさんのほっこり癒しレシピ
SNSでのレシピ投稿がバズり人気に。著書『クタクタな心と体をおいしく満たす いたわりごはん』(KADOKAWA)も話題。
少ない工程と食材で作れるレシピで肌・体・心を整えて
「人間の体は数十兆個の細胞の集合体です。その細胞ひとつひとつに栄養素が必要で、ひとつでも必要な栄養素が不足してバランスが乱れると、徐々に肌・体・心に不調が現れ始めます。特にマキア世代の女性は忙しい日々を過ごし、食事のことは後回しになっている人も多いのでは。自分のために料理をする余裕がなくて自己嫌悪に陥ってしまうこともありますよね。でも安心してください。私が提案するのは、すべて最小限の工程と材料で驚くほど簡単に作れて、栄養もしっかり摂れ、ちゃんとおいしいレシピばかり。肌・体・心それぞれのお悩み別にレシピを提案しているので、そのときの自分に合わせて、気楽に作ってみてくださいね」(長谷川さん、以下同)
心がスッキリ整うレシピ
【イライラに効く】
えびの旨みたっぷりのほっと安らぐ味
「小えびとじゃがいものミルクスープ」
材料 : 2人分
乾燥小えび(桜えび、あみえび等) 10g
バター(有塩) 10g
水 1/2カップ
牛乳 1・1/2カップ
じゃがいも 小1個(80g)
塩 小さじ1/2弱
オリーブオイル 少々
この食材が効く!
「牛乳やバターなどの乳製品に含まれるトリプトファンは、精神を安定させる作用のあるセロトニンの材料になる成分。イライラを鎮めるのに効果的です」
作り方
1 じゃがいもは皮をむいておく。小鍋にバターを入れて熱し、溶けたら乾燥小えびを加えて炒める。香ばしい香りがしてきたら、水と牛乳を加え、じゃがいもを鍋に直接すりおろして加える。
2 混ぜながら弱めの中火で温め、とろみがついてきたら塩を加える。味をみて塩(分量外)で調えたら火を止め、器に盛る。オリーブオイルをたらす。
「乾燥小えびはそのまま加えるよりも、バターで炒めることで、より旨みと香ばしさが出やすくなっておすすめです」
【気分の落ち込みに効く】
優しい味わいが落ち込んだ心をいたわる
「あさりの缶詰とヤングコーンのにゅうめん」
材料 : 2人分
そうめん 150g
あさり(水煮缶) 1缶
ヤングコーン 8本
水 1・1/2カップ
料理酒 大さじ1
塩 ふたつまみ
バター 5g
この食材が効く!
「セロトニンが合成される際には鉄が必要。缶詰のあさりは生のあさりの約8倍の鉄を含有。このにゅうめん1人分で成人女性が1日に必要な鉄の約1/2を摂取可能」
作り方
1 袋の表示通りにそうめんをゆで、水気を切っておく。ヤングコーンは縦半分に切る。
2 鍋に水、料理酒、あさり(汁ごと)を入れ、中火にかける。沸騰したらヤングコーンを加え、2~3分煮込んだら塩を加え、味をみる。味が足りなければ塩(分量外)を加え、調える。
3 器にそうめんを盛り、2を注ぐ。半分に切ったバターをそれぞれにのせる。
【元気が出ないに効く】
ほんのり甘くスパイシーで元気がUP
「ラム肉クミントマト煮」
材料 : 2人分
ラム肉(カレー用) 200g
塩 3g
砂糖 3g
小麦粉 小さじ2
オリーブオイル 小さじ2
クミン(ホール) 小さじ2
トマト(ホール·缶詰) 1缶
にんにく(すりおろし) 1片分
マヨネーズ 大さじ1
塩 少々
パセリ 適宜
この食材が効く!
「ラム肉には脂肪の燃焼を促すL-カルニチンや代謝を助けるビタミンB群が豊富で、代謝がアップし、元気が出やすくなります。また、クミンには食欲増進効果が。クミンの香りと共に高たんぱくなラム肉をがっつり食べることで元気になれます」
作り方
1 ラム肉に塩3gと砂糖をすり込み、小麦粉をまぶしておく。鍋にオリーブオイルを入れて中火にかけ、クミンを入れて炒める。香りがしてきたら、ラム肉を加えて炒め、こんがりと焼き色がついたら、トマト、にんにくを加えて蓋をし、弱めの中火で15分煮込む。
2 蓋を取り、トマトをつぶしながら1~2分さらに煮込んだら火を止め、マヨネーズを加える。味をみて塩で調え、よく混ぜてなじませたら器に盛る。粗みじん切りにしたパセリを散らす。
【ストレスに効く】
小松菜の豊かな風味でストレスも吹き飛ぶ
「小松菜と豚肉の蒸し煮」
材料 : 2人分
豚バラ薄切り肉 160g
小松菜 1束
にんにく 1片
赤唐辛子 1本
オリーブオイル 小さじ2
小麦粉 小さじ2
水 1/2カップ
料理酒 1/4カップ
酢 大さじ1
塩 小さじ1/4
この食材が効く!
「抗ストレスホルモンの生成を助けるのがビタミンC。ストレスが多いとビタミンCの消耗が加速。小松菜にはビタミンCが多いので煮汁も一緒に摂取を」
作り方
1 豚バラ肉と小松菜は長さ1.5㎝に切る。にんにくはつぶし、赤唐辛子は種を取っておく。
2 深めのフライパンに、オリーブオイルとにんにく、赤唐辛子を入れたら弱火にかける。にんにくの香りがしてきたら豚バラ肉を加えて炒め、色が変わったら小麦粉を加えて、粉っぽさがなくなるまでさらに炒める。
3 小松菜、水、料理酒、酢、塩を加えて蓋をし、中火で5分蒸す。味をみて塩(分量外)で調える。
MAQUIA5月号
料理・レシピ製作/長谷川あかり 撮影/佐々木美果 ヘア&メイク/榛沢麻衣 スタイリスト/来住昌美 取材・文/和田美穂 構成/髙橋美智子(MAQUIA)
最終更新日: