進化を続けるカリスマ・平手友梨奈の“挑戦”と“今”をインタビュー

「MAQUIA」7月号には、圧倒的な存在感と表現力で人気を誇る平手友梨奈さんが登場。苦手意識やマンネリ感…その壁を壊すヒントを、パワーあふれる彼女の言葉から見つけて！

圧倒的な存在感とその表現力でカリスマ的人気を誇る平手友梨奈の“挑戦”と“今”。才能あふれる19歳の素顔。


挑戦
自らの足で新たなステージを歩き始めてから、新しいことに次々と挑戦。その度に、今まで見たことのない新たな一面を披露し進化し続ける19歳・平手友梨奈。しかし、本人の口から飛び出したのは意外な言葉だった。
「私自身は新しい挑戦をしたいとか、新しい自分に出会いたいとか、意識したことはないんです。それどころか、新しいことはいつも怖いし不安。それは今も昔も変わらないこと。周りから求められていることに自分はちゃんと応えることができるのか……不安はなくなるどころか、そのハードルがどんどん上がっている気がしています」
進化というキーワードに関しても「この仕事はひとつとして同じものが存在しないので。結果、それが新しい自分を引き出してくれている……ただ、それだけなんだと思う」と言葉を続ける。
「どんなことに対しても中途半端な気持ちではなく、ちゃんと納得してから挑みたい。でも、何をやるかは自分一人で決めているわけではないんです。自分が基準になると偏ってしまう。そこは信頼できるスタッフと話し合って。背中を押してもらったり、言葉をかけてもらうことで、いつも私は一歩前へと踏み出せるんです」

限界
やると決めたら全ての力を注ぐ。それが平手友梨奈の歩き方。　　　
「次の作品に必要なものを見つけたら、そのときは自分から“やりたい”と言います。なんのためにやっているのか、目的が見えないものは苦手。でも、目的があればできる。いくらでも、できる」
役作りにのめり込むこともあれば、誰もいないダンスレッスン室に一人残り、気が済むまで踊り続けることも。周りがどんなに「良い」と言っても納得できない、足りないものばかり見えてくる……。スタッフから「もう、今日はやめよう」という言葉がとんでくるほど練習やトレーニングを重ねる、それも彼女にとってはよくある光景。
「一度パフォーマンスしたものは超えたいし、超えなきゃっていつも思う。自分自身に満足したことは、今まで一度もないんです。全ての表現において、それはただの自己満足でしかないというか。上手く説明できないんだけど……。“美しい、カッコイイ”と“伝える、届ける”は違うと思うんです。表側だけを見て自己満足で終わっていたら見ている人には届かないですし。伝えたいという思いだけあっても届かない。届けるためには思いも技術も必要で……。そう考えると、終わりがない。その繰り返しなんです」

使命
限界突破に挑み続ける日々。なぜ、そんなに頑張れるのか尋ねると、しばらく考えた末に「この世界にいるからには、ここに立っているからには、ちゃんと届けなくちゃいけない……それが今の自分に与えられている使命なのかなって」とポツリ。疲れてしまうことはないのかという質問に対してもこんな言葉が返ってきた。
「なんだろう、色々考えるし、突き詰めたりもするけれど、それを“疲れた”って思うこともないんです。疲れたと感じるのは……仲の良いスタッフさんと遊びすぎたときくらい（笑）。楽屋でもふざけすぎてよく怒られるんです。“その体力仕事のために温存しなさい”って（笑）」
この日もマネージャーさんやメイクさんと取材の合間に楽しそうに話す姿が。そこから漏れ聞こえてきた『スイーツパラダイス』というキーワードについて尋ねてみると「今、私が行ってみたいと思っている場所なんです。同世代の人は経験しているのにやったことないこと、私、結構多くて……」と照れくさそうに笑う。19歳らしい素顔がチラリ。
「私にとって、信頼できる人達と笑って過ごす時間はとても大切なもの。その時間があるから、頑張れる。あの、よく言うじゃないですが。ご飯とスイーツは別腹って。私にとって“遊び”はその“別腹”なんです（笑）」

YURINA HIRATE
2001年6月25日生まれ。欅坂46を離れ新たなフィールドへ。現在、連続ドラマ『ドラゴン桜』（TBS系 日曜21時〜）に出演中。6月18日からは映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』が公開予定。歌、ダンス、演技……ジャンルレスに挑戦をし続ける彼女の魅力に注目が集まっている。


MAQUIA 7月号
撮影／伊藤彰紀〈aosora〉　ヘア&メイク／Mao　スタイリスト／黒崎 彩〈Linx〉　モデル／平手友梨奈　取材・文／石井美輪　構成／木下理恵（MAQUIA）