プロが教える眉毛の描き方Q＆Aまとめ | 自分に似合う眉はどんな眉？ 今っぽい眉毛メイクの方法を伝授！

マスク生活が日常化して、眉毛メイクもアップデートのタイミング!? 基本の眉メイクテクから、ニューノーマルな眉毛の描き方（書き方）まで、Q＆A形式でご紹介します。

A 「あなたがなりたい顔は？ 雰囲気は？ 眉だけで考えないのがコツ」（神崎 恵さん）
A 「自分が似ているといわれる人に寄せていくと一番簡単！」（高橋里帆さん）

「私の眉レッスンの生徒さんもそうですが、どんな眉になりたいかわからないときは、好きな顔の写真を見せてもらうようにしています。眉だけで考えると難しい。まずは、どんな顔になりたいかを決める。そうすると眉の方向性が見えてきます」（MEGU）。「簡単なのは、自分が“似ている”といわれる女優さんやタレントさん、モデルさんのなかで、自分が好きだなと思う人の眉を参考にする方法。雰囲気が似ているということは、その眉も自分に似合うということ。そこに近づけていけば似合う眉が見つけやすいです」（RIHO）

A 「実は目の形を意識したほうが似合う眉は見つけやすい」（高橋里帆さん）

「私が眉メイクで意識するのは、実は顔型より目の形のほうが多い。例えば、タレ目にストレート眉だと可愛すぎる、というときは若干角度をつける。眉で印象操作をしています。タレ目は眉にちょっと角度をつけてキリッとした印象に。つり目の場合はふんわりと太眉に描いて、印象を和らげる。目の形、印象、余白の埋め方がポイント」

A 「お答えします！」（高橋里帆さん）

アーチ眉は気になる顔の丸みを強調させる危険大。可愛い印象がOKなら太眉でまっすぐが◎。

細眉は顔の余白が多くなって寂しく見えがち。太めで山がある美人王道眉でキュッと小顔に。

やや長めにすると、サイドの余白が自然にカバーできる。形は太め美人眉もアーチもいける。

濃い太眉は迫力が出すぎるので色で優しさを。中心が強いのもNG。眉頭薄め、眉尻濃いめに。

眉頭は弱め、眉尻はしっかりめが好バランス。毛があるなら、眉山から描くだけでも十分。

眉頭強めがポイント。毛がある場合は、眉頭の毛をしっかり立て、眉尻方向にだんだん薄く。

A 「年齢よりファッションの変化を意識して」（神崎 恵さん）

A 「瞳の2/3が基本」（神崎 恵さん）

「太眉が人気だけど、その太さの基準がわからず迷っている人も多いですよね。自分に似合う太さは瞳とのバランスを見ると見つけやすいですよ。基本は、黒目の縦幅の2/3。さらに太さを加えるなら＋1ミリずつ足して様子を見て」

A 「少しだけ引き上げたリズミカル眉♪」（神崎 恵さん）

「アラサーはそろそろ流行りは捨てる年齢。流行よりも理想像に合う眉を考え始めて。アラフォーは直線すぎる眉はNG。かえって顔がたるんで見えます。若干眉山にカーブをつけ、たるみを引き上げる眉に」

A 「眉山のある柔らかな太眉」（高橋里帆さん）

「眉の下側に太さを足してなだらかにすると柔らかな印象になって可愛く見えます。少し美人の要素を足したいなら、眉山をしっかり作るといいですね。美人で優しい顔に。色はグレーやアッシュグリーンは老けて見えるので注意」

A 「眉に合わせて目を大きく描けば解決！」（神崎 恵さん・高橋里帆さん）

「目に合わせて眉を細くすると、さらに目が小さくなっちゃう。眉だけで解決するのではなくアイラインやマスカラで目を大きく見せて」（MEGU）。「ラインで目の横幅を。目を眉に合わせると今っぽくなる。抜くのは失敗のもと」（RIHO）

A 「眉マスカラは色選びが大切。印象の重さを軽くするアイテムを厳選すべし」（神崎 恵さん）

「黄色っぽい色やパール入りを選んでいない？ 濃い色を一気に淡くすると悪目立ちしちゃう。おすすめはSUQQUの02。浮かないのに毛の印象だけ軽く見えます」

柔らかな眉に仕上がるブラウンは誰にも似合う万能色。ボリューム アイブロウ マスカラ 02 ￥3000／SUQQU

A 「アイブロウパウダーを眉毛にのせてカラーリングを」（高橋里帆さん）

「アイブロウパウダーを太めのブラシでふんわり、毛1本1本にのせると今っぽい柔らか眉に。アイブロウパウダーは油分があるので毛に密着しやすいんですよ」

眉色チェンジに最適な中間色と、太めブラシが入った、使える眉コンパクト。a アイブロウ クリエイティブパレット ￥4200／イプサ　b コントゥアリング パウダーアイブロウ BR302 ￥4500／コスメデコルテ

