「MAQUIA」4月号には、海外セレブからも愛されるメイクアップアーティスト、松井里加さんが登場。日本女性の魅力を引き出すメイクテクを、詳細なプロセスと共にお届けします。
松井里加さんが考える
繊細美肌の哲学
松井里加
メイクアップアーティストを志し20代でNYへ。帰国後はモード誌や広告で活躍。その人自身が最高に輝くメイクに女優からの指名が絶えない。
“パーツにメイクを無理に盛らずとも、印象に残る顔は作れます”
――Rika Matsui
Point:眉
「薄く、明るくすることで目元に視線が集まり、その美しさが際立ちます」
「肌が主役のメイクでは、アイメイクは盛りません。眉を髪色より明るくトーンアップすると、自然に目元が強調され、それだけでいいバランスに。その人自身の個性が消えてしまうので、眉の形を大きく変えないのも特徴です」
使用アイテム
A 密着性の高いしっとりした微粒子パウダーを採用。濃淡2色の組み合わせで自然な眉色に。松井さんは左側の明るいアッシュ系のブラウンのみを使用。ブロウパウダー 03 ¥3200/アナスタシア ミアレ B パールレスの発色だから自眉のようにナチュラルな仕上がり。ボリューム アイブロウ マスカラ 03 ¥3000/SUQQU C この細さの眉ペンシルが日本では見つからないため、韓国でまとめ買いしているそう。クリオ アイブロウペンシル/松井さん私物
1 アイブロウパウダーで色をトーンアップ
Aの左側のアッシュ系の淡いブラウンをブラシに取り、毛と毛の間を埋めていく。地肌部分に色がつくので明るい色でもぼやけない。
2 毛流れに逆らって根元からマスカラを
Bのマスカラを毛流れに逆らって根元からつけ、仕上げに毛流れを整え、眉全体に均一に色をのせる。
3 穴開き部分に毛を描き足す
眉毛の生えていない穴開き部分に毛流れと同方向にCで一本一本、毛が生えているように描き足す。
Point:まつ毛
「扇状にコーミングしながら丁寧に塗るとアイライン以上の効果が」
「アイラインが正面からガッツリ見えてしまうと、肌の印象を邪魔してしまうので引きません。マスカラ液をまつ毛に一本一本、丁寧に絡ませ、根元からしっかりとカールアップさせるだけで十分に目元の印象がアップします」
使用アイテム
A 細く長くハリ感のあるまつ毛に仕上げるマスカラ下地。「白さが残らず半透明になるので使いやすいんです」。アイラッシュ ベース ¥3500/SUQQU B 目の輪郭を捉えやすい曲線の柄のブラシにより、日本人の下向きまつ毛もしっかりカールアップ。グランディオーズ ¥4200/ランコム
1 マスカラベースで上向きまつ毛に
最初にAを使ってマスカラのつきやのりを良く。カーラーを使わずとも上向きにカールしたまつ毛に。
2 扇状に広げながらマスカラを塗る
ブラシでまつ毛の一本一本をすくうようにして、目頭側、正面、目尻側にマスカラをつけていく。
3 ダマになった部分をブラシでとかす
まつ毛の根元にブラシを差し込んでコーミングしながらカールアップ。ダマを残さないよう丁寧に。
Point:リップ
「リップライナーを駆使して唇の形を補正します」
「今また、リップライナーを使ったリップメイクが新鮮です。リップと同系色のリップライナーで唇の内側から塗りつぶして色落ちしにくくしたり、凹んだ輪郭部分をほんの少し補正してあげるだけで、ふっくらとした上品な形になります」
使用アイテム
A ほどよい硬さでなめらかに正確なラインが描ける。NARS プレシジョンリップライナー 9075 ¥2700/NARS JAPAN B インクがにじんだようなマット質感でフューシャピンクを今っぽく。ルージュ アリュール インク フュージョン 832 ¥4200/シャネル(3月6日限定発売)
1 口角から唇山までの凹みを丸く整える
唇山から口角にかけて反るように凹んだ部分の上を、ほんの少しだけ丸く整えるだけでふっくら唇に。
2 色落ちしやすい口角キワの内側を塗り込む
唇の内側ほどリップが落ちやすいので、内側から塗りつぶして外側へぼかしていくと色落ち防止に。
MAQUIA 4月号
撮影/菊地泰久〈vale.〉(モデル) 橋口恵佑(物) ヘア&メイク/松井里加〈A.K.A.〉 スタイリスト/鈴木美智恵 モデル/大塚まゆか 取材・文/平 輝乃 構成/火箱奈央(MAQUIA)
※本記事掲載商品の価格は、本体価格(税抜き)で表示しております。掲載価格には消費税は含まれておりませんので、ご注意ください。
【MAQUIA4月号☆好評発売中】