月の満ち欠けと人、特に女性のバイオリズムはつながりがあり、シンクロしているといいます。月のリズムを味方につければ、より効果的なボディコンディショニングが可能に! 「MAQUIA」6月号から、美容ジャーナリスト・安倍佐和子さんが解説する「月美容」についてお届けします。
美容ジャーナリスト 安倍佐和子さん責任監修
月のリズムでコンディショニング
カラダとココロを整える月美容
美容ジャーナリスト
安倍佐和子さん
オーガニックからハイブランドまで、美容トレンドやブランドの魅力を独自の視点で分析。西洋占星術をベースに月美容メソッドを提案。
本来のリズムで過ごせば体も心も心地よくなれる
10年ほど前から月のリズムに合わせた美容を実践する安倍さん。
「月の満ち欠けの周期は約29日。女性の生理や肌のターンオーバーのサイクルもほぼ同じです。“満月の日は排卵する女性や出産が増える”と経験的に語る専門家も。女性のバイオリズムは月の影響を大いに受けているといえます」(安倍さん)。
でも深夜までデジタルデバイスやSNSに触れ続け、複雑な人間関係の中で忙しく過ごす現代人は、本来のリズムとかけ離れがち。それが心身のコンディションを乱している場合も。「月のリズムを意識し、調和しやすくなれば、体や心がぐんとラクに。実際私は、月を意識し始めてから女性ホルモンの変化に振り回されにくくなったと感じています」。月のリズムを味方につけると、ダイエットやマインドマネジメントもしやすくなると安倍さん。早速、今夜の月を見上げてみない?
安倍さんが参考にしている月美容メソッドは?
月の満ち欠けを4つのフェーズにわけ、そのときどきの体と心に合わせたボディケアやインナーケアを。安倍さんと親交が深い占星術研究家、岡本翔子さん(www.okamotoshoko.com/)の研究や著述がベース。
今日の月の満ち欠けは月齢アプリなどでチェックしてみて。
満月フェーズ《 満たす 》
するべきケア
「体も心も満たされる時期。女性ホルモンを活性化するローズを使ったケアがおすすめ。赤は女性ホルモンを活性化する色なので私は満月にビオの赤ワインをいただきます」(安倍さん)
この時期の体と心のリズムは?
満月を挟んだ数日間は吸収力がマックス。栄養も感情も満たされやすい時期。幸福感が高まる一方で、感情的になりやすい場合も。満月期に排卵したり、生理が始まる女性も多いといわれます。むくみ&太りやすい時期でも。
下弦の月フェーズ《 排出 》
するべきケア
「肌、体、心の余分なものの排出が促されるデトックス期。ダイエットの効果を実感しやすいので、サウナや半身浴で汗を出したり、有酸素運動のしどき。角質ケアもおすすめ」(安倍さん)
この時期の体と心のリズムは?
満月から徐々に月が欠けていく時期。肌や体は少しずつデトックスが始まり、余分なものが整理され排出しやすい状態になります。満月にピークになった高揚感が落ち着いていくので、中には気分が落ち込みやすくなる人も。
新月フェーズ《 浄化 》
するべきケア
「新しい美容をスタートしたりコスメを使い始めるのによい頃。願いごとや目標を書くのもおすすめ。肌と体は、浄化作用のある塩やハーブを使ってリセット&清めるケアを」(安倍さん)
この時期の体と心のリズムは?
月の満ち欠けのサイクルが1周し、ゼロに戻る新月。全部出し切って新しいものを入れるタイミングです。種まき期とも呼ばれます。考えごとや悩みが整理され、心のザワつきが落ち着いてインスピレーションが冴えます。
上弦の月フェーズ《 吸収 》
するべきケア
「取り込む力が高まっているので、体や肌、心の栄養分をたっぷり与えましょう。保湿パックや集中トリートメントにいい時期。ボディメイクしたい人は筋トレを」(安倍さん)
この時期の体と心のリズムは?
新月から少しずつ満ちていく時期。体も心もエネルギーが高まって吸収力もアップします。新しい学びや、体や肌の栄養を積極的に摂り込みたいところ。ただ、吸収力が高まる分、体重が増えたりむくんだりしやすい一面も。
MAQUIA 6月号
撮影/荒川雅之〈近藤スタジオ〉(物) イラスト/Akiko Fukuda 取材・文/柏谷麻夕子 構成/髙橋美智子(MAQUIA)