「MAQUIA」3月号では、近頃話題のフェムテックについて特集。エキスパートに、その基礎知識を教えていただきました。
ただの流行じゃない。
私たちの一生に関わる大切なこと
今こそシェアしたい「フェムテック」を語ろう
fermata
アカネさん
フィンランド出身、2020年2月fermataに参画。国内外のフェムテック市場とプロダクトを知り尽くしたエキスパート。
芸人・タレント バービーさん
YouTube、ラジオ、下着プロデュースなど、女性の身体を取り巻く問題に独自の視点で切り込む発信が話題に。著書に『本音の置き場所』(講談社)
最近よく聞くけど……
フェムテックって?
「フェムテックは、Female(女性)とTechnology(技術)を合わせた造語。月経・妊娠・出産・更年期・セクシャルウェルネスなど、女性特有の健康課題をテクノロジーの力で解決する分野を指します。最近では、女性の健康課題に向き合うフェムケアやムーブメントまで広げて用いられることが増えています。国内でも、2020年3月に51社だったフェムテック関連サービスが、同年12月には97社に増えるなど、勢いのある分野です」(アカネさん)
どうして今、注目されているの?
「これまでオープンに語ることがタブー視されてきた分野にスポットライトをあてたことが大きいですね。見過ごされがちだった女性の健康課題を解決する選択肢を増やし、物やサービスを通して女性の健康や生きやすさに対する価値観まで変えるのがフェムテック。欧米では環境保護や社会貢献に熱心に取り組む企業が多く、意識が高いユーザーの支持を集めています」(アカネさん)
注目プロダクトは?
最先端を教えて
「妊活デバイスひとつ取っても、これまでは排卵日を尿やおりもので計測するタイプが一般的だったなか、去年は唾液のホルモン値、今年は吐く息の二酸化炭素レベルから計測できるまでに進化。また、最近は更年期の問題を解決するプロダクトが増えていて、体温調節をサポートするスマートブレスレットや、更年期の正しい知識を学べるアプリなどが開発されています」(アカネさん)
A 骨盤底筋を引き締め、膣の中の細胞を活性化させる。美容機器に用いられるLEDなどを活用した安心設計。アジアのユーザー向けにパッドタイプの構想も。Joylux Vfit 価格未定/fermata store B おりものの質を計測するアプリ連動妊活デバイス。Kegg(日本未発売)/fermata Singapore C アプリ連動型の骨盤底筋トレーニング用デバイス。エルビートレイナー ¥24528/fermata store
MAQUIA 3月号
撮影/天日恵美子(バービーさん) 橋口恵佑(物) ヘア&メイク/高橋里帆〈Happy Star〉 スタイリスト/谷口夏生〈TAKUTY PRODUCE&CREATE〉 取材・文/長田杏奈 構成/火箱奈央(MAQUIA)
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