健康・美肌・ダイエットに効果的な「食べ方」のポイントを管理栄養士が伝授。太りやすい年末年始の食事は、こんなことに気をつけよう!
時間がない日も、食べ過ぎがちな年末年始も
肌とカラダを整える、「美」食べ方Book
こんな時は?
シーン別食べ方講座
忙しい時や年末年始も食べ方を工夫して栄養摂取&太りにくく!
年末年始編
Q 毎年食べ過ぎてしまう。
何か対処法はある?
カリウムが多いものを摂ってリセットを
「おせちを始め、年末年始に食べるものは糖質と塩分が多いうえ、お酒を飲む機会も多いのでむくみやすくなります。むくむとだるくなって、体を動かすのが億劫になり、太る原因に。海藻やきのこ、果物、野菜などカリウムが多いものを摂ってむくみのリセットを」
Q 年末で慌ただしくてイライラ。
解消するのにおすすめの食べ物って?
豆乳や乳製品など
トリプトファンの多いもの
「トリプトファンという成分は、体内で精神を安定させるセロトニンの原料になります。イライラが抑えられるうえ、夜は眠りを誘うメラトニンに変わって睡眠の質も高めるので、ストレスケアに効果的。大豆製品か乳製品などに多いので、豆乳ラテなど手軽に摂れるもので補って」
Q 餅のおすすめの食べ方はある?
比較的、太りにくいのはおろし餅
「餅は糖質なので太りやすく、食べ過ぎに要注意。比較的太りにくい食べ方は、大根おろしをかけたおろし餅です。大根にはでんぷんを分解する酵素アミラーゼが多く含まれていて、餅の糖質も素早く消化してくれるので、おすすめです」
Q 食べ過ぎから何日くらいで太るの?
体重として定着するのは7~10日後
「食べ過ぎた翌日に体重が増えたとしてもそれは水分や食べた重みで増えていることがほとんど。少しずつ脂肪として蓄積されて体重として定着するのは7〜10日後と言われています。ですから食べ過ぎたら7〜10日の間に、食事をコントロールして調整をしましょう」
Q 正月太りをしてしまった場合、
早く戻すにはどんな
食べ方をするといい?
一汁二菜にして胃を戻して
「食べ過ぎが続いて胃が大きくなってしまっていると考えられるので、いったん主食を少しと汁物とおかず2品といった一汁二菜のシンプルな食事に変えて、胃を元に戻しましょう。1月7日に七草がゆを食べる風習は胃を休めるタイミング。取り入れるといいですよ」
Q 年越しそばとともに
揚げ物を食べるときの注意点は?
吸油率が高い野菜や
かき揚げは控えめに
「揚げ物は食材によって吸油率が違い、なすやたまねぎなどの野菜は吸油率が高めで太りやすいので要注意。また、かき揚げのようにスキマが多いほど吸油率は上がります。年越しそばを食べるときは野菜が多いかき揚げは控えて。自分で揚げる場合は衣を少なめに」
Q 断食ってしたほうがいいの?
胃を休めるために、たまにするならOK
「断食は、食べないことで胃腸を休められるので1日くらいするならいいと思います。ただ、食事を戻すときに食べ過ぎがちで、逆に太ってしまうことも多いので注意。断食の翌日はおかゆなどにしてゆっくりと食事を戻しましょう。頻繁に行うのは体のリズムが乱れて負担になるのでおすすめしません」
MAQUIA 2月号
イラスト/別府まい 取材・文/和田美穂 構成/萩原有紀(MAQUIA)
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