顔はもちろん体まで凛とシャープに見える「レイヤードベース」メイクのテクニックを紹介。ひとつひとつにきちんと意味がある、アイテム選び&プロセスを岡田知子さんが解説します。
魔法の“重ねテク”で、肌に、私に、自信が満ちる!
レイヤードベースのススメ。
エフォートレスでいてどこか意志を感じさせるメイクに定評が。スタイルと洒落感のある独特の肌づくりが注目を集める。
手間の分だけ見違える!
レイヤードベース徹底解説
アイテムとプロセスの数に怯むことなかれ。そのひとつひとつにきちんと意味があり、コンプリートすれば顔立ちまで凜と生まれ変わったように!
1
ブレンドした下地を顔〜首、鎖骨
まで。肌トーンを引き上げる↑
「ハイライトを混ぜて輝度を高めたピンク下地で、肌トーンを整えながらパーンとくすみ補整! テッカテカになっても上から色々と重ねて落ち着くのでご心配なく。手に残った分を首や鎖骨、耳にも広げて」。
ピンクトーンの下地+
ピンクのリキッドハイライト
(右から)自然なトーンアップ効果と血色感が支持を集めるロングセラー。SPF50+・PA++++。UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズ 30ml ¥3740/ラ ロッシュ ポゼ 薔薇色の光が肌に華やぎと幸福感を。ル ブラン ロージー ドロップス 30ml ¥6600/シャネル
2
チークを早めに仕込めば
血色が徐々に滲み出す肌に
「チークを早めの段階で仕込んで後からファンデーションを重ねることで、じんわり自然な血色感が叶います。チークはクリームタイプのくすみピンク系で、素肌がうっすら透けるようなものを選んで」。
くすみピンクのチーク
「その人の感情まで見えるような透け感が絶妙」。微細なシルバーパール入り。ニュアンス フェイスカラー 03 ¥2750/OSAJI
ポイントメイクは
ファンデーションを塗り始める前に
この段階でポイントメイクを終えることで、それに合わせたバランスのよい肌づくりが可能に。無駄に厚塗りになるのを防げます!
3
一段暗いFDを顔周りに。
余白を“面取り”して引き締め!
「普段使いより一段暗いFDを顔周りだけに叩き込んで。トーンアップした肌をほどよく落ち着かせ、自然かつ絶大な引き締め効果が。色の境目が見えても後からパウダーを重ねてなじむので気にしないで」。
素肌の色より一段暗い
ファンデーション
「簡単キレイに重ねづけできるクッションFDがおすすめ」。ウルトラ ル タン クッション B30 ¥8250(セット価格)/シャネル
4
目の下の逆三角ゾーンに
普段使いのFDを薄めにオン
「肌の印象を左右するゾーンに、素肌の色にぴったりのFDをのせることで、ハッとさせる美肌感が。先にのせた暗めのFDより薄めにするのが透明感キープの秘訣。2のチークもじわじわ滲み出してきます」。
素肌の色に合わせた
ファンデーション
「できれば3と同じFDの色違いを」。端正なベルベット肌に。ウルトラ ル タン クッション B20 ¥8250(セット価格)/シャネル
5
“本来光っていてほしい”部分に
まずは控えめなツヤを仕込む
「ほのかに光を宿す系のハイライトを指に取り、鼻根・鼻先・目尻横・黒目の下・上唇の山・アゴ先になじませる。顔が間延びして見えるので鼻根と鼻先は繋げないで。黒目の下は涙袋にワイパー塗りを」。
肌をほんのり発光させる
練り状ハイライト
植物オイルが肌をピンっとツヤめかせ、乾燥による小ジワまでふっくらと。ミネラルラディアントスキンバーム(ニュートラルピンク) ¥4400/エトヴォス
6
セミマットな極軽パウダーを
“影にしたい”部分にそっとのせる
「いい意味で主張のない空気のようなルースパウダーを、小鼻の脇・ほうれい線・眉の上・暗いFDをのせた顔周りにオン。粉は毛足の長い大きめのパフに取ってよく揉み込み、ポンポンせず置きのせして」。
カラーレスなセミマットパウダー
&毛足の長い大きめパフ
(上)つけているとまったく感じさせないのに毛穴の見えない肌に。アドバンスドエシリアルスムースオペレーター ルースパウダー 01 ¥6050/THREE (下)「毛足が長く重ねてきたベースメイクを崩さずに定着させられます」。パウダーパフ 123 ¥660/資生堂
7
毅然と輝くハイライトを
5に重ね、耳先や鎖骨にも
「練りハイライトが発光系なら、このパウダーハイライトは前へと強く主張する輝き。2つを重ねることでリアルなメリハリが。ブラシに残った分を耳先や鎖骨にもすべらせ、顔の光沢とリンクさせて」。
光沢感強めの
ピーチ色ハイライト
立体的な偏光パール。ディオールスキン フォーエヴァー クチュール ルミナイザー 02 ¥6380/パルファン・クリスチャン・ディオール
8
6で使ったパフで顔〜首まで
くまなくフィックスさせる
「ルースパウダーをつけ足すと途端に老けるので、6で使ったパフをそのまま再利用。決してこすらずに、重ねてきたメイクをそっと押し込むようなイメージで。顔全体を押さえたら続けて首周りも」。
MAQUIA 2月号
撮影/五十嵐隆裕〈SIGNO〉(モデル) 久々江 満(物) ヘア&メイク/岡田知子〈TRON〉 スタイリスト/コギソマナ〈io〉 モデル/石田夢実 イラスト/宮島亜希 構成・文/小川由紀子 企画/吉田百合(MAQUIA)
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