毎シーズン、パリやミラノのコレクションをチェックして、日々のメイクに落とし込むという神崎さん。今シーズン、最もかわいいと感じた、春にトライしたいカラーメイクを提案します。

大胆カラーをメイクで纏って今までにない新しい自分に出会う
神崎 恵の恋させる瞬間 美容劇場
きゅん♡を誘う女になる
Scene 春のカラーメイク
コレクションで心を奪われた
色で遊ぶ、大人の余裕メイク
毎年、開催されるパリやミラノのコレクション。各メゾンが発表する最新のショーは、ファッションだけでなくビューティの想像力が張り巡らされた、めくるめくショー。服、靴、アクセサリーやバッグ、小物……そのどれもが明確な意味をもち、つなぎ合わされていて、そこにはもちろんヘアやメイクも存在する。モデルの顔ひとつを見ても、メイクの色や質感、厚みや薄さ、色の濃淡や線のミリ単位にまでこだわり抜かれている。これを見るたびに、自分が袖を通すもの、纏うもの、つけるものには、あらゆる感覚を研ぎ澄まさなければと、美しさへの意識がピンと伸ばされる感じ。
モデル1体1体がそれを表現し、その繋がりにより完成する世界観。日々、自分という1体を完成させ、表現したいわたしにとって、このショーは学びしかない。それも胸高まる刺激の連続。着こなしや色合わせ、ヘア&メイク、そのまま日常にスライドさせることは難しくても、それを自分なりに咀嚼し、落とし込む。このプロセスが何とも面白いし、想像力も鍛えられる。センスの筋トレという言葉がしっくりくる気がする。
最新のコレクションを見て、「これは絶対やってみたい」と決めたのは、CHANELの真っ赤なリップと波状ウエーブヘアの組み合わせ。DIORのダークアイカラーの囲み目に血色レスリップ、チークもマネしたい。それからDries Van Notenの鮮明すぎるネオンカラーのマスカラは、心を根こそぎ奪われるくらいかわいかった! すぐさまコスメ棚からカラーマスカラを探し出し、足りない色はネット検索。その日から、どんな服ならこのネオンカラーのまつ毛が映えるか、どんなリップやアイカラーと合わせたら程よいか、あれこれとリアルとトキメキを混ぜ込みながらの試行錯誤。色々試してみたところ、かわいさ、洒落感、ちょっとインパクトもあり、日常でも楽しめ、バランス良しなのが、今回トライしたこの組み合わせ。
まずまつ毛は、あえての黒を含んだつけやすいカラーマスカラではなく、ガツンと色! なアイスブルーを。合わせるリップはベージュやイエロー系の色を選ぶと、一気に洒落感が高まる。チークは血色系カラーをほんのり気配がするくらい。顔全体のヘルシーさを微調整する程度に、極薄に広げるのがポイント。 チークやリップの色を立たせすぎると途端に顔の上が散らかるから色と濃淡は要調整。このインパクトのあるかわいさ、とにかく楽しい。ぜひチャレンジを!
MAKEUP

発色の良いまつ毛と毛並みを感じる眉がポイント
シアーでヌーディなアイカラーに、ブルーのマスカラを上まつ毛にしっかりと。さらに、唇には山吹色のリップを。個性的なバイカラーに負けないよう、眉は毛並みを立たせていきいきとした印象に仕上げて。

a眉を立体的にみせながら、毛流れをキープするクリアジェル状のアイブロウ。ルナソル フェザリーアイブロウジェル 00 ¥3300/カネボウ化粧品(3月7日発売) b目元にクリーンな印象を宿すアイスブルーのマスカラ。どんなまつ毛も逃さず塗布できる。ファシオ まつパ級 フィルム マスカラ(極細) 101 ¥1320/コーセー(限定色)
HAIR

無造作でドライな質感の軽めのニュアンスヘア
メイクが主役だから、ヘアスタイルはできるだけニュートラル&ドライ質感を目指したい。毛先はハーフカールのニュアンスをつけ、手ぐしでカールをほぐしながら、無造作なボリューム感を出すイメージ。
FASHION

シンプルなワントーンコーデがカラーメイクを引き立てる
メイクで色遊びを思いっきり楽しむときは、ファッションに強い個性や甘さは必要なし。カジュアルなパンツスタイル×ワントーンコーデがおすすめ。メンズライクなデニムの上下とも相性良し。
MAQUIA 4月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/天日恵美子 ヘア/赤羽麻希〈joemi by Un ami〉 スタイリスト/黒崎 彩〈Linx〉 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)
シャツ¥35200、パンツ¥33000/イコールメント トップス、シューズ、イヤカフ、リング/スタイリスト私物
※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。
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