「MAQUIA」5月号の『神崎 恵の恋させる瞬間美容劇場』では、誰にでも身に覚えがある「寝坊した日のメイク」をピックアップ。神崎さんらしい、目からウロコの発想に注目を!
神崎 恵
Megumi Kanzaki
mnuit主宰。美容家としての活動の他、累計120万部を超える著書の執筆をはじめ、雑誌の撮影やトークショー、セミナーなどで全国を飛び回る日々。また、ファン待望の新刊『娘に伝授したいこと この世でいちばん美しいのはだれ?』(ダイヤモンド社)の発売を4月5日に控え、ますます多忙を極めている。
寝坊した日のメイク
透明感や血色感を忍ばせた柔肌ベースメイク
顔がいまいちな日、どうでもいい格好をしている日に限って、会いたくないひとに会ってしまう。わかりやすく言うならば「綺麗な自分だけを見てほしいひとに、まったく可愛くない自分を見られてしまう」という、残酷な瞬間を今まで何度か経験してきた。白い服を着ている日に限ってトマトパスタを頼んでしまい、その服にソースが飛んでしまうという、苦々しい現象にも似た場面が訪れる瞬間。「なんで、もっと可愛い格好してこなかったんだろう」、「なんでこんな顔がくすんだ日に限って......」とみじめさと後悔が押し寄せる。
そんな気持ちを何度も経験し、確信した。女は、できるだけ合格点な自分で毎日を過ごすべきだ!と。1年は365日。365日合格点な自分に仕上げるというのは、結構難しい話ではある。例えば、7日ある1週間の中でも人目に触れやすい、平日5日間を具合よく仕上げると考えれば、なんとかいけそうな気もしてくる。できるだけ可愛い自分を仕上げるには、ちょっとしたコツが必要だということがわかった。それは、自分のテンションや天候に関係なく、綺麗見えするアイテムや方法を揃えておくこと。
うっかり寝坊をしてしまった日。このどうでもいい自分に仕上がってしまいがちな1日を攻略できるだけで、恋の確率はかなり引き上がると思う。だれにでも起こるこの寝坊という悲劇の朝。助けてくれるのは、それだけで肌が透明になるベース作りと技ありの美人見え服。ただ塗るだけで、透明感と血色感が生まれる下地に、ただ重ねるだけでシミもくすみも払いのけながらも、やわらかな肌に見せるファンデーション。そこに肌も表情も品よく女っぽく見せてくれるなめらかなパウダーピンクのブラウスを組み合わせる。これが、最強の組み合わせ。寝坊したことなんて自分でも忘れてしまうほどの仕上がりになる。毎日、いつ恋に出会っても胸をはって、微笑み返すことができる自分で過ごすことが女には大切だと思う。
朝寝坊の気配を消す
メイク&アイテムで
自信を取り戻す
時間のない日、自分を絶対に綺麗にしてくれるアイテムを常備している。そんな時わたしは髪を結ぶので、まずはまとめ髪に似合う服であること。そして、とりあえず着た風に見えないよう、色と色を組み合わせることにしている。ベーシックでない組み合わせは、それだけで「考えて着た」ように見えるからいい。そして、メイクも、ちょっと小技を効かせる。例えば、アイシャドウで囲み目をしたり、ルージュをブラシで端正に描いて仕上げたり。これだけで、顔の印象が弱気でなくなる。寝坊してしまった気配を、堂々としたものに塗り替えてくれる。そしてなかなかいい具合に仕上がった自分への満足感......これで完璧。
神崎流・美人レシピ
MAQUIA5月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/黒沼 諭〈aosora〉 ヘア/赤羽麻希〈joemi by Un ami〉 スタイリスト/黒崎 彩〈Linx〉 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)
【MAQUIA5月号☆好評発売中】