A 「マスカラ後、スクリューで押さえ寝かせて。でも立った毛はペタ眉より100倍ステキですよ」（神崎 恵さん）

「眉マスカラをつけて乾くまでスクリューブラシでフィックス。眉頭から1〜1.5cmまでは上に向かって立っているほうがいいので、寝かせるのは中間から眉尻まで」

A 「ハードスプレー＋ドライヤーで眉毛にもブローを」（高橋里帆さん）

「全然いうこときかない毛は、スクリューブラシにハードスプレーをかけて、立っている毛を押さえながらドライヤーでブロー。完璧に寝ますよ。同じ毛なので」

A 「青色が濃ければカバーマーク、薄ければSUQQUの光コンシーラー」（神崎 恵さん）

［青が濃い］しっかりカバー力。肌のイエベ・ブルベに合わせて選べるのも○。aブライトアップファンデーション Y-2、bB-2 各￥3500／カバーマーク　［それほど濃くない］c程よくカバー。幅太ブラシも◎。ラディアント クリーム コンシーラーN-02￥5000／SUQQU

A 「男の人のひげ剃り跡の隠し方と同じ。オレンジのコンシーラーで隠せます」（高橋里帆さん）

高保湿オイルベースでピタッと密着。アンダーアイブライトナー ￥3000／ケサランパサラン

A 「基本はカット。ガイドラインを描くとわかりやすい」（神崎 恵さん）

「素の状態でいきなりカットするのではなく、カット前にまず理想の眉を描いてみて。ラインからはみ出た毛だけをカットすれば間違いなし。抜かずにカットが基本」

A 「マキアージュの繊維入りパウダーがおすすめ」（神崎 恵さん）

「最初にリキッドで毛を1本ずつ描いてからパウダーを。毛のない部分もふさふさに見せる繊維入りパウダーだとより自然」

眉毛増量。アイブロースタイリング 3D 50￥1800・ケース￥700（編集部調べ）／マキアージュ

A 「本当にないところはアイライナーで描いちゃう！」（高橋里帆さん）

本当に毛がない場合はアイブロウリキッドより濃く描けるブラウンのアイライナーで1本1本描き足す。シルキーリキッド アイライナーWP BRBK￥1300／ディー・アップ

パレットの濃い色と中間色を混ぜ、眉全体にふんわりのせる。ラインが程よくぼかされて自然に。カネボウ パウダーアイブラウ 01 ￥4000／カネボウインターナショナルDiv.

グレイ、カーキ、ブラウンなど自然に描ける色みが多い。ウズ アイオープニングライナー カーキ ￥1500／UZU BY FLOWFUSHI

A 「マスカラで逆毛を立てて立体感を」（神崎 恵さん）

眉毛に逆毛を立てるように眉尻〜眉頭にとかし上げる。

続いて眉頭から眉尻方向へ軽くなぞり毛流れを整える。

眉頭は下から上方向に毛を立てるようにとかし上げる。

使いやすい小さめブラシ。クリエイティブ アイブロウ エレメンツ アイブロウマスカラ 03 BR（レフィル）￥2200／イプサ

A 「眉毛を太らせるチップパウダーを推薦」（高橋里帆さん）

「繊維入りのマスカラを使って毛を増量して見せるのも手。1本1本の毛を太らせるチップタイプのパウダーもおすすめ。ふわっと眉が自然に太く見えます」

a ふんわり10時間持続。ファシオ チップトリック パウダー アイブロウ BR300 ￥1300／コーセーコスメニエンス　b 眉増量。ディオールショウ オールデイ ブロウ インク 021￥3200／パルファン・クリスチャン・ディオール

A 「バーコードのように伸ばしてかぶせる手も」（神崎 恵さん）

「毛が少ない人はとくにアイテム選びが肝心。変なツヤが出たりペタッとした色づきのアイブロウパウダーを使うと不自然になりがち。ブラシも上質なものを使うと仕上がりのふんわり感が断然違います。毛が少ない人、まばらな人が眉毛を刈り込んでしまうと、より薄い印象に。毛を長く伸ばし薄い部分にかぶせる技も意外と使えますよ。眉毛はできるだけ伸ばし、薄い部分にバーコード状にかぶせれば、自然にカバーできます」

a 「ブラシは毛先の横幅が自分の眉の太さと同程度のものがおすすめ」（MEGU）。パンソー デュオ スルスィル ￥4400／シャネル　b 上質パウダーが決め手。ルナソル スタイリングアイゾーンコンパクト 01 ￥4200／カネボウ化粧品

