温度感まで伝わってくるような表情、繊細さの中に強さが宿る面持ち、鮮烈な印象を残す存在感。時代を超えて私たちを魅了する名画から美のエッセンスを抽出し、旬なメイクに落とし込んで表現!

色褪せない美しさからヒントを得て
名画から考える美女メイク
ヨハネス・フェルメール
『真珠の耳飾りの少女』(修復後) (1665年)

©アフロ
「光の魔術師と呼ばれるフェルメールの代表作。光を巧みに利用し、耳飾りの真珠以上に白目が輝いて、少女が特別な存在に。漆黒の背景にふわっと浮かび上がった顔の光と影が、なんともドラマチック。光を受けると、肌は美しく見えることを証明しているよう。グッと右端に寄った瞳の位置、力の抜けたふっくらとした唇から、静止画のはずなのに今振り向いたような動きすら感じることができる。この振り向きの角度、マキアのモデルカットでもよく見ますよね」
makeup point
★分厚いツヤ膜が特徴の赤リップで唇を彩り、生っぽさを表現
★ラベンダーの光をちりばめて肌を研ぎ澄ませる

A透明感と明るさを宿すと同時に肌トーンの補整も。肌浮きしない絶妙なラベンダー。プリズム・リーブル・スキンケアリング・コレクター ラベンダー ¥5060/パルファム ジバンシイ(限定品) Bシャイニーな質感で陰影を引き立てる。カーキのニュアンスを帯びた4色。シンクロマティック アイシャドウパレット 09 ¥6380/RMK Division C秒速で密着して夕方まで崩れしらず。深みのあるグレージュ。ケイト レアフィットジェルペンシルN GY-4 ¥1210(編集部調べ)/カネボウ化粧品 Dジューシィなツヤ膜で唇をコーティング。エネルギッシュな赤。グロッシー ルージュ 01 ¥3300/ポール & ジョー ボーテ

How to makeup
EYE Bのaを目のキワに入れ、チップでぼかす。次にbとcを混ぜて二重幅からアイホール全体に向かってなじませ、下まぶたにもふわっと色を入れる。cを目頭にのせ、最後にCで目のキワにラインを入れたら、静かな中に芯のある目元が完成。HIGHLIGHTS Aを頬、鼻根、あごに点置きし、スポンジを使ってそれぞれなじませる。LIP Dで唇の輪郭を取り、内側を均一に埋める。

静謐(せいひつ)なムードに秘めた情熱の赤に
揺るぎない強い意志と生命力を宿す
MAQUIA 5月号
撮影/菊地泰久〈vale.〉(モデル) 橋口恵佑(物) ヘア&メイク/paku☆chan スタイリスト/渡邊 薫 モデル/与田祐希(マキアレギュラーモデル) イラスト/森 千章 取材・文/前野さちこ 企画・構成/髙橋里佳(MAQUIA)
ジャケット¥96800/H3Oファッションビュロー(ブランカ) フリルシャツ¥55000/ヴィヴィアーノ パールイヤカフ¥37400/エネイ松屋銀座(エネイ)
※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。
公開日:



































































































