似合う色から導かれる肌の色の特徴と傾向を活かすことができれば怖いものなし。「MAQUIA」5月号から、パーソナルカラーを活かしたベースメイクをタイプ別にご紹介!
肌は作り込むものから、「私」を伝えるものへ
自分を活かすベースメイク100問100答
パーソナルカラーで活かす
カラースタイルコンサルタント 榊原貴子さん
カラー診断を軸に幅広いカウンセリングを行い、美しさを最大限に引き出すトータルコーディネーター。コスメにも精通。
Q パーソナルカラーとベースメイクの関係って?
A 自分の肌特性を知れば、よりナチュラルなベースメイクが可能に
「肌や瞳、髪などの色の傾向や特徴と、同じ要素を持つ色のグループが春夏秋冬のパーソナルカラータイプ。それぞれの特性を知れば悩みの解消と、最も自分にあったベースメイク選びができるはず」(榊原さん、以下同)
Q 私のパーソナルカラーは?
A 榊原式肌診断でチェック!
「人の持つ色素の傾向と色相・明度・彩度・清濁といった色の属性を合わせ、上手く調和する色グループに分けるのがパーソナルカラー。実は肌の質感や悩みにも繋がっているので、春夏秋冬どのタイプか知ればアイテムも選びやすく」
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①髪質でチェック
ライトトーン
□ボリュームがない
□髪が細い
ダークトーン
□ボリュームがある
□髪が太い
パーソナルカラー診断のカギを握るのが髪質。髪のボリュームと太さからライトトーンかダークトーンか、どちらにより当てはまるかチェック。髪はメラニン量などを判断する重要要素!
②手の色でチェック
ゴールドとシルバーの上に手を置いてみて、手がより明るく、キレイに見えるほうが、あなたの色ベース。自分の色ベースでは指の関節がゴツゴツ見えず、血管の浮きも気にならないはず。
イエベさんが銀紙に置くと…
・肌の色が暗く見える
・指の関節がゴツゴツして見える
・手の甲の血管が青っぽく見える
ブルベさんが金紙に置くと…
・肌の色が黄ばみ、くすみが目立つ
・手全体の印象が金色に負ける
・手の甲の血管が赤紫っぽく浮く
イエベ×ライトトーン 春タイプ
Q 春タイプが活かすべき肌のポイントは?
A 潤いを与えてふっくら肌を活かすべし
「皮膚が薄く、キメが細かい傾向がある春タイプ。そのキメの細かさと透けるような血色感を味方につけて、ふっくら女性的な肌を追求するのがおすすめ」
Q キメの細かさを活かすには?
A 肌バランスを整える下地が◎
敏感症状を抑えバリア機能をアップ。UVミルク センシティブ[医薬部外品]SPF50+・PA++++ 50ml ¥2800/アユーラ
「肌がゆらがないように、油分少なめな下地で肌を守って」。手のひらから指の腹まで大きな面積を使って、摩擦を起こさないように広げる。小鼻などは薬指で押さえて。
Q 肌の色をきれいに見せるには?
A グリーンのコントロールカラーで赤みをカバー
赤みを隠し透明感を底上げ。ミネラルイレイザーバーム カラーズ 02 SPF20・PA++ ¥4700/MiMC
「皮膚が薄い分赤みが出やすいので、緑のコントロールカラーでトーン調節を」。頬、額、眉まわりなど、赤みが出やすい部分だけにスタンプのせ。くすみやすいまぶたにも忘れずに。
Q ふっくら肌を活かすには?
A ツヤ肌仕上げのクッションFDを
5種のスキンケア効果で肌を守る。タン クラリフィック クッションコンパクト H SPF50+・PA+++ 全3色 各¥5200(ケース別売り¥1300)/ランコム
「保湿効果の高いツヤ肌仕上げのクッションFDで乾燥を防止」。色素が一番透ける目の下からのせて。パフは滑らせず、毛穴を埋めるようにトントン塗り重ねる。
イエベ×ダークトーン 秋タイプ
Q 秋タイプが活かすべき肌のポイントは?
A 陶器のようななめらか肌
「秋タイプの最大の武器は、陶器のようになめらかな白肌。厚みと肌に密度がありトラブルは出にくいけど、角質やメラニンなどを溜め込みやすく、茶ぐすみが出やすいという特徴が」
Q 肌の色をキレイに見せるには?
A ピンクの下地で血色足し
ノンパールでマット質感に。クリーミィ ポリッシュト ベース N EX-03 SPF6・PA+ 30g ¥3500/RMK Division(限定)
「血色が透けにくいので、ピンク強めの下地で血色感をプラス」。指にごく少量を取り内から外に向けて伸ばす。目元は乾燥しやすいので、最後に指に残ったものをなじませて。
Q 陶器肌を活かすには?