A 「リキッド＋パウダーなら自然」（高橋里帆さん）

「描きっぱなしや、描いた部分がテカっていると不自然。毛が薄い部分をリキッドで描き、アイブロウパウダーでぼかして。最初にルーセントパウダーでツヤを押さえるのも効果的」

眉を描く前にルーセントパウダーをひとはけ。不自然なテカリ感がなくなる。

毛のない部分や薄いところはリキッドで描く。

パウダーで全体を描きながら、リキッド部分をぼかせば自然に。

a きめ細かなパウダー。パーフェクト ブロウ パウダー GR40￥4000／エレガンス コスメティックス　b 薄づきだから簡単でテカらず自然。リキッド アイブロウ ペン 02￥2200／ポール ＆ ジョー ボーテ　c つけると無色透明に。ウルトラHD ルースパウダー8.5g￥4500／メイクアップフォーエバー

A 「１本１本、田植え描き」（神崎 恵さん）

「パウダーで全体の形を作ってから、ペンシルで1本1本描き足しを。苦手派さんは難易度の高いリキッドよりペンシルが簡単」

最初はパウダーをふんわり全体に塗り、目指す理想の形を作っておく。

細芯のペンシルで田植えするようにまばら部分の毛を1本1本描き足す。

a しっかり密着しながらぼかしやすさも優秀。アイブロウ パウダー デュオ 02 ￥3500／ポール ＆ ジョー ボーテ　b 1本1本繊細に描ける超極細芯。スージー スリムエキスパートSP 02￥1200／KISS ME P.N.Y（伊勢半）

A 「点描き→パウダーかぶせを」（高橋里帆さん）

「まばらを最後に修正しようと思うと濃くなりがち。最初に濃い色パウダーでまばら部分に点置きしてから普通色で全体を」

上のパレット一番上の濃い色で、まずはまばら部分に点置きして毛の濃さを均一に。

パレット中央の色で眉全体を描く。濃くなりすぎずにまばら問題も解決。

眉毛調整しやすい3色セット。ヴィセ リシェ アイブロウパウダーBR-1￥1100（編集部調べ）／コーセー

A 「眉ティントを。眉下と眉尻だけなら自然」（高橋里帆さん）

「眉ティントを使うのも手。眉全体をティントするより、眉の下側と眉尻だけに使ったほうが、毛のある部分と違和感なく溶け込んでナチュラルに仕上がります」

天然植物の色素で着色。一度描けば、美人眉が3日持続。フジコ 眉ティントSV 5g￥1280／かならぼ

A 「育毛ケアは継続こそ命。毛根に活を！」（神崎 恵さん・高橋里帆さん）

「美容液はつけるのとつけないのとではやっぱり違う。あとは、一度ボウボウに生やす。なかった部分がなぜか生えてくることも」

a MEGU'sおすすめ。リバイタブロウ アドバンス ジャパン3ml￥12000／エム・アール・アイ　b RIHO'sおすすめ。まつ毛用を眉に。エピステーム パワライズ ラッシュセラム 4.5ml￥5000／ロート製薬

A 「ケサパサのアイブロウコート最強説あり」（高橋里帆さん）

描いた眉に重ねるだけで仕上げた美眉をロングキープ。アイブロウコート￥2500／ケサランパサラン

A 「話している状態の眉毛の様子を動画でチェックしてみて」（神崎 恵さん）

「表情のクセで、眉毛の筋肉がもこっとしたり凹んだりしている可能性も。その場合はクセを直すしかない。鏡で見てもわからないので、一度会話中の動画を撮って自分の顔の動きを確認してみて」

A 「筋肉のつき方が問題かも。ストレッチを」（高橋里帆さん）

眉の上の眉丘筋を指で押さえ、そこが動かないようにまずは目を閉じる。

そのまま、指で押さえた眉丘筋が動かないように目をギュッと大きく見開く。1〜2を繰り返す。

A 「左右は違って当然です」（神崎 恵さん・高橋里帆さん）

「顔の毛も頭髪と同様、うずまき状に生えているので、違って当然。気にしすぎると神経質な顔になるのでご注意を」by MEGU

A 「最初から左右対象に描こうとせず、近づけつつ“あとから修正”を」（神崎 恵さん）

❶まずは左右差をチェック
眉を左右対称に近づけるには、眉頭の高さとスタート位置が何より肝心。細いベビー綿棒で中心からの位置（右）と高さ（左）を確認。左右対称になる眉頭の位置にペンシルなどで目安の点を打つ。

