皮膚科医に聞く！ 背中ニキビやデコルテのブツブツの原因は？ 自宅でできる対策＆ケアアイテム15選

いよいよ肌みせの機会が増えるシーズンが到来！ 今の時期から早めのケアが、美BODYゲットに必須な「肌の質感」を決めます。背中やデコルテのブツブツが気になって自信がない……体にできるニキビの対処法がわからない……。そんな体ニキビの原因や自宅でできるケアの方法を、銀座ケイスキンケアクリニック院長・皮膚科医の慶田朋子先生に教えていただきました。

背中やデコルテなど
体ニキビの原因＆対策を
Q＆A形式で慶田先生が解説！ 

Q1.そもそも顔にできるニキビと体にできるニキビは
同じもの？ 違うもの？
A1. 背中やデコルテ部分などは顔と同じ流れでできます。
腕にできるブツブツはニキビではない可能性が高い！ 

【解説】背中やデコルテは、顔と同じように「脂腺性毛包（しせんせいもうほう）」と皮脂腺が大きく発達したところ。一般的にいわれているニキビというのは、この脂腺性毛包において常在菌である「アクネ桿菌（アクネかんきん）」が増えて、炎症を起こした状態を定義します。よって、ニキビの種類としては、同じものといえます。

Q2.腕のブツブツはなに？
A2.毛嚢炎（もうのうえん）か
毛孔性苔癬（もうこうせいたいせん）の可能性が高いです。

【解説】腕の部分は、軟毛が生えており脂腺も大きくないので、ブツブツができるとすれば、毛嚢炎の可能性が。背中やデコルテ部分にできるようなニキビとは、また違ったものと考えられます。また、ザラザラしたものがたくさんある場合、毛孔性苔癬という皮膚病の可能性も。これは体質的に毛穴が角化しやすい人に生じます。

Q3.背中やデコルテにニキビができるきっかけは？
A3.毛穴の入り口が詰まる＆皮脂量が多くなってしまったとき。

【解説】顔のニキビができるのと同じ仕組みです。ただし、きっかけとなる毛穴詰まりを引き起こす要因が少し異なります。背中やデコルテは、もともと皮脂量が多い部位なので詰まりやすく、こするなどの肌への刺激や日焼けなどに対する防御反応として、また保湿が足りない乾燥状態をきっかけに角層が厚くなると毛穴が詰まってしまいます。その過程で、ニキビの始まりである「コメド」ができます。そして、毛穴内部にアクネ菌が好む無酸素状態が作られ、その菌が増えてしまうことでニキビの炎症が起きます。

Q4.毛穴の入り口が詰まる＆皮脂量が多くなる原因は？
A4.生活習慣の乱れが原因になることも。

【解説】食事、睡眠、排せつ（腸内環境）、運動習慣、ストレスコントロールといった、普段の生活習慣の乱れは、肌のターンオーバーや皮脂量に大きく影響します。体を洗う際にこすりすぎたり、衣類の刺激や毛を剃る刺激も、角層を厚くして毛穴が詰まりやすくなるといった、ニキビができやすい状態を作ってしまう原因に。皮脂量に関しては糖質過多な食事と、過剰なストレス、ホルモンの影響が大きく、バランスの良い食事は肌にとっても重要な要素です。

Q5.しっかりケアしてるのに毛穴が詰まり、
ニキビができてしまうのはなぜ？
A5.誤ったスキンケアや洗いすぎなどが原因です。

【解説】特にマキア世代の大人ニキビに関しては、誤ったスキンケアやこすりすぎなどが原因と考えられます。そういった刺激から守ろうとする防御反応として、角層自体が厚くなってしまうと、毛穴の入り口を塞いでしまい、ニキビができやすくなってしまいます。また、体の洗いすぎや保湿が足りず、角層の水分量が低くなると角層自身が厚くなるため、これも原因の1つといえるでしょう。

Q6.ニキビができやすい背中やデコルテなどの
正しい洗い方は？
A6.肌あたりのいいタオルで
たっぷりの泡でやさしく洗うことがポイント！

【解説】肌あたりのいいタオルを使って、たっぷりの泡でやさしく洗うことを心がけましょう。洗浄剤は脱脂しすぎない、泡立ちがいいものを選ぶのがおすすめ。また、ニキビの原因である毛穴詰まりには、入り口である角層をちょうどよく溶かしてくれる「ピーリング剤」入りのものを使うのも◎。腕に関しては、皮脂がほとんど出ない部分なので、ターンオーバーを促す目的で、なでる程度に洗えば十分です。20歳を過ぎてからできる大人ニキビは、ボディにもできやすいものなので、体をゴシゴシ洗わないようにしましょう。

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しっかりと泡を立ててくれる、低刺激性のボディタオルです。コットンよりもやわらかい肌あたりで、摩擦などの刺激を極限までおさえながら、肌にうるおいを届けてくれます。表面と裏面とで素材が異なり、ふわふわとした肌触りの表面では、全身をやさしく洗い上げるのにぴったり。すっきりと洗い上げる裏面では、かかと・ひじ・ひざといったようなパーツケアにも適しています。敏感肌の方にもおすすめです！ 

