もうすぐ春がやってきますね。ポカポカ陽気で過ごしやすい反面、お肌の大敵『花粉』が舞い散る困った季節でもあります… そこで、今回は「MAQUIA」4月号で掲載中の「春ならではのピンチを救う110問110答」の中から、専門家が教える花粉に関する基礎知識をお届けします。
春のトラブル代表選手
花粉
Q 花粉症ってどうして起こるの?
A 花粉がアレルゲンになり、Ⅰ型アレルギーを生じさせる!
「花粉が口腔内など粘膜に付着することによって、Ⅰ型アレルギー(即時型)が生じます。外敵である花粉を排除しようとするカラダの抗原抗体反応です」(津田先生)
Q 花粉で、どうして肌荒れするの?
A 肌の上で炎症が起こるから
「花粉が肌に付着することで、皮膚炎(=アレルギー反応)を起こします。それが赤みやかゆみに。スギ花粉はまぶたに炎症が出やすいというデータも」(津田先生)
Q 花粉でニキビは発生する?
A 直接的な原因ではない!
「関係はありません」(津田先生)。「花粉を落とすために、ゴシゴシ洗顔をすることで乾燥が進み、ニキビに繋がる場合はあるかもしれません」(水井さん)
Q ビタミンCは花粉症に効く?
A 体にはいいモノだけど……
「ビタミンCが直接、花粉に効くというエビデンスはないですね」(津田先生)。「ビタミンCは免疫力がアップする栄養素なので、摂って悪いことはないです」(水井さん)
Q 花粉症は赤ちゃんでもなる?
A 1歳児から、なる可能性アリ!
「もちろん! 1歳児でも花粉症を発症する場合が。年々、若年化が進んでいるようです」(津田先生)
Q 花粉症のアレルゲンになる植物は?
A 季節によって、種類が変わります(津田先生)
Q 花粉症は完治するの?
A 環境、体質によりけり。ヨーグルト摂取で免疫力アップを
「アレルゲンとなる花粉が飛ばない場所へ行けば、完治する可能性はありますが……」(津田先生)。「私は食事での体質改善で以前より症状が改善しました」(水井さん)
Q 花粉症は日本だけ?
A 先進国に多い
「幼少期に家畜と暮らしていると免疫がつくという研究がドイツで発表されました。外国でも先進国に多い症状です」(津田先生)
Q 花粉症の時、コスメは変えないほうがいい?
A 肌に違和感があるなら変えるべき(津田先生)
Q 花粉に負けないバリア機能をつくるには?
A 保湿は一番大切!
「肌のバリア機能を上げるためには保湿が優先されるケアです。花粉症で肌荒れする女性は、普段から保湿を念入りに」(津田先生)
ビタミン&ミネラル配合の保湿バーム。TSUDA SETSUKO スキン バリア クリーム 18g ¥5400/ドクター津田コスメラボ(4月1日発売)
Q 花粉症は遺伝する?
A 両親から遺伝しやすい
「Ⅰ型アレルギーの体質を持つ両親からは、同様のアレルギー体質が子供に遺伝することがあります」(津田先生)
Q かゆい、鼻水以外に、カラダに悪影響が起こる?
A 咽頭炎などを引き起こす遠因に
「花粉症で鼻詰まりがひどくなると口呼吸になりがち。咽頭炎につながったり、睡眠時無呼吸症候群になることも」(津田先生)
今回お話を伺ったのは・・・
トータルビューティアドバイザー 水井真理子さん
カリスマエステティシャンとして多くの女性の肌に触れた経験から、正しいケアを伝授。
皮膚科医 津田攝子先生
ニキビや毛穴に悩む女性を多く救ってきた名医。化粧品開発などにも取り組んでいる。
MAQUIA4月号
撮影/天日恵美子 藤澤由加 橋口恵佑 ヘア&メイク/George 榛沢麻衣 スタイリスト/福永いずみ モデル/依吹 怜 イラスト/本田佳世 取材・文/松井美千代 白倉綾子 企画・構成/木下理恵(MAQUIA)
【MAQUIA4月号☆好評発売中】