❷とりあえず描いてみる
①で描いた眉頭の位置の点を目安に眉を描く。まずはパウダーで眉全体にだいたいの理想の眉のアウトラインを描き、毛のない部分や薄い部分はペンシルで1本ずつ描き足す。

❸左右差がある部分をコンシーラーで消す
眉を描き終えたら左右差をチェック。もし高さが違ったら、削りたい部分をコンシーラーをつけた綿棒で消し、指先で軽くなじませる。足りない部分はペンシルで描き足す。あとから消す・足すの二刀流なら簡単。

a 髪色にも肌の色にも合わせやすい3色セット。ふんわりもしっかりも自在なダブルエンドブラシも優秀。3Dコントロール アイブロウ 02￥6500／SUQQU　b 0.9mmの極細芯で眉毛が1本ずつ繊細に描ける。超細芯アイブロウ 03￥500／セザンヌ化粧品　c ヨレずに薄くフィットするので眉の修正にも便利。ブライトアップファンデーション Y-2￥3500／カバーマーク

A 「ちょい太・ちょい長眉で顔の余白を埋めつつ、アイブロウシャドウで立体的に」（高橋里帆さん）

「眉下にパレット下のシェーディング色をふわっと入れると、描いた感なく自然な陰影が出て、立体感のある小顔印象になります」

一番下の淡いベージュを眉下にひとはけ。ケイト デザイニングアイブロウ3D EX-4￥1100（編集部調べ）／カネボウ化粧品

A 「全く同じ色は危険。髪がすごく明るい色なら、眉はちょっとだけ暗めに。黒髪のようにダークな人は、眉はそれよりやや明るめにするのがいいですね」（高橋里帆さん）

A 「髪色が暗めの人は一段明るく、明るめの人はトーンを落とすと自然になじみます。これを基本に、カーキや赤み系の色に挑戦するとより眉メイクが楽しく！」（神崎 恵さん）

A 「眉下ラインを足すべし」（高橋里帆さん）

「眉の下側を足すのが一番。眉頭なら1mm、眉山下なら2mmぐらいまでを目安に。上で紹介したシェーディングをひとはけしてから1ラインずつ足していって」

A 「マツキヨのベビー綿棒を使って平行ラインをイメトレ」（神崎 恵さん）

ベビー綿棒2本で眉の上側と下側を平行に挟む。その内側の肌の色の部分を埋めると平行眉に。

綿棒のラインをペンシルに置き換えるとこんな感じ。この内側の眉のない部分を描けばOK。

A 「眉と眉の間を広めにとると優しい雰囲気に」（神崎 恵さん）

「毛の色と質感が大事。黒い毛のニュアンスを抑えると柔らかい質感になり優しい印象に。パウダーとマスカラで色チェンジを。またモデルの森絵梨佳さんみたいに眉間を広くとって描くのも効果的」

黄色っぽい色みは逆効果。ライトブラウンを選んで。a コフレドール ブロウメイクコンパクト BR-40 ￥3000（編集部調べ）／カネボウ化粧品　b 落ち着きのある色合いで、上品な柔らかさをオン。ルナソル スタイリングアイブロウマスカラ 02 ￥2800／カネボウ化粧品

A 「上手にぼかすことで眉印象が和らぐ♡」（高橋里帆さん）

「最後にスクリューでぼかすとき、ブラシを強くスライドさせると全部取れちゃうので注意。私は“押しぼかし”派。ブラシでそっと押さえると毛がグニュッと動き、それだけで程よくぼかせます」

A 「毛にツヤを宿すと華やかに」（神崎 恵さん）

「毛のフサフサ感が大事なので、毛流れや毛量を意識して眉メイクしてみて。あとはツヤも大切。クリアなマスカラでツヤを足すだけで、カッコよく、おしゃれになります」

眉の毛流れを自然に形づくって、眉毛に上品なツヤを演出。素早い乾きも魅力。ブロウ セット クリア ￥2600／M・A・C

A 「横幅を出して眉尻長めの太眉にする」（高橋里帆さん）

「眉は目の額縁なので、眉の太さや長さによって目の大きさも変わって見えます。一重を華やかに見せるには、縦幅は広めに、眉尻も長めのほうが目が大きく見えますよ」

自分の眉となりたい眉道具の特徴を把握して

神崎 恵さん　眉が苦手な人は、上手に道具を使いこなせていない場合も多いですね。ペンシルだけで仕上げようとしていたり。
高橋里帆さん 眉のアイテム選びって、自分の眉に足りないところを補ってくれるものを選び取る知識とセンスが必要だと思う。
高橋里帆さん　ペンシルにしろ、リキッドにしろ、パウダーにしろ、それぞれ特徴があるものね。
神崎 恵さん　パウダーは眉のなんとなくの形をつくったり、濃淡をつけたりするのに便利だし、ペンシルやリキッドは1本1本、毛を植え込むように描ける。

