【初心者さん向け】アイシャドウの塗り方特集！基本から応用までプロの解説付きでご紹介

肌なじみ抜群のベーシックカラーからアクセントに最適なトレンドカラーまで種類豊富なアイシャドウ。パウダーからリキッド、クリームなど形状も多岐にわたり、どれを選んだらいいのか正直、悩むもの。どの形状もシアーとマットタイプがあります。塗り方次第ではふわっと薄づきやぱっきり濃くも入れることができるパウダーアイシャドウ、肌との密着力があり、透明感アップのリキッドやクリーム。ライナーのようにピンポイントに描けるスティックタイプなどさまざま。まずは好きな色を選択し、あとは仕上がりイメージや使いやすさで形状、質感を選んで。

（左から）＜リキッドタイプ＞ウイスパー グロス フォー アイ 19／THREE　＜スティックタイプ＞NARS ベルベットシャドースティック 8267 ／NARS JAPAN　＜クリームタイプ＞アイグロウ ジェム BE387／コスメデコルテ　＜パウダータイプ＞カネボウ セレクションカラーズアイシャドウ 02／カネボウインターナショナルDiv.

雑誌では「アイホール」「目のキワ」「目尻側１/３」などの表記でメイクのプロセスを解説しますが、これらの正確な位置を覚えたら、よりこなれた印象の目元に仕上がります。「アイホール」は目のキワから眉下のくぼみまでの半月状の部分のこと。「目のキワ」はまつ毛の生え際ギリギリ部分。「目尻側１/３」は上下まぶたとも黒目の外側から目尻に向かっての部分。アイメイクではこの３つの範囲をマスターすれば、アイシャドウの色や形状が変わっても、基本の塗り方は一緒です。

ブラシやチップ、綿棒、指使いなど、アイシャドウを塗る時のツールはいろいろあります。基本、アイシャドウパレットは付属しているツールを使うことをおすすめしますが、単色アイシャドウにはほとんどツールがついていません。そんな時は別売りのツールを活用するのもメイクをキレイに仕上げるコツ。ブラシならふわっと優しい印象で、ベースカラーや中間色などを広範囲にのせるのに最適。チップはブラシよりもしっかり発色するのが特徴で目のキワや下まぶたに。綿棒はぼかし役に、指使いは密着度が高く、なじみも抜群。ツールも仕上がりのイメージで選んでみて。

（上から）フラットタイプでまぶたにフィット。アイシャドーブラシ DM-060 ￥1200（税抜）／エトヴォス　肌あたりのいい大小のスポンジを採用。KOBAKO アイシャドウチップ（3本入り） ￥900（税抜）／貝印

血管が緑に見えて黄みがかった肌の持ち主。日焼けをすると小麦色になりやすいのがイエローベースの特徴で、白目もアイボリー系の色みが多い。アイシャドウは赤み系よりも黄み系のほうが肌になじみ、真っ白よりもクリーム色のほうが似合う。例えば、万能なブラウンアイシャドウでも、何か違和感を覚えたら、それは自分の肌色と合っていないから。まずは自分の肌がイエローベースなのか、ブルーベースなのかを把握してからアイテムを選んで。

（左から）パーリーなオリーブブラウン。ヴィセ リシェ ジェミィリッチ アイズ BR-3／コーセー　彫り深顔が叶うベージュブラウン。ケイト ブラウンシェードアイズN BR-2／カネボウ化粧品　目元に溶け込むニュートラルブラウン。アイディメンショナルクアッドパレット 02／THREE

血管が青く見えて透き通ったような肌の持ち主。日焼けをすると肌が赤くなりやすく、白目が真っ白、もしくはやや水色っぽいのがブルーベース肌の証拠。アイシャドウは深みのあるブラウンパレットや、パープルやブルーなど寒色系がマッチ。イエローベースの肌の持ち主よりも似合う色みの幅が広く、トレンドカラーを積極的に取り入れやすいのもこの肌の特徴。ただし、色を重ねてもメイク感が出ないのは、肌に溶け込みすぎてしまっているから。この肌は、なじみ色よりも高発色のアイテムを選んで。

