アン・ハサウェイ主演のお仕事ムービー、パート２は新作『マイ・インターン』。恋に結婚に仕事に奮闘するヒロインの姿を見れば、きっと前向きな気持ちになれるはず！『セックス・アンド・ザ・シティ』の衣装スタッフが手がけた、ヒロインのファッションも見ごたえあります。
現代女性が抱える
仕事と私生活の悩みを
ストレートに描く！
★今回のおすすめ新作映画★
『マイ・インターン』
監督／ナンシー・マイヤーズ 出演／ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ 公開／10月10日（土）より丸の内ピカデリー他全国ロードショー 配給／ワーナー・ブラザーズ映画© 2015 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL
〈ストーリー〉
１年半前にファッションサイトを立ち上げ多忙な毎日を送るジュールズは、220人のスタッフを抱える若手社長。そんな彼女のもとに、会社の福祉事業として雇用された70歳のシニア・インターン、ベンがやってくる。40歳も年上の部下がうっとうしいジュールズは相手にしないものの、次第に彼の思いやりにあふれた行動に心を許していく。
仕事も結婚も手にした
ヒロインの
知られざる苦悩に共感
【松山 梢の女子ツボPOINT！】
まるで『プラダを着た悪魔』の続編のように思えるドラマですが、今回アン・ハサウェイが演じるのはファッションサイトの社長！ しかも結婚して優しい夫とかわいい娘がいるという、誰もがうらやむ理想の設定です。ただしそこはやはりお仕事ムービー。
経営学を学んだ訳ではない未熟な自分に限界を感じ、「アパレルはギャル商売」と揶揄され落ち込み、過密スケジュールゆえに開いていく夫との距離に打ちひしがれ、専業主婦のママ友たちからはチクリと嫌みを言われて傷つき、重大な責任を一身に背負うストレスで爆発寸前の彼女の苦悩や葛藤は、働く女性なら共感せずにはいられないはずです。
デ・ニーロ演じる
ベンの完璧な
仕事ぶりに感動！
そんな彼女のよき相談相手になる、ロバート・デ・ニーロ演じる部下のベンの働きぶりがすごい！ 初めこそトラッドなスーツを着こなした堅苦しい印象のベンは若者ばかりの職場の中で浮きまくりますが、抜群のコミュニケーション能力ですぐに人の心をつかみ打ち解けていきます。
前世紀の遺物だと思い込み仕事を回さないジュールズに対しても、自ら仕事を見つけ率先して動き、運転ひとつにも機転を利かせて信頼を獲得していくのです。
仕事に不満を抱えてヒステリーを起こしている若い女性社員ベッキーの能力を見抜いて上司にさりげなく伝える姿も完璧。「俺の若い頃は……」とこれまでの経験を振りかざしてグチのひとつでも言いそうなのに、誰も批判せずにフラットに、オープンな姿勢で向き合う仕事ぶりは、学ぶべき点が多くあります。
SATCの衣装スタッフによる
アンのファッションからも
目が離せない！
『プラダを着た悪魔』と違って、こちらは誰も悪者が存在しません。ある事件を起こしてしまう専業主夫の夫も、「男の自尊心を保つためにやってしまった」という悲哀がなんとも辛い……。働く側も、それを支える人間も、一番必要なのは常に励まして勇気づけてくれる存在。ジュールズにとってのベンのように、年齢も性別も超越したかけがえのない友がいれば、どんな悩みも乗り越えられるのかもしれません。
ちなみに『セックス・アンド・ザ・シティ２』の衣装スタッフが担当した衣装も見応えあり。イヴ・サンローランのブラウスにプロエンザ・スクーラーのパンツを合わせたクールな“社長”スタイル（1ページ目）はもちろん、エルメスのニットにクリスチャン・ルブタンのパンプス合わせて社内を自転車で移動する、冒頭のおてんばなシーンもチャーミングです。仕事をしながら家庭を持つ女性のリアルクローズを意識したスタイリングは、きっとマネしたくなるはず！
アン・ハサウェイ演じるヒロインに共感！『プラダを着た悪魔』>>>
〈映画ライター／松山 梢〉
映画のヒロインに感情移入することでかろうじて「女」であることを維持している、三十路まっただ中のライター松山 梢です。自分に足りない女っぷりを向上すべく、そして美意識の高いマキアオンライン読者の女っぷりをさらにアップさせるべく、愛すべき女子向け映画＆ドラマを紹介していきます！
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