トライするには勇気がいる全身白コーデ。白のフレッシュさで相手を惹きつけたり、背筋を立て直せたりと、新しい魅力が開花する特別な色。今月は、そんな白を味方にするあれこれをレクチャーします。

神崎恵 ファッション 白 ワントーン

神崎 恵の恋させる瞬間 美容劇場
きゅん♡を誘う女になる

Megumi Kanzaki

神崎 恵

1975年生まれ。美容家であり、3人の息子をもつ母。ひとりひとりに合わせたメイクやビューティスタイルを提案するアトリエ「mnuit」を主宰し、美容誌をはじめ、各女性誌で連載を持つ他、コスメブランドのアドバイザーを務め、女性を美しく導く製品の開発、プロデュースなど活動の幅を広げている。書籍の累計発行部数は145万部を超え、最新刊『老けない美容、老ける美容』(講談社)も話題に。

Scene:白のワントーンコーデ
マインドや姿勢まで一変させる
白一色がもたらす美のギフト


“白い女”として生きたい日がある。背筋をしゃんと立て直したいとき、聡明な人と思われたいとき、人からも自分でも「特別」な存在になりたいとき……そんな日は決まって、全身を白で埋め尽くすことになる。白という色は、強く柔らかく凜々しく透明な色。たった1滴、他の色が混じるだけで白は白ではなくなるし、色の中にひとつ白が入ることで、クリーンな空気が生きてくる。そんな繊細さと力強さを併せ持つ特別な色だ。今こうして、白という色を語る中で挙げられる言葉たち。これを並べてわかることがある。この色は、美しく、そして人をこの上なく「特別」な存在にする色。潔く、全身を白で組み立てることで、湧き立つ存在感は圧倒的なものになる。


全身を白で。まずはワンピースやセットアップで始めるのがいいかもしれない。ワントーンでまとめるのは、思っているよりセンスが必要で、少しずつ素材感をずらしながら立体感と抜けを出す必要があるからだ。ただ、普段の日に落とし込むと、ワンピースやセットアップは少々かしこまり過ぎる。そこで今の時期、取り入れたいのがニットだ。ニットはこれだけで立体感と素材感が出せるし、合うボトムの種類も幅広い。程よくカジュアルだから、日常を特別にするにはちょうどいい。ふんわりと温もりを感じさせ、肌や表情までもやわらかく見せるところも文句なし。肌が程よく見えるデザインで、今シーズンなら袖にはボリュームが欲しい。萌え袖であればなおよしだ。合わせるボトムで色気を出す。ふんわりシルエットではほっこりしてしまうから、ストンとしたペンシルスカートでメリハリづけを。ここにブーツを合わせれば、合わせるタイツやソックスに悩まずにすむ。


最後に重要なのがメイクだ。強さと甘さを組み合わせ、白に個性をプラス。ただクリーンなだけではない、面白みや「らしさ」を加えること……これでやっと白コーデが完成する。マインドも、軽く生まれ変わったような気分になれる白コーデ。白の威力で見た目は抜群の新鮮さを放つから、このタイミングでなりたい自分や内面をリスタートするのも面白い。

神崎恵さん

神崎恵さん

Makeup

ピンク×カーキの甘辛バランス
リップとチークの浮き立つピンクが白コーデをより可愛く、フレッシュさを上昇させてくれる。シックでクールなカーキシャドウを目元に足すことで、スモーキーな色気が宿る。

a レ キャトル オンブル 318 ¥7590/シャネル b コンスピキュアス リップス 05 ¥4950/アンプリチュード

a 濃淡2色のブラウンをブラシにとり、上下のまぶたになじませ、目の際にカーキでラインを引き、目元を引き締める。レ キャトル オンブル 318 ¥7590/シャネル b ソフトピンクの口紅はブラシで丁寧に塗り広げて。コンスピキュアス リップス 05 ¥4950/アンプリチュード

Hair

後ろ姿も可憐なハーフアップ
ニットの柔らかさに合わせて、ヘアスタイルも甘さを醸し出すイメージ。32mmのヘアアイロンで、中間から毛先に向かってミックス巻き。耳前の髪を後頭部の中央でひとまとめに。

Fashion

白コーデこそ素材の良さがモノを言う
肌見せ感のあるショート丈のニットに、直線的なペンシルスカートの組み合わせ。着るものだけでなく、靴やバッグの素材感も厳選し、ほっこりしない全身白コーデを目指して。

MAQUIA 2月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/菊地泰久〈vale.〉 ヘア/津村佳奈〈Un ami omotesando〉 スタイリスト/松島 茜〈io〉 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)


※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。

MAQUIA書影

MAQUIA2024年11月21日発売号

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