（左から）アイシーなブラウンパレット。マキアージュ ドラマティックスタイリングアイズ BR707 ￥2800（税抜）（編集部調べ）／資生堂　涼感ブルー×シルバーラメ入りブラウンの組み合わせ。デザイニング カラー アイズ 09／SUQQU　クールなディープブラウンパレット。コントゥアリング アイシャドウ 015 ￥5500（税抜）（セット価格）／コスメデコルテ

下まぶた目尻側の“影”でワイドに見せる
「シャドウは優しげなベージュやブラウンが定番。下まぶた目尻側の影の入れ方がポイント。目尻側1/3にのせますが、目の形通りに囲まず、目尻へ向かってすーっと横に流すのがみな実流。抜けのあるワイドな目元に」。1のaをアイホールにのせ、目頭側のみさらに重ねる。1のdを二重幅に。下まぶたは1のcを、目尻側のまつ毛2本分あけて目尻側1/3、それ以外にbを。さらに2のaを下まぶた目頭から目尻へ並行に。

1「発売以来ずっと好き。粉質が最高、かつ、浮かないブラウンで、普段使いはもちろんドラマなど、お仕事での使用頻度も高い」。シグニチャー カラー アイズ 02 ￥7700／SUQQU　2「陰影作りにベストな淡ベージュ。どんなアイカラーを使う日も必ずこれを仕込んでいます」。コンスピキュアス アイズ 01 ￥7700／アンプリチュード

￥1540（編集部調べ）／カネボウ化粧品
「一見、定番のブラウンパレット。だけど使ってみると質感のバリエが優秀。色だけではなく、テクスチャーのグラデーションまで自由自在」 

EYE 上まぶた全体に1aを広げる。アイホールに1bをのせ、二重幅に1cを重ねてグラデーションに。下まぶたの涙袋の目頭から目尻に1dを入れる。

EYE アイホールと下まぶたに1aをなじませたら、上下のキワを繋ぐように目尻部分に1bを。最後に眉下中央に1cを入れて、まぶたのくすみを飛ばす。

「いい意味で無難で捨て色がなく、どんな肌の色にもマッチ。メイク感というよりは、素肌そのものを美しく際立たせてくれるスキントーンカラーのバランスが妙。」（北原さん）2022年に大ヒットした限定カラーが待望の定番化。日本人の肌に寄り添うベージュパレット。 ￥6380／SNIDEL BEAUTY

EYE　ブラシでパレットのaを眉下まで、アイホールにbを、下まぶた全体にcをのせる。淡い色を広範囲に何度も重ねて発色を高めることで、一重＆奥二重さん特有のまぶたの余白が埋まり、奥行きのある立体的な目元に。ビューラーでカールアップしたまつ毛に、Bをさらっと塗る。

EYE　二重幅よりも広めにパレットのa、二重幅より狭めにbを入れる。上まぶたのシャドウが重なる位置を、二重幅からずらすことにより、抜け感が生まれてヘルシーに。下まぶた全体やや太めにc、その上にa+bをブレンドしてのせて、印象的な下まぶたに。上まぶたのキワにAでラインを描き、上下まつ毛にＢを塗り、ほんのり締めて。

「ピンク×ラメのバリエーションが豊か。とことん可愛くもできるし、甘さの中にスパイシーなひとさじを加えることもでき、使い方無限の最強パレット。」（北原さん）マット、パール、メタリックの3種のテクスチャーを組み合わせた華やかな9色パレット。 ￥8360／パルファム・ジバンシイ

EYE　下まぶたが主役なので、まずは下まぶた全体にパレットのaを。チップでラメを置くように丁寧にのせていく。ブラシでアイホールにｃ、指で目頭部分にbをスタンプするようにプラス。ラメの輝きや透明感を存分に発揮させたいので、マスカラもライナーも不要。自まつ毛の黒で自然に締めるのがベスト！

