「MAQUIA」7月号で連載中の『神崎 恵の恋させる瞬間 美容劇場』。今月はファッションの超定番、ボーダーを恋に効かせるあれこれをレクチャー。肌見せ&肩見せ、ネオンカラーをプラスオンなど、神崎さんならではのヘアメイク、着こなしの提案は目からウロコの連続です!
神崎 恵の恋させる瞬間 美容劇場
きゅん♡を誘う女になる
神崎 恵 Megumi Kanzaki
1975年生まれ。美容家であり、3人の息子をもつ母。ひとりひとりに合わせたメイクやビューティスタイルを提案するアトリエ「mnuit」を主宰し、美容誌をはじめ、各女性誌で連載を持つ他、コスメブランドのアドバイザーを務め、女性を美しく導く製品の開発、プロデュースなど活動の幅を広げている。書籍の累計発行部数は144万部を超え、最新刊『神崎CARE』(ワニブックス)が話題に。
SCENE:ボーダーを着る日のヘアメイク
メイクで派手色を足してボーダー服を色っぽく
「ボーダーは本当にモテないのか?」。ボーダーが着たくなるたび、着るたびに、何度か耳にしてきたこの言葉が浮かんでくる。ボーダー=モテない。今まで何度も目にし、耳にしてきたアンケート結果だ。女なら、無条件にときめくこの柄、ボーダー。空気が清々しくなり始めると「着たい」と思い始めるボーダーT、肌寒くなればざっくりとしたボーダーニットが恋しくなる。
数年前、ある占い師が出版した『ボーダーを着る女は、95%モテない!』という本。このタイトルについて、仕事仲間たちと、あれやこれやと語ったのを覚えている。男性がボーダーを支持しない理由、それは簡単に言うと「女らしくない」かららしい。まっすぐな線が均等に並びあう、この真面目さが色気を遠ざけるのか? ボーダーの服=コットン素材というイメージもそうさせているのかもしれない。確かに色気というよりは、ヘルシーなイメージで、どこか生活感を感じる……素朴でクリーンで健康的。
そこで考えてみた。このヘルシーな可愛さをうまく着こなせることができたら、もしかしてボーダーはモテ服になるんじゃない?と。いろいろ試した結果、いくつかのモテポイントを発見。まずは、デコルテや背中、手首といった華奢な骨や肌が見えるデザインであること。次に、体を覆い隠すようなものではなく、体のラインを無視しない、程よく感じさせるものであること。そして、ボーダーのピッチが太くないものであること。大きく言うとこの3点。いつのまにか感覚に刷り込まれてきた健康的という印象を利用して、広めに見せた肌やラインで女っぽさを重ねていく。そうしてできあがるのが「ヘルシーな女っぽさ」という高品質な色気。
ここに合わせるヘアやメイクは女の空気優勢でいきたい。肌はツヤのある薄ベースで軽やかに、遊びのあるネオン発色のオレンジを唇に、ピンクニュアンスは眉に纏いちょっぴりのインパクトを。ここにゆるりとおろした髪でムードを出せば、「モテるボーダー」スタイルのできあがり。
無難回避のネオンカラーグロスが
ボーダーを見事に昇華
ボーダーはワンピースで着たい派。肩にボリュームのあるデザインや、今回のようなゆるっとしたシルエットで、肌や体のラインを感じるものを全身でさらっと着るのが好き。着こなしのポイントは「無難回避」。ほっこりとしがちなボーダーだからこそ、エッジの効いたデザインや肌が見えるものを選び、かっこよくか、女っぽくかの二択でメイクやヘアを仕上げていく。
今回の主役は、実は服ではなくネオンリップ。はっとしてきゅんとくるこの蛍光グロス、このインパクトがボーダーと組み合わさったときの可愛さ。ボーダーってそんなインパクトやクセや遊びをいい具合に引き立てて、絶妙なバランスに仕上げてくれるからすごい。
神崎流・美人レシピ
神崎さんがひと目惚れしたという、理想のボーダーワンピース。生地が軽くて薄いから、さらっと着ることができ、落ち感があるからカジュアルな印象にならないところが秀逸。
どんなカラーメイクも受け入れるボーダースタイル。恋に効かせるには旬色の投入が効果大! 眉が明るくなるとラフ感が出て、さらに、オレンジのグロスで夏っぽい可愛さが完成。
a 程よい赤みを感じる眉用マスカラ。眉をとかすだけで抜け感とニュアンスが目元に宿る。インディケイト アイブロウマスカラ C 01 ¥3080/セルヴォーク b クリアな発色が夏らしい蛍光オレンジのリップグロス。ステイン処方で落ちにくいのもうれしい。RMK ザ ナウナウネオングロス 03 ¥2750/RMK Division(6/21限定発売)
髪の中間を強めに巻いてボリューミーに仕上げたら、手ぐしでざっくりほぐしてドライな質感に。毛先は巻き込まず、ストレートぎみにすることで、海外セレブ風のこなれた雰囲気が漂う。
MAQUIA 7月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/天日恵美子 ヘア/津村佳奈〈Un ami omotesando〉 スタイリスト/松島 茜〈io〉 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)
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