「MAQUIA」1月号では、イベントが続く季節の「太らない」食事法をプロがアドバイス。立食パーティでの食べ方・食べ順のポイントを教えていただきました。
忘年会、クリスマス……年末ならではの食べ方ガイド
イベントシーズンに太らないための
外食&中食BOOK
イベントが続く年末は食べ過ぎたり、甘いものの誘惑など体重増加の罠が! 太らないための外食&中食の食べ方のルールとメニュー選びのポイントを徹底解説。
お話を伺ったのは
北里大学 北里研究所病院
糖尿病センター長
山田 悟先生
糖尿病専門医。食・楽・健康協会代表理事。緩やかな糖質制限食=「ロカボ」の考え方を提唱し、社会への啓発と普及に取り組む。
食・楽・健康協会
副理事長
山田サラさん
健康料理研究家。夫の山田悟先生とともに、食・楽・健康協会を通じて、「ロカボ」の考え方の啓蒙と普及にあたる。
立食パーティのメニュー選びこれが正解!
好きなものを自由に選んで食べられる立食パーティは選び方や食べ順に注意。
チーズは好きなだけ食べてOK
「チーズは高たんぱく・低糖質な優秀食品。たとえばプロセスチーズなら1個(20g)の糖質量は0.2g程度です。動物性の脂肪が体に悪くないことも医学的にわかっているので、気にせず食べて構いません」(悟先生)
最初のプレートはたんぱく質・野菜でいっぱいにする
「最初のお皿に盛り付けるときは、カルパッチョや、スモークサーモン、ローストビーフなどのたんぱく質がとれるものと、野菜をたっぷりのせて、この一皿でおなかいっぱいになることを目指すのが太らないコツ」(悟先生)
ムース
オードブルでよく出されるオマール海老のムースなどのムース状のものは、生クリームや卵白で作るので、意外と低糖質で高たんぱく。
スモークサーモン
「スモークサーモンは、低糖質なだけでなく、抗酸化力の高いアスタキサンチンが豊富でエイジングケアも期待できます」(悟先生)
ローストビーフ
「パーティ料理の定番の主菜であるローストビーフは低糖質で、満足感も高いのでしっかり食べておなかを満たしましょう」(サラさん)
カルパッチョ
「魚介類と野菜がとれるカルパッチョは低糖質で、オリーブオイルも使われていて血糖値の上昇も抑えられるのでたくさん食べて」(サラさん)
パスタやマカロニは「主食」ととらえて最後に回す
「グラタンは小麦粉を使うので実は高糖質。マカロニグラタンやポテトグラタンだとさらに糖質量が多いので要注意。グラタンは主食ととらえて、食べるなら食事の最後に少しだけに」(サラさん)
シメの炭水化物は少量だけに
「シメに炭水化物が食べたいなら、最後に少量だけとって食べて。ごはんものは50gほど(おにぎり半個分)にすれば糖質が20g程度に抑えられます」(悟先生)
デザートはプチケーキを1〜2個ならOK
「1食の糖質を20〜40gに抑えればその中でデザートを楽しむのもOKですし、嗜好品として10gでも。ちなみに主食の代わりにデザート(可能なら最後に)という作戦でも大丈夫。糖質量の点で考えると和菓子より洋菓子を」(サラさん)
MAQUIA1月号
[外食&中食BOOK]撮影/神林 環 安井真喜子 スタイリスト&フードコーディネート/竹中紘子 洲脇佑美 イラスト/徳丸ゆう 取材・文/和田美穂 構成/髙橋美智子(MAQUIA)
【MAQUIA1月号☆好評発売中】