高橋里帆さん　リキッドが難しいと思っている人もいるけれど、アイブロウ系のリキッドは薄づきだから、使ってみるとくっきりつかない。実は失敗しにくいんです。反対に輪郭をくっきり見せたかったら、ペンシルを。
神崎 恵さん　なりたい眉によっても選び方が変わってくると思う。
高橋里帆さん　ふんわり見せたいとか、くっきり美人に見せたいとか。
神崎 恵さん　なりたい眉と自分の眉、道具の特徴をよく知って組み合わせることが大事よね。

女色であるピンクや赤を、なんと！眉にまで採用。「暗い色の眉だと何だか凹んだ印象になるけれど、ピンクだとフワッと柔らかいボリュームが出るの。だから眉にも赤みは有効」とイガリさん。春になると無性につけたくなる赤系リップも、眉にピンクや赤を用いることで調和がとれ、口元だけが浮くこともないそう。不思議と色っぽい雰囲気に映る魔法色。

A＿膨らみのある影を操作するピンクパウダー入り
自由自在になりたいイメージの眉を作るアイブロウパウダー。向かって一番右の色はイガリさんこだわりの色。これをプラスするだけで眉印象がより洗練されるとか。フーミー  アイブロウパウダー＋レッド  ブラウン ￥1800／Clue

B＿眉も華やかに染めるイチゴ色のマスカラ
イチゴのような甘酸っぱさを感じさせる赤マスカラ。スッととかすだけで、自然にツンと上向きのロングカールまつ毛に。フーミー ロング＆カールマスカラ strawberry red ￥1500／Clue

C＿こなれ感漂う、彩度高き赤リップ
グロスをそのまま固めたようなツヤと潤いをもたらすリップスティック。パッと目を引く赤は存在感たっぷり。RMK リップスティック コンフォート エアリーシャイン 10 ￥3500／RMK Division

D＿ツヤと明るさを宿すハイライター
ファンデーションのようになめらかに肌にのび、瞬時に明るい輝きを放つハイライター。ゴールド寄りの色合いで春夏にぴったり。シマー リクイド ハイライター 02 ￥3900／スック

脱・キリッと眉。赤のチカラで目元も表情も柔らかく

徐々に赤みカラーのアイブロウメイクが浸透。春は一気に、赤み率をアップさせてみるのもいい。使用するメインアイテムは赤マスカラ。たっぷりスクリューブラシに取って、しっかりと色をのせるのが正解。その脇を固める、肌をキレイに見せ、赤み眉を引き立てるハイライトと、眉からつながるピンクのノーズシャドウの存在は絶対ハズせない。

1.眉の上と下に、眉尻から眉頭に向かってDのハイライトを指でのせる。

2.Bのマスカラをスクリューブラシにまんべんなく取る。

3.スクリューブラシに取ったBは、眉頭を外し毛流れに逆らってとかしつけ、さらに、毛流れに沿ってつける。

4.A-①のパウダーを眉の内側にトントンとのせる。

５.A-②のピンクはノーズシャドウとして使用。眉頭下に8mmほど影を加える。

6.Cのリップは中央にクルクルと円を描くようにのせる。あとは全体に軽くなじませる程度でOK。

平行眉の流行で、眉の上部を剃りすぎている人が街中にチラホラ。表情や骨格に合ってなくて気になる！「平行眉は、完璧な平行を目指さないことが最大のコツ。眉上は剃らず、毛を1、2本切る程度にとどめて。コンシーラーや毛流れを利用するのもポイントです」（paku☆chanさん）

