常備しておけるだけでなく、美容&健康効果も高いことから最近改めて注目されているのが、日本の伝統食品「乾物」。そこで、人気料理家の長谷川あかりさんが乾物レシピを伝授。まずは、美容や健康に良い乾物を教えていただきました。
栄養も旨みもたっぷりで頼れる食材!
長谷川あかりさんの整う乾物レシピ
栄養と旨みが凝縮! 保存も効く優れものです
「乾物は、野菜や海藻類、魚介類などを乾燥させ、長期保存できるようにした食品。水分が抜けているので栄養と旨みが凝縮されていて、料理に使うとおいしい出汁が出るのが魅力。水につけておくだけで戻すことができ、スープなどにはそのまま使えて実は手間いらず。保存が効くので、食材管理が難しい忙しい日々にもぴったりです。美容や健康に良い栄養素も多いので、ぜひ活用を!」(長谷川さん)
美を作る乾物たち
1 切干大根
不溶性食物繊維が多いので便秘改善に効果的。むくみの改善にいいカリウムや、日本人に不足しがちなカルシウムなどミネラルも含有。
2 アミえび
骨の健康に欠かせないカルシウムが豊富。桜えびと含まれる栄養素はほとんど同じだが、アミえびのほうが値段が手頃なので買いやすい。
3 干しほたて
タンパク質、疲労回復に役立つタウリン、肌のハリやツヤをサポートするグリシンなどを含有。旨み成分が多く料理のおいしさをアップ。
4 ひじき
血糖値の上昇を緩やかにする水溶性食物繊維や、カルシウム、カリウム、女性が不足しやすい鉄、血圧や体温を調整するマグネシウムも含有。
5 干ししいたけ
カルシウムの吸収を助けたり、免疫を調整する働きがあるビタミンDが豊富。戻し汁に旨みがたっぷり出て、料理に使うと味わい深くなる。
6 きくらげ
ビタミンD、カルシウム、カリウム、鉄、食物繊維のほか、免疫力アップを助けるβ-グルカンも含有。コリコリした食感が料理のアクセントに。
7 高野豆腐
良質のタンパク質や食物繊維が多く含まれる。味が染み込みやすいので調味料を多く使わなくても料理がおいしく仕上がり減塩につながる。
8 かつお節
体内で合成できない必須アミノ酸を含有。カルシウム、カリウム、マグネシウム、ビタミンDも含まれるほか、旨み成分イノシン酸も豊富。
\保存は密閉容器で/
乾物は、ジッパー付き保存袋や保存容器など、密閉できるものに入れて保存を。直射日光が当たる場所や湿気の多い場所は避けること。
MAQUIA 11月号
撮影/佐々木美果 スタイリスト/来住昌美 取材・文/和田美穂 構成/髙橋里佳(MAQUIA)