近々訪れるであろうマスクレスの日を見据えて、ゆるみきった下半顔から脱出しよう。今回は、気になるほうれい線ケアにまつわる疑問を友利先生に聞きました。
長引くマスク生活で蓄積した悩みを攻めの対策で解消!
映える下半顔のための≪必修≫ビューティ
必修❷ほうれい線
友利先生に聞きました。
ほうれい線にまつわる「気になるアレコレQ&A」
Q ほうれい線を全消ししたい!
A 全消しは、顔の構造的に無理だけど、長さと深さにアプローチすることは可能。
「解剖学的に見るとほうれい線は、鼻翼(小鼻)から口角につながる“溝”で、これがない人は誰一人いません(イラスト赤線)。ほうれい線が目立つ人とそうでない人がいるのは、肌にハリがあるかどうかの違い。ハリがないと溝が深くなったり、長くなって目立つように(イラスト青線)。内側からハリを高めるコスメを取り入れてみて」(友利先生、以下同)
Q 美顔器でケアするとほうれい線は薄くなる?
A 一時的には薄くなるけれど、持続は難しい。
「ローラーや電気によって筋肉に刺激を与えるケアは、筋収縮をさせるため一時的には効果を発揮します。しかし、狙ったところに当てるのが難しかったり、強く刺激を与えすぎたりも。また、筋反射なので効果は数時間から半日で持続はしません。それよりは食いしばりなど、クセを意識してみて」
Q 口角を上げるとほうれい線予防に効果あり?
A それよりも、口を動かすほうが大事。
「口周りの筋肉は複雑で、口角を上げる筋肉より下げる筋肉のほうが多いんです。そのため、上げる筋肉を意識しないと引き下げる力学が働き続けてしまいます。とはいえ、笑顔をずっと作るのも筋肉を過度に使うため逆効果。それよりは歌を歌う、話すなど、口を大きく動かしたほうが効果的です」
Q 美容医療でほうれい線を目立たなくできる?
A できます。
「望むゴールによって、ほうれい線を目立たなくする治療法は変わります。美容医療の範囲であれば、ハイフで肌を引き上げたり、ヒアルロン酸を注入したり。中レベルであれば糸を入れるスレッドリフトなども。本格的な治療になると、皮膚を切る美容外科になります。どれにしても医師と相談を」
Q マッサージでどうにかできますか?
A スキンケアの際、軽く引っ張り上げながらなじませるのがオススメ。
「正しいやり方でできればいいのですが、無理な力がかかってしまうのは逆にシワやたるみの原因に。ただし、皮膚を引っ張ることでハリ感が生まれるというデータもあるので、わざわざマッサージまではしなくとも、スキンケア時に、軽く引き上げるように化粧品を塗布するのがいいかと思います」
Q 頭皮ケアは意味がある?
A 直接の関係は薄いけれど、巡りを上げる効果はあり。
「『顔と頭皮は1枚皮でつながっている』とよく言われますが、頭皮ケアで期待できる美容効果はマッサージによるたるみの“予防”であって、リフトアップまでは難しいのが正直なところ。頭皮のコリをほぐすことで血流が促進され、巡りがよくなるので、やらないよりはやったほうがいいでしょう」
【Column】村木さんの頬たるみ解消テクがスゴイ
リンパ節が集中している耳の前後を軽くさすってほぐすと、リンパの流れがよくなり、むくみがなくなると同時に一瞬で顔が引き上がる! やり方は簡単。もみあげあたりに人さし指と中指を置き、力を入れすぎないようにスッと上から斜め下へさすります。次に、耳の裏側も同様に上から斜め下へ。耳の前と裏側、順番にスッスッと数回指をさすり下げればOK。スキンケア時や、日中のケアにぜひ。
MAQUIA12月号
撮影/資人導〈SEPTEM〉(モデル) 久々江 満(物) ヘア&メイク/広瀬あつこ スタイリスト/上田みのり モデル/辻元 舞 佐藤さき(マキアビューティズ) イラスト/green K 取材・文/藤井優美〈dis-moi〉 摩文仁こずえ 構成/吉田百合(MAQUIA)