【正しいスキンケアの順番とケア方法まとめ】
毎日ケアしているのに、肌の調子が上がらない……。それはスキンケアの基本のキが間違っている可能性大。スキンケアの順番など、正しいお手入れ方法を小林ひろ美さんがレクチャー!
[目次]
正しいスキンケアの順番を教えてくれたのは……美容家 小林ひろ美さん
幼い頃からの美容英才教育で培ったスキンケアの基本をベースに、アイデア満載の美容法を考案。その美肌は業界随一。日々の生活の中で見るものすべてを楽しみながらできる美容へと変える、美の達人。名品コスメを見極める目利きでも。
1.ポイントメイク落とし・クレンジング
Q ポイントもベースも一緒に落としちゃダメですか?
A 一気にオフするとこすりすぎちゃってたるみの原因に
一気に落とすと、ゴシゴシこすって落としがち。目もとが垂れ下がってきてしまいますよ。特に目の大きい人は注意。専用リムーバーで、アイメイクを瞬時に絡ませて負担なくオフを
ポイントメイク落としのおすすめアイテム
a 植物油と植物ウォーターをブレンド。バランシング ポイントメイクアップ リムーバー R 90ml ¥3500/THREE(10月2日発売) b 人気の2層式。マスカラもするん。ビファシル 125ml¥4500/ランコム
この量が目安
これが正しいポイントメイク落とし
1. アイメイクを十分浮き上がらせる
リムーバーを含ませたコットンを目もとに10秒ほど置く。
2. まつ毛をもみもみしマスカラをゆるめる
指先でまつ毛を軽くもみもみ。
3. 上まぶたのメイクをするんとオフ
コットンで上まぶたをオフ。ひじを水平に上げたまま、手首をくるんと外側に回転。
4. テキストコットン四つ折りで下まぶたをオフ
片方の手で皮ふが動かないよう固定、四つ折りコットンの角で細かい部分をオフ。
Q クレンジングの使い分け方は?
A 「肌質orキャラで選んで」
マイルドに落とすならミルク、乾燥が気になるならクリームかバーム。でも、面倒くさがり屋さんは素早くしっかりオフするオイルで。
クレンジングのおすすめアイテム
a 敏感肌も使えるミルク。マイクラランス ミセラー クレンジング ミルク 200ml ¥2300/クラランス b オイルは質のいいものを。厳選の植物オイル配合。AQ クレンジング オイル 200ml ¥6000/コスメデコルテ c 温熱効果で毛穴&角質もケア。ファミュ ビューティ クレンジングバーム 50g ¥4800/アリエルトレーディング
この量が目安
これが正しいクレンジング
1. クレンジング料を温める
人肌に温めるとメイクとのなじみがアップ。
2. クレンジング料を顔全体にのせる
顔全体に広げるときもこすらない。
3. 目・口もとは筋肉に沿って
頬は下から上に螺旋を描くように、目もと・口もとは親指をあごにひっかけ、中指で筋肉に沿うよう輪を描く。
4. 小鼻はくるくる鼻筋はスッス
額や小鼻、鼻筋も親指を固定させて力が入りすぎないように。
5. あごは舌を入れてペリカン状に
あごも丁寧にくるくる。
6. 洗い流す前に余分な油分をオフ
余分な油分をオフすると、ゴシゴシこすらずとも洗い流せる。
2.洗顔
Q 洗顔するときに一番気をつけることは何ですか?
A 手の動きに注意。ゴシゴシ縦洗いに注意して
手を上下に動かす縦洗いは、肌をゴシゴシとこすってしまう危険大。手の動きは“円を描くように”が基本です。皮脂の多いTゾーンは外から内に向かう内回転、乾きやすいUゾーンは内から外に向かって動かす外回転。と、洗う部位によって方向を変えるとより効果的。
Q シャワーですすぐのはどうしてダメなの?
A 「高温&水圧で皮脂が落ちすぎるから」
高温&水圧は肌の潤いを奪う要因。泡がついた状態だとさらに皮脂が流される。はじめだけでも、一度、手に受け取ってからにして。
Q 肌に触れるときの圧ってどのくらいの強さ?
A 「指先ではなく、手のひら全体で均一に圧をかけて」
指先で圧をかけると左の写真のように一点に力が集中し、肌の負担になりがち。右のように手のひら全体で均一に圧をかけるのが正解。
洗顔のおすすめアイテム
a 保湿成分でコーティングしたもっちり泡。エンリッチ フォーミング ウォッシュ 125g ¥3800/SUQQU b 押すだけで泡が出るポンプ式。低刺激洗浄ベース採用。クレンジング フォーム 150ml ¥2800/ヴェレダ・ジャパン c 酵素、炭、吸着泥配合で毛穴汚れもすっきり。ディープクリア 洗顔パウダー 30個 ¥1800/ファンケル
この量が目安
これが正しい洗顔
1. 最初に小鼻・口周りを10秒洗う
泡は顔の中心にのせ、まずは小鼻・口周りの"こそ泥ゾーン"から10秒間洗う。
2. 続いて鼻筋からTゾーンを10秒
続いて、鼻筋スッス、Tゾーンくるくるしながら10秒間。
3. 顔全体を大きく丸洗いで10秒
今度は顔全体に泡を転がすように大きく外側に円を描くようにして10秒洗う。
4. 額から小鼻に向かって内回転洗い
次は、手を外から内側に向かう内回転にして額から小鼻へとくるくる。
5. 小鼻からあごまで内回転洗い
続いて、小鼻からあごに向かって、こちらも内回転でくるくる。
6. フェイスラインをカニ挟み洗い
ニキビができやすいフェイスラインも2本指で挟んで滑らせ洗い。
7. ぬるま湯で十分にすすぐ
すすぎは特に丁寧に。鼻横、鼻下、もみあげ、輪郭下に注意。
8. タオルで押さえるように拭く
水気はタオルでやさしく押さえるように拭きとって。
正しい洗顔を動画でもチェック
3.化粧水
Q 化粧水はパッティングするとより効果的?
A 強くたたいたり、こすりたたきは、肌を傷める原因に
パッティング自体は悪くないのですが、やりすぎはやっぱりNG。強くたたくと肌の刺激になるし、知らないうちにたたきながら下側にこすっている場合も。顔がたるむ原因になります。
Q ブースターもオイルも使いたい。どっちが先ですか?
A 「ブースター」
ブースターは潤いや美容成分を導入する効果が高いのが特徴。私はよりオイルの浸透を高めたいので、ブースターを先に使います。
Q 手とコットンづけ、どっちが肌にいい?
A 「肌が弱いなら手。でも、手のタイプにもよるかも」
どちらでも大丈夫ですが、肌が弱いなら手で。水分をしっかりホールドできるふっくら手なら手、水分が漏れやすいならコットンを。
Q 乾燥肌だから化粧水は何種類か重ねてもいい?
A 「角質に入れ込むには限度があるから1本でも十分」
シャバシャバの後にとろみを重ねるというのもいいと思います。ただ、角層の容量にも限界があるから多くても2種類までですね。
おすすめの化粧水
a 肌の保湿機能を再生し慢性的な水分不足を解消。リズムコンセントレートウォーター 300ml ¥4000/アユーラ(10月1日発売) b 肌の輝き細胞にアプローチする化粧水。ローションイドロA n 170ml ¥11500/クレ・ド・ポー ボーテ
この量が目安
これが正しい化粧水のつけ方
1. 化粧水を手にとり人肌に温める
化粧水も肌になじませる前に両手のひらで人肌に温めると浸透が違う。
2. 500円玉大を内から外に横づけ
最初の500円玉大の化粧水は、手のひら全体で顔の内から外に広げる横づけを。肌表面が水分で覆われ受け入れ態勢に。
3. そのまま首筋まですべらせる
顔だけでなく首筋にも潤いを。
4. 100円玉大を肌に垂直に入れ込む
100円玉大を手のひらに広げ、トントンと軽いタッチで垂直にたたき込みながら浸透させる。
5. 顔を上下させて上から下までIN
ひじを体につけたまま固定し、手ではなく顔を上下させると力が入りすぎない。
6. 1円玉大をゆっくり押さえづけ
1円玉大を手のひらに広げ、肌にじっくり押し込み浸透UP。
7. 額とあごも手のひらでプッシュ
1円玉大を手のひらに広げ、肌にじっくり押し込み浸透UP。
8. 細かい部分は指の腹でプッシュ
口角、小鼻横、目周りなど細かい部分は指の腹で押し込んで。目もとは目じりと目頭をチョキの形にしたカニ塗りを。
4.乳液・美容液・クリーム
Q 美容液やクリーム。マッサージを兼ねて塗っていい?
A 大丈夫ですが、使う量や手の力は加減してくださいね
いつも使う適量では肌に負担がかかりやすいので注意。マッサージを兼ねる時は、適量より多めにたっぷりと使って、肌をひっぱったりこすったりしないよう手の力も調整しましょう。
Q マッサージの時の圧ってどのくらい?
A 「指先を揃えて効かせるポイントを絞って」
指先を離した状態だと力が入りやすく、肌を傷める危険が。指先を揃え、ツボにだけポイントで圧を、それ以外は軽いタッチで流して。
Q クリームとアイクリーム、どっちが先ですか?
A 「クリームから」
クリームが先でアイクリームが後。クリームは基本の保湿の締めに。アイクリームはスペシャルとしてさらにダメ押しのひと塗り!
Q いくつか美容液を使いたい時、どう順番を決める?
A 「効かせたいものファースト」
私の場合は効かせたいものを先に。もしくは、テクスチャーの違う場合は、水溶性の軽いものから先につけ、ミルキーなものを後に。
乳液・美容液・クリームのおすすめアイテム
a 炎症を急速リセット。アドバンス ナイト リペア インテンス コンセントレイト 20ml ¥11000/エスティ ローダー b 肌代謝をサポート。プレディア スパ・エ・メール モイスチュアライザーⅠ150ml ¥6500/コーセー c 白バラパワーを肌に。ローズ エッセンス クリーム 50g ¥8000/レ・メルヴェイユーズ ラデュレ
この量が目安
これが正しい乳液・美容液・クリームの塗り方
朝のスキンケア
1. 化粧水と同じく手のひらで温めて
人肌に温めてから肌になじませる。
2. 乾燥が気になるUゾーンから
手のひらに広げたら、最初はより乾燥しやすいUゾーンにゆっくりと押さえづけ。
3. 内側に手を移しながら最後にTゾーン
そのまま手のひらを少しずつ内側に移動させて押さえづけし、最後に残りものをTゾーンに。メイク崩れの心配もなく、乾燥も防げる。
夜のスキンケア
1. 適量よりも多めを5点置き→全体に広げる
夜はマッサージ効果もプラス。たっぷりめの量を顔全体に均一に広げる。
2. 内から外に流しながらなじませる
あご〜耳下、口角〜耳中央、鼻横〜こめかみに向かって指全体で流しづけ。それぞれ最初と最後は軽くプッシュ。
3. 最後に額を流してこめかみをプッシュ
最後は額の中央〜こめかみに向かって流しづけし、こめかみプッシュ。
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