これからの人生を共に歩むべきコスメとは?「MAQUIA」11月号では、美容ジャーナリストの齋藤 薫さんが選んだ名品コスメをご紹介。今回は、感動がやまない8つの名品をお届けします。
一生モノの審美眼を手に入れよう
美の請負人 齋藤 薫が選ぶ
新しい時代を生きるための100名品
美容ジャーナリスト
齋藤 薫さん
女性誌編集者を経てフリーに。数多くのメディアで連載エッセイをもつほか、美容記事の企画やアドバイザーなどとしても活躍。その的確な視点で常に美容界の潮流を捉え、力強く発信し続けている。『“一生美人”力』(朝日新聞出版)など著書も多数。
KAORU'S EYE
自分の内に湧く
感情でコスメを選んで
以前からずっと感じていた。化粧品は人間に見える。いい化粧品ほど、人に見えると。おそらくは作った人の魂がそこに入り込んでいるからなのだろう。それは研究者の知恵だったり開発者のこだわりだったりするわけだが、そういう意味の魂が濃厚に入ったものは、成分や処方を超え、人を感動させられる。またそれが作られた背景や作った人の思い、支持されてきた歴史を聞くと、化粧品なのに尊敬すら感じてしまえる。特に多くの人に長く長く愛されてきたものには、やはり尊ぶべき理由がちゃんとあるもの。それは商品の力を信じて何十年も黙々と進化させ続けてきた人々に対してのリスペクトなのかもしれないが。いずれにせよ、名品はそれを生んだ人たちが完全にダブって見える。傑作の中には人がいる。一度そう思って化粧品を見直してみて欲しい。
化粧品にはサイエンスがあり、テクノロジーがあり、テクスチャーがあり、香りがある。デザインも、そして色も......そんな複雑なモノが他にあるだろうか? まさに右脳と左脳の両方を駆使して作られ、しかも1回きりではない、最低でも1カ月、ずっと人と関わり続けるわけで、だから私たちは化粧品を心で感じ、感情を込めて評価するべきなのだ。つまり、化粧品を道具だと思っていたら、多分決して見えてこないものが、生き物だと思った瞬間に色々見えてくる。スペックだけではどうにも判断できない何かが。それこそをしかと見て、感情の赴くままに化粧品を選ぶとき!
感動を味わう8名品
深い感動こそが肌に革命を起こすきっかけ。初めて使ったときも、ずっと使っても感動がやまない名品たち。
1
SUQQU
デザイニング マッサージ クリーム
「顔筋マッサージはやっぱり美容における歴史的な発明だと思う」。独自のマッサージメソッドで顔筋を再起動。100g ¥6000
2
ポーラ
Vリゾネイティッククリーム
「『あなたは、誰かの勇気だ』と呼びかける美顔作りのコンセプトは、これぞ化粧品!」。人と響き合う、立体的な顔立ちに。50g ¥58000
3
コスメデコルテ
モイスチュア リポソーム
「1回の使用に数兆個のリポソームが肌に届くことだけでも感動」。洗顔後すぐ肌を底上げする美容液の草分け。40ml ¥10000
4
クレ・ド・ポー ボーテ
ル・セラム
「1回目で毛穴が消える? かくも劇的に感じたことはない」。洗顔後すぐの肌を瞬時になめらかに。(医薬部外品)50ml ¥25000
5
ゲラン
オーキデ アンぺリアル ザ クリーム
「初めて使った時の、キメが奮い立つような手応えは忘れられない」。細胞の呼吸をスムーズにし肌に活力を与える。50ml ¥54600
6
シャネル
サブリマージュ ラ クレーム N
「シャネルは心震わすテクスチャー作りの天才と言い切れる」。先進科学と官能性を秘めた心地よさが融合したクリーム。50g ¥40000
7
ディオールプレステージ
ローションド ローズ
「化粧品は美しくなる夢を叶える魔法、という定義を思い出させる」。肌のサプリ的化粧水。150ml ¥15000/パルファン・クリスチャン・ディオール
8
ジバンシイ
ソワン ノワール マスク ダンテル
「『あったらいい』をはるかに超える開発魂に心から敬服」。伸縮レースにセラムを纏わせて使用。18ml×4枚入り ¥38000/パルファム ジバンシイ
Column
齋藤 薫の審美眼
「クラランス独自のオイルマッサージを試すと必ずトイレに行きたくなる? 確実に巡りが 良くなり体液が動く証だ」
MAQUIA 11月号
監修・文/齋藤 薫 撮影/松本一芭〈TRIVAL〉、東 晃司(物) 野田若葉〈TRON〉(モデル) ヘア&メイク/中山友恵 スタイリスト/郡山雅代〈STASH〉(物) コギソマナ〈iO〉(モデル) モデル/鈴木えみ(マキアミューズ) 取材・文/小田ユイコ 松井美千代 構成/吉田百合(MAQUIA)
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