角質をやわらかく整えてくれる、ニキビケアにおすすめのボディソープ。たっぷりの泡をスピーディーに作ることができる「バブルリッチ処方」を採用し、ふわふわの泡がうるおいをキープしながら、余分な皮脂を丁寧に洗い上げてくれます。

肌への負担を考えた低刺激設計で、洗いながら保湿ケアが叶います。植物性アミノ酸系洗浄成分を配合していることから、「脱脂しすぎない」全身シャンプーとして、体ニキビケアにもおすすめのアイテムです。軽やかでなめらかな泡が、しっとりつるつるの肌に導いてくれます。「ミノンやさしく洗う 弱酸性タオル」とのあわせ使いで、さらにもこもこの泡に！ 

乾燥しやすいボディの肌には、肌へのやさしさと泡立ちのよさを両立させる洗浄料がおすすめ。アルジェランのボディソープは、低刺激性なヤシ由来の洗浄成分や、天然洗浄成分で水を加えると泡立つ性質のソープナッツ配合など、体ニキビケアに◎。たっぷりの豊潤泡がうるおいを保ちながら、皮脂汚れを軽やかに洗い上げます。

デイリー使いにもおすすめな、ラリンのソフトピーリングウォッシュ。肌にうるおいを与えながら、やさしい泡立ちで洗い上げます。洗浄後も、春らしいサクラの上品でフローラルな香りが華を添えます。

Q7.体ニキビの対策で1番大切なのは？
A7.きちんとした食生活と質のいい睡眠！

【解説】ニキビの原因と密接な関係にある、食事と睡眠をしっかリと見直すことが1番大切です。食事はニキビの原因となる腸内環境の悪化や皮脂量と大きく関わる要素。睡眠不足もニキビができる原因の1つであるストレスに影響しているので、質のいい睡眠を心がけて。

Q8.おすすめの食事は？
A8.タンパク質＆良質な油を摂ろう！ 

【解説】まず「食事」に関しては、運動量にもよりますが、3食分散させ栄養を摂ることがポイント。特に、「たんぱく質（アミノ酸）」である豆や乳製品、魚や肉は1日のうちに全て摂りたいところです。野菜・炭水化物・海藻・油とバランスよく、そしてたくさんの種類を摂るように意識しましょう。そうすることで、腸内環境も整い、便通が良くなり、角層の水分量が高くなるので、ニキビができにくくなります。次に、細胞膜や細胞間脂質の原料である「油」は、角層のバリアを保つ役割を担っています。そのため、適量かつ良質な「油」を摂ることはニキビケアにも効果的です。

Q9.ベストな睡眠時間や就寝前のアイデアは？
A9.7時間は寝よう！ 自分なりの入眠儀式を作ると◎

【解説】暗いところでリラックスして寝るなど、熟睡感のある7時間睡眠を意識的にとるようにしましょう。就寝直前にスマホをみたり、神経を高ぶらせるような映像をみたり、仕事のメールをチェックするなどといった行動は控えるように。環境を整えて1人で寝たり、自分なりの入眠儀式を作るとGOOD。 

Q10.正しいストレスコントロール法は？
A10.日常の中でできる、リラックスルーティンを作ろう！ 

【解説】過度のストレスも、体ニキビの原因となります。交感神経が優位な戦闘モードが続いてしまうと、食べたものがうまく吸収されず、肌のターンオーバーが上手くいかないので、ニキビができやすくなり、健康にも悪影響が。例えば、普段の呼吸をゆっくり吸って吐くだけでも緊張状態がほぐれるので、すぐに実践できるストレスコントロール法としておすすめです。休日には好きな映画を観たり、好きな香りをかぐなど、自分なりのリラックス法を100個ほどリスト化するのも◎。お気に入りのカフェに行く、会社の休憩時間にコーヒーを飲む、ガムを噛むなど、日常の中でリラックスできるルーティンを行うように心がけましょう。 

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手指からマスクまで、マルチに使うことのできるミスト状ローション。おうちの中で手軽にリフレッシュできるのはもちろん、外出先でもマスクなどにさっとひと吹きするだけで、いつどこでもリラックスできます。ホワイトフローラルの爽やかで上品なな香りで、さっぱりリフレッシュ！ 

ひと吹きで、森林浴をしているかのような、深い安らぎを与えてくれる香り。爽やかなベルガモットから、芳醇なジャスミンとまろやかな抹茶が溶け合う癒しの香りへと移り、甘酸っぱいラズベリーと心落ち着くバニラが華を添えます。寝る前にベッドやリネン、カーテンなどにかけて良質な睡眠を。

日本上陸10周年を記念して、ラリン人気NO.1チェリーブロッサムフレグランスの、桜モチーフ限定アイテムが登場。春を感じさせてくれるフローラルで上品な香りが、部屋いっぱいに香ります。可憐なドライフラワーデザインで、インテリアとしても◎。おうちでお花見気分を味わえること間違いなし！ 