【HOWTO】

①眉頭〜眉山の角度がキツイこのタイプは、赤い部分を描き足し平行に。眉頭上は少し足す。

②眉頭下はコンシーラーでカバーを。ここをカットしたり抜いてしまうと毛流れが貧相に。

③眉山の毛は剃ったりせず、１〜２本カットするだけ。ここが最大のポイント。

④下がりがちな眉尻はカットするか、コンシーラーでカバーを。自眉はなるべく抜かぬが吉。

⑤眉山の下ラインは平行に近づくよう埋めていく。完璧に平行にしない程度が自然。

【HOWTO】

①眉頭〜眉山へかけては、なだらかラインになるよう上に厚みを出す。

②眉山はカットしても１〜２本。ここを低くしすぎると表情筋に合わない眉になる。

③眉山〜眉尻にかけては不足分を描き足しつつ、毛を上に向けとかす。

④眉尻のいらない毛はカットするか、コンシーラーでカバーを。

平行眉には、強弱がつけやすい多色パレットがおすすめ。ルナソル スタイリングアイゾーンコンパクト¥4200／カネボウ化粧品

地眉が濃くてどうしよう……左右の眉の形がバラバラ……。眉メイクを克服する方法を中野明海さんがレクチャー！

A 眉も他のメイクと同じ。1つの正解だけを求めずに毎日変えていいじゃない♪

「眉メイクが苦手だと思うのは、きっとキレイに描かなくちゃと思っている人が多いからだと思うんです。大切なのは、“雰囲気に合わせる”ということ。今日はどんな気分でどういう自分になりたいか、そこに寄り添う眉にすることが大事。だから私も毎日同じ眉を描こうとはしていません。“毎日違う眉”で、いいんですよ」

A 眉マスカラでちょっぴり色を明るく

「塗るだけでトーンアップして軽やかに見えるので、眉マスカラが一番手軽ですよね。もし毛量の多さで濃く見えるのであれば、眉の内側を少しコンシーラーで消して間引いて見せるという手も」

A「ベタつくことなく自然な仕上がり」。キャンメイク カラーチェンジアイブロウ 02 ￥500／井田ラボラトリーズ　B「地肌につきにくい、細みのブラシが使いやすいんです」。ヴィセ リシェ カラーリング アイブロウマスカラ BR-1 ￥850（編集部調べ）／コーセー

A 眉山のてっぺんを「眉コンシーラー」で消してみて

「眉専用のコンシーラーで、眉山の角部分を消すイメージでカバーしてみて！　角が取れたようなシルエットになれます」

「眉の不要な部分を自然にカバーできる優秀アイテム」。マユカラアイブロウコンシーラー ￥800／黒龍堂

A 全く眉毛がない部分は、いっそアイライナーで

「育毛剤などでどうにか生やそうとするよりも、リキッドライナーで1本1本植毛するようにスッスッと描けば、リアルな仕上がりに」

「筆と色、液が眉を描くのにもぴったり！」。UZU アイオープニングライナー カーキ ￥1500／UZU BY FLOWFUSHI

A くっきり描きすぎなければ、気にならないものなんですよ

「左右の中間に揃えたり、好きな方に合わせたりする方法もあるけれど……、均等で対称の眉にするなんてなかなか出来ないものなんです。気にしなくても大丈夫！」

A 最初に淡いパウダーで「下書き」しておくと簡単

「まずは淡いパウダーと太めのブラシでなんとなく形づくってから、細いブラシで描き足して、さらにリキッド眉ペンシルを重ねるのがおすすめ」

A 眉毛が下がっていると優しく見えるの！

「眉頭の位置より眉尻が下がるのはダメって、よく言われていますよね。でも、下がっているからこそ優しく愛らしく見えたりするんです。ルールに縛られすぎないで」

A　凛としつつ女っぽい長め直線な「美人眉」がオススメ

「今っぽいスタンダードな眉なら、こんな美人眉を1つ。その最大のポイントは“塗りつぶされていない”毛流れ感なんです。地色に近い薄いパウダーを敷いて、リキッドでほんの少しだけ眉山を意識した、太く透け感のあるシェイプに」

元の形があまりない人は、外側の白目幅のちょうど真ん中辺りに眉山がくるよう、プロセス１のベースとプロセス４のリキッドで形づくって。眉尻は小鼻と目尻を結んだ延長線をゴールに。

A 豊富なカラー内容で、自分色も作りやすい。ルナソル スタイリングアイゾーンコンパクト 01 ￥4200／カネボウ化粧品　B 適度な硬さのブラシでしっかりとかし上げる。アイブロウブラシ スクリュー ￥1400／アディクション ビューティ　C 透ける発色のリキッドとパウダーが1つに。ケイト ラスティングデザインアイブロウW N （LQ） BR-3 ￥1100（編集部調べ）／カネボウ化粧品

