春、使いたくなる色といえば、やっぱり心浮き立つピンク。でも、大人はどうすれば素敵に使いこなせる? その鍵は『脇役ピンク』! 長井かおりさんがピンクをさらりとまとうコツをレクチャーします。
華やかさと儚さをまとう
この春は大人な「脇役ピンク」をひとさじ
メイクが苦手、よくわからないという読者にも、丁寧に寄り添うアーティスト。その人自身のキレイの種を見つけ、開花させてくれると大人気。
“主張させないピンク使いで
新鮮な表情を楽しんで”
「ピンクって、可愛くて甘いって印象がありませんか? でも、実は、使い方次第でスイートだけじゃない、スタイリッシュにもクールにも、さらにはヘルシーにも方向性を自在にチェンジできる、ふり幅の広い万能カラーなんです。ただ、ビビッドなピンクをガツッと広範囲に効かすのは、大人にはやっぱりトゥーマッチ……。おすすめは、あくまでも『脇役使いのピンク』(下参照)! ピンクを全面で主張するのではなく、デイリーメイクにさりげなく投入すれば、顔全体がぱっと明るくなって透明感が宿りますし、気分も表情も華やぎますよ」(長井さん)
(大人ピンクを上手にまとう方法)
1.影色を仕込んで、奥行きをつける
腫れぼったさや肌浮きが気になる膨張色だから、先に影色を仕込んで深みやメリハリを与えるとしっくりなじみ、ぐっと使いやすく。影色には、ライトなグレーやベージュカラーが◎。
2.ビビッドなピンクはミニマム使いする
明度や彩度が高いビビッドカラーは、潔く肌から浮き立たせるのが新鮮! ただ、広い範囲だと大人は派手に転びやすいので、 ラインや狭い範囲にミニマム使いするのが効果的。
3.くすみ系のピンクをチョイスする
今季注目されているのが、くすんだピンクカラー。甘めに転びがちなピンクカラーも、明度や彩度が低い濁った色を選べば、誰でも似合うほどよいピンクニュアンスが叶い、大人っぽさと洒落感も両立。
4.ピンクを肌に溶け込ませ、まろやかにする
ピンクの上からイエローをのせたり、ピンクを肌が透けるぐらい淡~くしたりして、肌と同化するようなじませるのも手。目立つ箇所や広い範囲にのせても、いい感じに溶け込んでくれる。
Pink shadow
「シルバーとゴールドのラメ入りで、誰でも相性◎」。N by ONLY MINERALS ミネラルアイゾーンパレット 01¥3850/ヤーマン(2/1限定発売)
“影色を仕込んで腫れぼったさ回避”
「ピンクシャドウのいちばんのお悩み、腫れぼったくなる問題を解決するのが、グレーシャドウのアイホール仕込み。ブラウンだと甘くなりがちだけど、グレーならピンクの眼差しに深みとともに、ほどよい透明感とシャープさが生まれます」
MAKE POINT
パレット右のグレーAをアイホールのみに仕込む。上からパレット左のピンクBを眉下まで入れていく。
a「色素薄い系の透明感の高い肌印象に導く、目もととリンクした青みピンクのリップをチョイス」。ラプソリュ ルージュ クリーム 276¥4730/ランコム b「ピンクと相性が良く、目もとが柔らかに引き締まるダークブラウン」。エクストラロング カラーマスカラ 02¥4840/アンプリチュード
“まぶた中央のみにのせるのがコツ”
「鮮やかピンクはミニマムにON。せっかくのピンクを曇らせないよう、上の目のキワをブラックマスカラで引き締める以外は、淡いピンクやオレンジのシャドウ、下まつ毛は赤みマスカラなど、明るい色で仕上げるのもコツ」
「重ねても決して濁らず、澄んだ奥行きを与えてくれる」。ルナソル アイカラーレーション 13 ¥6820/カネボウ化粧品
まぶたに煌めく薄ピンクAをベースにのせたら、アイホール半分の黒目の中央にビビッドなピンクD、両サイドに淡いピンクBを。下まぶたのキワには、Cのオレンジを引いて。
a「下まつ毛のみに、バーガンディーカラーを」。エクストラロング カラーマスカラ 03¥4840/アンプリチュード b「練り状のくすみピンクカラーで、頬も軽やかに」。N by ONLY MINERALS ミネラルソリッドチーク コンプリート 05¥3520/ヤーマン(2/1限定発売)
MAQUIA3月号
撮影/柴田フミコ(モデル) Kevin Chan(物) ヘア&メイク/長井かおり スタイリスト/辻村真理 モデル/ 松村沙友理 堀田真由 取材・文/中島 彩(MAQUIA) 企画・構成/萩原有紀(MAQUIA)
※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。
最終更新日: