「MAQUIA」7月号の『神崎 恵の恋させる瞬間美容劇場』では、彼の友人を招く日の心得を神崎さんがアドバイス。上質なツヤ美肌メイクはもちろん、ファッションのポイントも参考に!
神崎 恵
Megumi Kanzaki
mnuit主宰。美容家としての活動の他、累計122万部を超える著書の執筆をはじめ、雑誌の撮影やトークショー、セミナーなどで全国を飛び回る日々。また、ファン待望の新刊『この世でいちばん美しいのはだれ?』(ダイヤモンド社)が4月に発売になったばかりだが、現在は次の著書の執筆活動に入り、ますます多忙を極めている。
彼の友人を招く日
思わず見とれてしまうような、上質なツヤ美肌
誰かの大切なひとに興味がある。誰かのご両親。誰かの親友。誰かの恋するひと。そこに触れることで、そのひとを形成しているであろう要素や、そのひとの「ほんとうのところ」が見えるような気がするから。とくに、そのひとの「恋するひと」はとても興味がある。変な意味ではなく、そのひとのどの部分に心惹かれたのかを知りたくて、外見、所作ひとつ、表情や言葉。すべてに集中し観察をしてしまう。
例えば、男友達の彼女や妻。食事を共にしたり、旅行に行ったりと、同じ時間を過ごすときには、「心惹かれたわけ」をつい探ってしまう。こんなことを話すと、姑や小姑か、何様だと思われるかもしれない。でも「アラを探そう」ではなく、単純に「その人の魅力を知りたい」ということ。それは、同じ女として、そして恋愛や美容について書く者として、どうしても流せない部分だ。観察をしながら、感心し、感動し、「わたしもこうでなければ」と思うことが多い。同性として尊敬し、憧れの気持ちが沸き立つこともある。そんなとき、彼はなんて素敵なひとに恋したのだろうと、男としての株が上がる。残念ながら、その反対の場合もあるのも確かだ。
そんな経験を繰り返してきて思うのは、「わたしも大切なひとを上げる女でいたい」ということ。だから、彼の友人をはじめ、彼の周りのひとに会うときには、いろいろと考え、バランスをとりながら臨むことにしている。やわらかな笑顔を絶やさず、話を気持ち良く聞き、出しゃばらない。どちらかというと控えめなのに、ちゃんと華は保つ......そんなバランス。とくに、家に招く日は、良い意味で明度の高い生活感をふんわり感じさせることができるよう、ファッションもメイクも行動も意識する。彼が「おまえ、いい彼女みつけたな」と言われるくらい。その言葉に彼がにんまり優越感に浸れるように。そして結果「もっと自分を好きになってくれるように」。彼周りへの表現は、嘘をつかない程度にあざとく賢く心地よくいきたいものだ。
カジュアル素材と肌映えトップスで
リラックス感を後押し
彼の友人を招く日のファッションは、リラックス感を感じさせるものであり、そこに清潔感と女らしさが程よいバランスであるものを選ぶ。やわらかで洗濯できるような気楽さが出る素材で、足首までのスカートやデニムをボトムに、トップスは肌がきれいに見え、華をほんのり感じさせるような形や色のものを合わせる。ヘアはゆるっとまとめて、家庭的かつ清潔感のある空気を出す。メイクも主張する色を使わない代わりに、肌で品のある透明感を沸き立たせる。そして忘れちゃいけないのが笑顔。真顔が微笑みであるよう、口角をやさしく上げて。意識は全方位へ向けながら。気の利くやわらかでかわいい彼女が目標。
神崎流・美人レシピ
MAQUIA7月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/中島 洸〈まきうらオフィス〉 ヘア/赤羽麻希〈joemi by Un ami〉 スタイリスト/コギソマナ〈io〉 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)
【MAQUIA7月号☆好評発売中】