人の記憶に残るのは、その人の目鼻立ちより、醸し出す雰囲気や漂うムード。「MAQUIA」11月号では、そんな素敵印象を残しつつ、出会った人の記憶に残ることを可能にするメイクセオリーを、千吉良恵子さんが提案します。
造形よりも、漂う「雰囲気」を磨きたい
好印象を残す 新・美人顔メイク
ヘア&メイクアップアーティスト
千吉良恵子さん
cheek one主宰。女性誌や広告撮影の現場に指名が絶えない人気アーティスト。旬顔を作るメイクテクを生み出す名手。
千吉良さんが考える印象メイクとは?
360度どこから見られても
狙った印象を残せる顔が理想
誰かの記憶に印象を残す瞬間って、様々なシチュエーションがありますよね。向かい合うときの顔だけでなく、すれ違うときの横顔や目線を外したときの表情だって、人の記憶に強く残るものです。だから印象を残せるメイクは、肌の立体感や色の置き方を計算し、あらゆる角度から狙った印象を演出することがポイント。肌×パーツメイクのバランスがより重要に。
包容力や優しさが欲しいなら…
➡体温を感じさせる“生っぽさ”を仕込む
BASE メイクセオリー
どの角度から見ても
血色を感じるピュア肌に
クッションファンデとクリームチークで生っぽいツヤと血色を仕込み、素肌が透けるようなベースメイクに。リラックスしたムードが、他人を受け入れる包容力のある印象の源。
HOW TO MAKEUP
1のファンデは顔の中央にのせ、フェイスラインは残りをのばす。2のチークは頬全体+鼻の頭とアゴ先にオン。どの角度からも血色が感じられ、ピュアな雰囲気に。
1 透明感とカバー力を両立。ピュアエッセンス フォーエバー クッションコンパクト SPF50+・PA++++ 全5色 各¥4000/ジルスチュアート ビューティ 2 上気したような頬に。ブラッシュタッチ クッションチークカラー 2 ¥4600/DOLCE&GABBANA BEAUTY(限定品)
EYE メイクセオリー
ニュアンスシャドウで
透明感を引き立てて
アイシャドウはほんのり赤みのある色をセレクトし、肌の透明感を引き立て、無垢な眼差しを演出。下まつ毛目頭側を強めたマスカラ使いも、ピュア感が高まる千吉良流ポイント。
HOW TO MAKEUP
アイホールに指でアイシャドウをのばし、上下まつ毛に黒マスカラをたっぷり絡める。下まぶたは、目頭側半分のまつ毛を目頭に寄せながら重ね塗りし、束感を出す。
肌なじみのよいサーモンピンク。ザ アイシャドウ パール 021P ¥2000/アディクション ビューティ
LIP メイクセオリー
唇の輪郭とツヤを消して
よりすっぴんらしく
口元は目元と頬より赤みがあって、唇を染めるように色づくアイテムをセレクト。ツヤをマイナスする塗り方でナチュラルに見せれば、肌や目元のピュアな印象とベストマッチ。
HOW TO MAKEUP
中央に色をのせ、指で広げる。指を使うことでツヤが抑えられて輪郭がぼやけ、素の唇っぽい仕上がりに。
なめらかで上品なツヤと鮮やかな色づきが魅力。コンフォート リップ フルイド グロウ 01 ¥5000/SUQQU
“透けるようなツヤと淡い血色が
内面にある温もりを感じさせる”
MAQUIA 11月号
撮影/菊地泰久〈vale.〉(モデル) 橋口恵佑(物) ヘア&メイク/千吉良恵子〈cheek one〉 スタイリスト/西野メンコ モデル/森 絵梨佳 取材・文/風間裕美子 構成/若菜遊子(MAQUIA)
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