１．薄い色のパウダーでべースを仕込む
Aの☆マーク2色を混ぜ、淡いブラウンのパウダーを眉全体に薄くのせる。塗り込むのではなく、ニュアンスづけ程度に。

２．眉山～眉尻は平筆で整えて
1と同じAのパウダーを眉山～眉尻のラインにのせていく。小さく平らな眉ブラシで、山を少し意識しつつふんわりと。

３．ぼかしながら毛流れをキレイに
スクリューブラシBで、のせたパウダーをぼかしつつ毛流れを調整。眉頭から眉山は上向きに、眉山から眉尻は斜め下に。

４．リキッド眉ペンで眉尻に毛流れを
リキッド眉ペンシルCで、毛流れを強調させる。眉山から数本描き足すと、眉の背骨が通って自然にくっきり美人眉に。

５．眉頭にも美人眉のスパイスをON
4と同じリキッド眉ペンシルCで、眉頭に数本描き足す。下から上に向かって、生えているようにスッスッとプラスして。

A　クリアマスカラでフサフサ毛並みにしてみて

「毛流れが立ってしっかりしていると、より凛々しい印象になるので、さらに凛とした美人眉になりたい人にはクリアマスカラがおすすめ」

A　キャッチライトレンズで目に透明感を出してみて

「目元にさりげなく光を纏う、透明感が増すコンタクトレンズを味方に。きちんと眉もふんわり眉も、より魅力的に映えます」

撮影のときに瞳に光を入れる“キャッチライト”を着想源に、中野さんが創り上げた新感覚のコンタクトレンズ。全5タイプあり。OvE 3 10枚入り ￥1480／ANW

A　ほわほわっとした眉間開きのベイビー眉に♡

「愛らしく柔らかな印象になりたい日は、こちらを。パウダリーな質感にするだけでなく、眉間の幅を広げて優しげに。眉山もなだらかに、眉尻も少し下げ気味にするくらいがベイビー見えするポイントですよ」

元の眉が薄い人は、プロセス１のコンシーラーは使わなくてOK。眉山は目尻上辺りになだらかに作り、○部分はリキッドで描き足しても。

A 明るいベージュで、眉印象を弱めてくれる。マユカラ アイブロウコンシーラー ￥800／黒龍堂　B 肌なじみのよい、柔らかな仕上がり。プレスド デュオ アイブロウ マロンデュオ ￥2500／アディクション ビューティ　C ワンストロークでしっかりカラーリング。ケイト 3Dアイブロウカラー BR-1 ￥850（編集部調べ）／カネボウ化粧品

１．眉頭をコンシーラーで消す
眉頭がしっかりしている人でもOK！　Aの眉コンシーラーを塗布して、眉頭を薄く調整して。

２．大きめブラシでふんわりと
太く大きめの眉ブラシでBの2色を取って混ぜ、毛流れを整えるようにパウダーをのせていく。

３．眉マスカラでトーンアップ
眉マスカラで、自然に明るく。Cを一度ティッシュオフして根元からとかすように塗布を。

A　落ちないコスメを使う。それでもだめならアイブロウコート。でも、落ちたらまた少し足せば大丈夫

A「普段のアイテムも、これを重ねれば長時間仕上がりをキープ」。キャンメイク ラスティングマルチブロウコート 01 ￥500／井田ラボラトリーズ　B「肌にも眉にも絡むワックスのような感触。長刀芯で描きやすさも抜群」。スティロ スルスィル ウォータープルーフ 802 ￥4500／シャネル　C「眉についたベースメイクを拭ってから描くと、さらにびっくりするほど落ちないんです！」。アイブロウ リクイッド BR21 ￥3000／エレガンス コスメティックス

A　基本は淡く、でもきちんとつくもの

パウダー

A「付属のブラシも、粉の伸びとつきのよさも秀逸」。ケイト デザイニングアイブロウ3D EX-4 ￥1100（編集部調べ）／カネボウ化粧品　B「自然な陰影が手に」。コントゥアリング パウダーアイブロウ BR302 ￥4500／コスメデコルテ

ペンシル

C「この値段でこんなに繊細に描けるクオリティ、素晴らしいの一言に尽きます‼」。超細芯アイブロウ 03 ￥500／セザンヌ化粧品　D「こちらも極細芯で、特にグレーの色みが優秀なんです」。ウォータープルーフ アイブロウ ライナー 01 ￥2500／ポール

リキッド

E「眉の影のような色で淡いのに、くっきり描けるところが好き」。リキッド アイブロウ マロン ￥2200／アディクション ビューティ　F「これも程よくくすんだブラウンで、リアルに影っぽく発色」。スウィーツ スウィーツ ラスティングブロウメーカー 03 ￥1200／シャンティ