Q11.体ニキビのケアにおすすめのアイテムは？
A11.「レチノール」入りの製品や
「トラネキサム酸」「グリチルリチン酸2K」配合のものがおすすめ！

【解説】ニキビができたときは、ターンオーバーを高め、毛穴を詰まりにくくする「レチノール」や、炎症をおさえる働きをする「トラネキサム酸」や「グリチルリチン酸2k」配合のものを。「レチノール」には抗酸化作用もあり、炎症後のシミも予防してくれます。

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毛穴詰まりや過剰な皮脂など、ニキビの原因を積極的にケア。「レチノール誘導体^※」配合で、乾燥やごわつきがちなニキビ肌にうるおいを与えながら、なめらかに整えてくれるクリームです。ニキビケアはもちろん、毛穴の黒ずみなども同時にケアしてくれる優秀アイテム。
※ビタミンA油（保湿成分）

顔だけでなく、ボディなど幅広いエリアに使用可能！ 「トラネキサム酸」配合の薬用ニキビ美容液です。心身のストレスや過酷な肌環境により肌のバリア機能が低下すると、ニキビができやすい状態になりがち。朝晩のお手入れの際に、気になる部分やニキビのできやすいところに小さなパール粒2個分を塗布するだけでOK。ニキビ部位はもちろん、そのまわりの部分まで角層のバリア機能を高めてくれるので、広範囲に至るまでニキビができにくい状態を作ってくれます。

赤ちゃんのデリケートな肌にも使用可能な、低刺激性泡ボディウォッシュは「グリチルリチン酸2K」配合。ふわふわの泡が、皮脂汚れなどをマイルドに洗浄。肌の必須成分である「セラミド」を守りながら、しっかりとうるおいをキープしてくれます。

背中やデコルテ部分などをケアできる、体ニキビ専用のローション。クリニカルサロン〈シーズ・ラボ〉共同開発で、エステサロンの施術ノウハウを応用したスプレータイプのボディミスト。「グリチルリチン酸2K^※」配合で、そのほかの保湿成分もたっぷりと配合。逆さにしても使えるような設計なので、背中のケアにもぴったり。清涼感溢れる、爽やかな香りもポイント！ 
※有効成分

Q12.どんな肌着がおすすめ？
A12.肌にやさしい、縫い目の少ないものを選んで。

【解説】常に肌にとってやさしいものを身に着けるようにしましょう。縫い目が目立たない、また縫い目がないような下着がおすすめです。

Q13.夏のボディケアで大切なのは？
A13.ボディのUV対策もマストです！ 

【解説】夏は体温が上がることで、皮脂量が一気に増えてしまいニキビができやすいシーズン。また夏の時期は日焼けをしやすく、その紫外線への防御反応として角層が厚くなることで毛穴が詰まり、ニキビができやすくなります。夏のUV対策は、日焼け防止はもちろん、体ニキビ対策にもマスト事項です。

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エクセルの夏新作UVは、石鹸オフ可能で、素肌への負担を軽減した「4つのフリー処方」（着色料・鉱物油・界面活性剤・パラベン）を採用。薄膜の「スキンタッチ処方」で、ベタつきとは無縁のみずみずしいテクスチャーが◎。爽やかな夏の季節を感じる、01 ユーカリ＆レモンと02 ジャスミン＆シダーの2種類の香りで、UV対策をしながらふわっと香るボディフレグランスとしても使えるマルチユースアイテムです。

SUQQU センティッド シリーズから2021年夏限定「純白花の香り（WHITE FLORAL BOUQUET）」の新作UVが登場。みずみずしい清潔感のある香りから、ジャスミンや月下香の甘く芳醇な香りが広がり、和ベースのしっとりと穏やかな香りに移ろいます。また、水性成分を多く占めるウォータリーテクスチャー処方により、肌への負担をしっかり抑え、5種類の保湿美容成分が素肌を美しくキープ。ピンクとブルーの繊細な高輝度パールでトーンアップしながら、透明感溢れる肌に。

アユーラの2021年夏新作UVは、『からだも顔もすっきりきれいに魅せたい』というニーズをテーマに開発された、高水準のUV対策＆レフ板美肌を叶えるアイテム。肌の透明感^※を高めてくれるラベンダーカラーで、5種のパールが生み出す自然光などの光の反射によるコントラストが、顔や体に自然な立体感を与えます。うるおいジェル処方のストレスフリーな質感で、リラックス効果のあるアロマティックハーブの香りが広がります。
※メイクアップ効果による 

【慶田先生から読者にメッセージ】
5つの柱である、食事、睡眠、排せつ（腸内環境）、運動習慣、ストレスコントロールは、体ニキビケアにとっても大切な要素です。食事の摂り方であったり、暮らし方であったり、普段の生活の中に見直せる点はたくさんあるはず。夏など肌みせが増える季節に美しいボディでいるためには、春の今の時期からケアをしないと間に合いません。今から普段の生活をしっかりと見つめ直し、うるすべ美肌をGETしましょう！ 

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取材・文／鈴木里緒（MAQUIA ONLINE）