撮影現場でまず行われるのは、メイクではなく洋服を決めるミーティング。“何を着るか”によってすべてのバランスが変わるのは、日常でも同じこと。「MAQUIA」9月号から、河北裕介さんが全身で考えるメイクロジックをお届け。今回は柄ワンピを着る日のバランスを解説します。
「服を着てからメイクする」には理由がある
河北裕介Presents「全身で見てyes!」なメイクをしよう
ヘア&メイクアップアーティスト
河北裕介さん
スピーディかつミニマムなプロセスで本来持つ美しさを引き出し、自信を高めるヘア&メイクを得意とする。
「洋服ファーストにすると
メイクが簡単に新しく!」
服とメイクって、すっごく関連性が強いもの。もちろん気分のままにメイクから始まる日があってもいいけど、とはいえ、顔と服がちぐはぐになるのは避けたいじゃない? 実は服が全体に占める面積って広いし、ディテールとか柄とか主張も結構ある。メイクの後にテンションを合わせようとすると結構ハードルが上がると思うんだよね。洋服を決めて、そこからメイクを仕上げた方が簡単。選ぶ色や質感が自然と変わるからメイクやヘアに広がりも出て、新しい自分に出会えるはず。
By Yusuke Kawakita
柄ワンピを着る日
柄の色をまずはチェック
「まずは、柄の色を見るのが大事だよね。総柄の場合は特に、全身がその柄で覆われる=全身のトーンが決まるってこと。メイクでは、柄に使われた系統の色をひとつ取り入れてみよう。顔までトータルで色の印象がつながり、自然とまとまりが!」
ワンピースのシルエットをチェック
「ミニなのか、ロングなのかといった丈感と、肌感がどれぐらいかっていうのもポイント。基本的に肌の面積多めだと、それだけで“抜け感”が増すので、メイクでは逆に、ぐっと目線を惹きつける“気合ポイント”を作るとバランスがよくなるんだ」
ヘアは?
肌の露出多めなので、ダウンスタイルに
「髪を全部おろすとなんとなくもたつくし、まとめちゃうとスッキリしすぎる。だから、耳上だけ少しつまんで、ねじり留めに決定」
メイクは?
黒と白の中間にあるグレーを目元に投入
「今回のワンピースが黒と白のモノトーンチェックだから、その中間=グレーのアイシャドウに。キワを中心に塗ると強く締めなくても印象的な目元になる。で、唇には赤! グレーと赤の組み合わせって素敵。このシンプルさが、いいじゃない」
HOW TO MAKEUP
Aのグレーaを指にとり、上まぶたのキワにざっとのせて透ける影色を加える。チークはせずに、Bのハイライトクリームaを頬中央に逆三角形にオン。色でなく質感でメリハリをプラスして。唇はマットな赤Cをラフに塗り、輪郭だけ指でトントンと曖昧にぼかす。
A 秋の夕暮れ時をパレットに。ローズウッドデイドリーム 4アイズ 04 ¥6050/RMK Division(8月6日限定発売) B 光と影を操る3色がin。ルナソル シークレットシェイプパレット EX01 ¥6050/カネボウ化粧品(限定品) C 光を放つマット質感。ルージュアレーブル マット 103 ¥6600/クレ・ド・ポー ボーテ(7月21日発売)
MAQUIA 9月号
撮影/吉田 崇(モデル) 新谷真衣(物) ヘア&メイク/河北裕介 スタイリスト/滝沢真奈 モデル/小嶋陽菜(マキアモデル) 取材・文/森山和子 企画/吉田百合(MAQUIA)
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