A　太くも細くも山も強くない目立ちすぎない眉が定番です。

「眉毛に主張があってそこにばかり目線が行くような仕上がりではダメなので、本人の素を際立たせるニュートラルな仕上がりで、“気にならない眉”にすることが大事なんです」

A　あくまで目安でね

「絶対というルールがあるわけではないけど、やっぱり眉頭が近すぎたり濃い場合は、抜いてもいいと思います。目安は小鼻の上の延長よりも内側に入っていたら、くらいかな」

A　眉尻の長さや形でも印象はガラリ！

「左右の眉のベースは同じ。でも、右の眉山から眉尻にかけてを少しシャープに整えるだけで、こんなにキリッとすっきり見えるんです」

「これ、パウダーで描いたように仕上がるの！　とっても優秀‼」。クヮント バイ マリークヮント ブロウ ライン ￥3800／マリークヮント コスメチックス

A　ポイントで攻められるから「抜く」がオススメ

「剃るとカミソリの直線的なラインが出てしまうから、どちらかと言えば抜く方がいいかも。ただ、たった1本でバランスが崩れてしまうから、慎重に」

眉も十人十色の時代。眉メイクの基本から個々の特徴を活かした眉の描き方までを大特集！ 今回は、すべての眉メイクの基礎となるメソッドをお届けします。眉色や形は、好みに合わせてアレンジを。

ポール & ジョー
ヴェール ファンデーション 102

ブラシで纏わせることで素肌のような仕上がりに。SPF30・PA+++ ￥5000（セット価格）／ポール ＆ ジョー ボーテ

フーミー
スクリューブラシ

先端に角度がついており、眉回りの骨格にフィット。眉の根元からしっかりとかすことができる1本。￥1000／Clue

アディクション
アイブロウ ブラシ

手早く描けて形が決まりやすい幅広ブラシは初心者に最適。粉含みがよく眉にしっかりと絡む毛質も優秀。￥3500／アディクション ビューティ

イプサ
アイブロウ クリエイティブパレット

なりたい眉を手軽に叶える5色パレット。オイルでパウダーをコーティングしてあり、キープ力も上々。￥4200

NARS
ブローパーフェクター 1131

なめらかなタッチと高発色を備えたペンシルは、楕円形の芯も描きやすさの秘密。 ￥2900／NARS JAPAN

デジャヴュ
アイブロウカラー ナチュラルブラウン

オイルとワックスを配合したしなやかなフィルムを採用。束感のないふんわり質感に仕上がる。￥800／イミュ

ケイト
パーツスマッシュ NB

ぴたっと密着する高粘度のハイカバーコンシーラー。チップ付き。￥1200（編集部調べ）／カネボウ化粧品（店舗限定）

パウダーをのせて眉の油分をオフ
スキンケアなどの油分が残っていると、色がのらないのでNG。付属のブラシでAのパウダーを入れ込んで。

眉頭の絡まりをブラシでとかす
眉頭の根元にBの筆先を当て、毛束をすくい上げるように真上にとかし、絡まりやもつれをほぐしておく。

眉尻までとかして毛流れを整える
同様に眉山までは斜め上に、眉尻は斜め下方向にとかしてバラバラになっている毛流れをキレイに整えて。

パウダーをブレンドし黒目上からのせていく

CでDのa、bを混ぜ、黒目の上に筆先を置く。毛が溜まって濃く見える部分の近くから描き始めるのがコツ。

下のラインを描き眉頭を軽くなぞる

短いストロークでブラシを動かしながら下のラインを描いていく。眉頭は手に残った粉をブラシにとり、下からはね上げるようにオン。圧がかからないよう、ブラシは長めに持つこと。

スクリューブラシで全体をなじませる
Bの端を持ち、毛流れに沿って軽くとかす。力を入れると眉にのせたパウダーがとれてしまうので注意。

隙間と輪郭部分に毛を描き足してぼかす
眉山や眉尻に1本1本植えるようにEで毛を描き、エッジを立たせる。足りない部分にも描き足したら、Bでぼかして。

眉の中間からとかし、最後に眉頭を

Fの余分な液を拭い、黒目上から斜め上方向にとかしていく。眉頭は眉間に向かってブラシを動かして。

眉上のラインをなぞり洗練眉に仕上げて
眉の上にGをなじませ、うぶ毛の色味や筋肉の陰影をカバー。眉山の存在が目立ちにくくなり、上品で柔らかい印象に。

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