A 高密度のマットパウダリーFDがおすすめ
シルクのようになめらかな肌に。エスト パウダーファンデーション シルキースムース SPF22・PA+++ 全6色 各¥5500(ケース別売り¥1500)/花王
「繊細なマットに仕上げることで、陶器肌をブラッシュアップ」。内から外へ、フェードアウトさせるように塗る。フェイスラインまで広げないことで今っぽい質感に。
Q 弾力肌を活かすには?
A 仕上げにゴールドの光をまとって
繊細なゴールドパールが弾力感を演出。ブライトニングパウダー ゴールドルーセント ¥5500(セット価格)/カバーマーク
「マットな上にゴールドの光を重ねれば、内側から弾力を感じる肌に」。小さめのブラシで、鼻筋、さらに目の下から口角に向かう三角ゾーンにパウダーをのせ、立体的に。
ブルベ×ライトトーン 夏タイプ
Q 夏タイプが活かすべき肌のポイントは?
A にごりを払って澄んだ白肌を強調
「肌は薄めからノーマルスキンの傾向。脂肪の丸みがあり、もっちりとした柔らかい質感が最大の魅力。皮膚の赤みと静脈の青が重なり、薄紫っぽくくすむ傾向が」
Q 肌の色をキレイに見せるには?
A 美白下地で透明感を底上げ
白百合オイルのブライトケア効果で肌を明るく。ネクターブラン UVシールド SPF35・PA+++ 30ml ¥4400/メルヴィータジャポン
「もっちり白肌をキープするために、美白効果のあるUV下地を」。顔に伸ばしたら、首元にもパール粒大をしっかり塗って。首が日焼けするとくすみが目立ちやすく。
Q もっちり肌を活かすには?
A 毛穴落ちしにくいリキッドFDを
厚塗り感のない仕上がりを長時間キープ。ドラマティックジェリーリキッド SPF28・PA++ 全7色 27g 各¥3200(編集部調べ)/マキアージュ(4/21発売)
「肌が柔らかいと毛穴落ちしやすいので、肌に密着するジェルタイプのリキッドFDが◎」。頬を重点的に7点置きをして、下から上に向けて毛穴を埋め込むように広げる。
Q ピンク肌を活かすには?
A イエローパウダーでくすみを払拭
色ムラをカバー。エレメンタリー フェイスケアパウダー Ouju ¥8800/ITRIM
「青や紫のくすみは、イエローがかったパウダーで解消」。ツヤ感を損なわないように、眉間、両頬のポイントにだけオン。パフを折り曲げながら小さい範囲にのせていく。
ブルベ×ダークトーン 冬タイプ
Q 冬タイプが活かすべき肌のポイントは?
A 透明感と弾力のあるハリ肌
「丈夫な肌と過敏な肌の2極に分かれる冬タイプは、青白肌から色黒肌まで幅広い。透明感と弾力のあるハリ肌が特徴。でも、実はとても乾燥しやすい傾向が。肌の青みや暗さで顔色が悪く見えることも」
Q 透明感を活かすには?
A 高保湿のUV下地がマスト
乾燥スパイラルを防ぎながらUVケア。アスタリフト D-UVクリア アクアデイセラム SPF50+・PA++++ 30g ¥3900/富士フイルム
「シミと乾燥ぐすみが目立ちやすい肌なので、保湿系UVケアを」。指の腹全体になじませて、スキンケア感覚で顔に塗り広げる。乾燥が気になるチークゾーンには重ね塗りを。
Q ハリ肌を活かすには?
A 内側から明るさが出るコントロールカラー
ソフトフォーカス効果で毛穴や凹凸もカバー。サンシェルター トーンアップCC 10 SPF50+・PA++++ 35g ¥3000/コスメデコルテ
「顔色が暗く見える人は、青みをやわらげるコントロールカラーでトーンアップ」。顔全体に薄く広げ、くすみを払ってトーンを均一に整える。少量で明るくなるので、重ね塗り不要。
Q 肌の色をきれいに見せるには?
A 肌を保護するカラーバーム
あらゆる刺激から肌を守る。UVカラーバーム ベージュオークル SPF50+・PA++++ 18g ¥5600/ドクター津田コスメラボ
「色つきのバームやクリームFDで、メイクしながら肌を保護して」。眉間、両頬、あご先に少量ずつのせ、バームを肌に密着させるように外側に向けてゆっくりと広げていく。
MAQUIA 5月号
撮影/岩谷優一〈vale.〉(モデル) 久々江満(物) ヘア&メイク/河嶋 希〈io〉 長井かおり 甲斐美穂〈ROI〉 スタイリスト/金山礼子 モデル/鹿沼憂妃 黒澤はるか 千葉由佳、佐藤さき(マキアビューティズ) 取材・文/野崎千衣子 轟木あずさ 構成/横山由佳(MAQUIA)
※本記事掲載商品の価格は、本体価格(税抜き)で表示しております。掲載価格には消費税は含まれておりませんので、ご注意ください。
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