EYE　パレットのaをアイホールに、その上から同じ範囲にbを重ねる。上まぶたのキワに、ブレンドしたc+dをラインのように入れる。下まぶた全体にa、同じ範囲にeをプラス。上下まぶたのベースにaを仕込むことで、それぞれ異なるシャドウを重ねても調和のとれた仕上がりに。

「一見すると、右上のトープと左下のレンガ色が暗そうだけれど、テクニックなしで美しい陰影をもたらしてくれる。とにかく粉質が優秀で粉飛びの心配もなし！ 」（北原さん）パールが利いたオレンジとピンクが、目元に透明感のある輝きも演出。光と影をコントロールして。 ￥7700

EYE　パレットのaを目のキワから眉下まで、bを目を開けた時にのぞく程度の範囲に。下まぶた全体幅広めにｂ、下まつ毛の間を埋めるようにaを細ブラシで点置き。上下の目のキワにAの黒ライナーでインラインを引く。上下とも目頭部分をあけることで抜け感が生まれ、黒ラインでもきつい印象に見えない。

EYE　パレットのaを目のキワから眉下まで骨格の丸みに沿って入れる。二重幅にｂ、その上から同じ範囲にを重ねる。ｃ下まぶたの目頭1/3部分にd、目尻2/3部分にbを足して、目尻を強調させる。下まぶたを横方向のグラデにすることで、自然に目幅が広がり、惹きつける目元に。上まぶたのキワ全体にAでラインを引き、目尻2/3部分にはインラインも仕込んで、さらに目ヂカラを強調。

「THREEならではの柔らかい色みで、重ねるほどに立体感と深みが増してモードな目元に。こんなに洒落色揃いなのに、大人のくすみを飛ばしてくれるところも嬉しいポイント。」（北原さん）クリーム、マット、パール、グリッターの異なる質感の4色セット。 ￥7150

EYE　パレットのaを指で、目のキワから眉下まで優しくたたき込むようになじませる。b+cをブレンドして下まぶた広めに塗布。上下まぶたとも同じくらいの濃さでシャドウを発色させることで、軽やかでプレイフルな目元に。カールアップしたまつ毛にAを塗布。

EYE　パレットのaをアイホールに、同じ範囲にｂ、さらにcを重ね塗り。同色系のパウダーシャドウにクリームタイプのシャドウを重ねることで、濡れたような艶とドラマティックな奥行きが生まれる。下まぶたは全体にa+cを。上まぶたの目頭から黒目の内側までの二重幅にdを入れて光を集める。上下まつ毛にAを塗って、自然な目ヂカラを。

「重ねても濁らない繊細なラメと上質なマットのシャドウは、大人こそ使いたい組み合わせ。落ち着いた黄み寄りのベージュで、イエベ・ブルベの肌トーン関係なしに、たちまちお洒落な雰囲気に。」（北原さん）肌になじみながらも骨格をナチュラルに引き立て、素肌までも美しく演出。 ￥6820／カネボウ化粧品

EYE　パレットのbを、アイホールよりもやや狭い範囲に入れる。目を開けた時にチラッと見える範囲にaを重ねて、cを黒目の上に丸くスタンプ。下まぶた全体にやや広めにbを、目尻のくぼみにaを仕込んで、目の縦幅を広げる。上まつ毛全体にAを塗り、目尻部分は重ね塗りして強調。マスカラで目尻をしっかり上げることで、一重＆奥二重さんの重たく見える上まぶたの印象を軽減。

EYE　パレットのaをブラシでアイホールに、その上から同じ範囲にbを重ねる。二重幅にcを入れて、陰影と奥行きを演出。b+ｄをブレンドし、下まぶた全体にのせる。Ａで上まぶたのキワに薄めの極細ラインを仕込んで、さり気ない目ヂカラを。まつ毛はノータッチ。コンサバに傾きやすいベージュシャドウは、黒マスカラやライナーで締めないことで、あか抜けた印象に仕上がる。