女性の一生で、波のように変化する女性ホルモン。40代は女性ホルモンが減っていく事実を受け入れ、賢く波を乗り切って、今と未来に備える世代。

上手に乗りこなそう!
女性のホルモン変化

東京・表参道のMET BEAUTY CLINICで婦人科、フェムケアを担当。産婦人科専門医。女性のライフステージに寄り添った治療が評判。
必要な検診は躊躇せずに!
女性が受けておくべき検診6選
ここに紹介する検診は、地方自治体や勤めている企業の検診では行われていないものも。必要に応じて婦人科クリニックに相談を。
※検診項目の「費用」の自費診療の料金はMET BEAUTY CLINICのもので、記載料金のほかに初診料などがかかります。自治体の検診、会社の福利厚生の検診など、場合によって料金は異なります。また、保険診療になるかは受診したクリニックの医師の診察によります。保険診療でも自費診療でも、ほかに初診料など別途料金がかかるケースがほとんどです。保険診療の料金はすべて3割負担の場合となります。
1
まずはコレから。
乳がん検診
日本人女性の11.2%(9人にひとり)が経験している乳がん。検診による早期発見、早期治療が大事。40歳以上の女性に推奨され、2年に1回定期的に行う。20代、30代でも、任意型の検診は受けることができる。家族に乳がんや卵巣がんの患者がいる場合、乳房のしこりなどの症状に気づいた場合は、医療機関を受診し、検診の相談を。
検診項目
年代 40歳以上
頻度 2年に1回
費用 検査の方法により¥4000~¥15000程度。 ※MET BEAUTY CLINICでは行っていない。
2
性交渉がある20歳以上はマスト
子宮頸がん検診
20歳から定期的に受けることを推奨。過去5年間に検査を受けていない女性は、前がん病変(がんになる前の状態)の発見率が高くなるという報告も。子宮頸がんのほとんどはHPV感染が原因。HPVは性交渉で感染するウイルスのため、性交渉の経験がない場合は子宮頸がんになる可能性は低い。ただしゼロではないので気になる人は相談を。
検診項目
年代 20歳以上
頻度 2年に1回
費用 保険診療の場合¥1100、自費診療の場合¥11000(エコーとセットのベーシック検診)。
3
気になる人は誰でも
性感染症検診
オーラルセックスやアナルセックスを含めた、セックスで感染することがある病気や、性病にかかっているかどうかを調べる検査。性行為なしでも病原体がついた手やもの、感染者の便などを介して感染するケースもあるので、性器周辺の痛みやかゆみなどの症状がある人、パートナーの感染が判明した人などは婦人科、性病科で受診を。
検診項目
年代 性交渉がある人は年代問わず
頻度 リスクに応じて月1回〜年1回
費用 保険診療の場合、症状に合わせて検査。自費診療の場合¥16500 ※MET BEAUTY CLINICではセーフティ検診
4
40代後半から推奨
子宮体がん検診
40代後半からリスクが上昇し、閉経以降50〜60代がり患のピークとなる子宮体がん。ただし、何歳以上と受診の時期が定められてはいないので、月経が不規則な人、無月経で排卵異常がある人、妊娠や出産の経験がない人、近親者に乳がんや大腸がんの経験がある人の場合は、40歳くらいから医療機関で受診の希望を伝えて。
検診項目
年代 40代後半~
頻度 2年に1回
費用 保険診療の場合¥2090、自費診療の場合¥7645。 ※MET BEAUTY CLINICの場合、「ウーマンズセーフティ検診」(¥22000)に含まれる。
5
赤ちゃんのために、自分のために
妊娠前検査
妊娠を控えた女性が受ける体のトータルチェック。明確な検査項目は決まっておらず、妊娠や出産の妨げになりそうな病気がないか、ウイルスや細菌に感染していないかを調べる。
※MET BEAUTY CLINICの「ブライダル検診」の場合、子宮頸がん検診、超音波検診、一般採血、クラミジア・淋菌・おりもの検査、HIV検査、B型C型肝炎検査、梅毒検査、主要マーカー検査が含まれる。
検診項目
年代 気になる人、症状がある人は受診
頻度 妊娠を希望したら
費用 保険診療はなし。自費診療の場合¥33000。
6
女性ホルモンを調べたいなら
FSH(卵胞刺激ホルモン)血液検査
女性ホルモン(エストロゲン)の分泌を促すFSH(卵胞刺激ホルモン)を調べる検査。卵巣の機能が低下しエストロゲンがこれまでより少なくなる、閉経の7〜8年前からこの数値が上昇。女性ホルモン(エストロゲン)が減少しているかどうかの目安に。ただし40代は月経周期の変動により数値が変わりやすいので、あくまで参考に。
検診項目
年代 40代~
頻度 気になったときに
費用 保険診療の場合¥1368(エストロゲンE2の検査含む)、自費診療の場合¥11000(エストロゲン検査を含む)。
MAQUIA 6月号
取材・文/小田ユイコ 構成/山下弓子(MAQUIA)
公開日:


























































































