Netflixで大人気の『ボーイフレンド』に出演したメンバーの中から、5人のボーイズがマキアオンラインに登場! 彼らの持つ色とりどりの「美しさ」から、気になる美容まで根掘り葉掘り取材したスペシャルインタビューをお届け。待望の第2回目は、台湾出身のメイクアップアーティスト・ゲンセイさん。視聴者から“可愛い”と評判だった彼に、思い出深いエピソードやボーイズの魅力を直撃。透明感あふれるお肌を作るスキンケアやメイクアップアイテムのお話も伺いました。

Netflix THE BOYFRIEND ボーイフレンド ゲンセイ ヘアメイク

メイクアップアーティストらしく、透明感たっぷりのなめらかなお肌が視線を惹きつけるゲンセイさんは現在35歳。MAQUIAの誌面を見て、「MAQUIAはトレンド感と品格のバランス、ちょっと盛れてるくらいのちょうどいい抜け感がすごく素敵だと思います。30代の僕にぴったりの雑誌かも!」と、お褒めの言葉をいただきました。

短期連載『BOYFRIENDS’ BEAUTY〜彼らが語る、美しさと美容のこと。』vol.2

『ボーイフレンド』とは……

Netflix THE BOYFRIEND ボーイフレンド メイン画像

今年7月に配信を開始した、Netflixの恋愛リアリティシリーズ『THE BOYFRIEND』。ビーチハウス『Green Room』でひと夏を過ごす男性9人の恋愛模様を美しい映像や音楽と共に映し出したこの番組は、配信直後から大きな話題に。恋愛要素はもとより、彼ら一人ひとりが抱える悩みやそれぞれの成長も共感を呼び、世界中に熱烈な番組ファンを生み出している。

【ゲンセイ】落ち着きと可愛らしさの同居が魅力のメイクアップアーティスト

お話を伺ったのは…
ゲンセイ

メイクアップアーティスト

ゲンセイ

1989年生まれ。台湾と日本を股にかける注目のメイクアップアーティスト。台湾では人気のバラエティ番組に出演するほどの有名人。

「ボーイフレンド」のメンバーとは今もすごく強い絆で結ばれているんです

番組に出演した感想から、今のボーイズとの関係性まで。素直な言葉の数々は、ゲンセイさんの優しくて誠実な人柄が滲み出ていました。穏やかな空気感の中で教えてくれた、あのシーンのときの気持ち、そしてメイクのこだわりも。

Netflix THE BOYFRIEND ボーイフレンド ゲンセイ 全身

——とても日本語がお上手ですね!


「ありがとうございます。今は月の半分が日本、もう半分が台湾っていう感じで行ったり来たりしているんです。今日も台湾に帰るけど、10日後には日本でメンズコスメに関するトークショーのお仕事があるので戻ってきますよ」


——番組ではボーイズが揃って洗面台の前に立ち、シートマスクを使用するシーンが印象的でした。ゲンセイさんから見て、特に美しさが際立っていた!と思うメンバーは?


「テホンさん。ムキムキしていてルックスもイケメンな感じだし、髭が生えてるのにお肌のきれいさも際立っていて。それでいて、繊細な雰囲気が漂っているところも素敵ですよね。テホンさんはいつもみんなを客観的に見ていて、冷静な判断をしてくれていたし、同じ年齢なのに“お兄さん”っていう感じかも。30代だからしっかりしなきゃいけないというわけじゃないけど、いろんなタイプの人がいる中で、僕のお手本になるような憧れの存在になったんです。でも、最初は仲良くなれないと思ったんですよ。なんか、空気感が違ったので(笑)。タメなのに僕は感情的で、テホンさんは理性で正しい判断ができるタイプ。違うタイプだからこそお互いにプラスできるところがあったんだと思います。テホンさんとは一昨日も一緒に焼き鳥を食べに行ったし、ほぼ毎日連絡を取り合っていますよ」


——番組に出演して、最も思い出深いエピソードはなんですか?


「みんなでピクニックに行った時かな。これはたぶん、みんな同じだと思う(笑)。とても楽しみにしていたんですけど、行ったもののまさかああいう感じになるとは思わなくて……。映像には映っていないんですけど、メンバーそれぞれに渡されていた携帯で僕はその日来られなかったテホンさんにずっとSOSのメールをしていました(笑)。“なんで今日いないんだよ〜”って」


——ゲンセイさんは番組終盤で大きな決断をしますよね。そこに至るまでの葛藤はありましたか?


「自分は恋に関しては、すぐに走らずに、まずはじっくり観察したいタイプ。恋はタイミングも重要だと思うし。そうやっていろいろ観察しながら、今だ!みたいな感じで動いたり、アピールしたけど、『Green Room』で過ごしてみて最終的に思ったのは、一目惚れってすごく大事だなということ。最初からビビッとこないといくらアプローチしても気づいてくれないんですよ。むしろ、“全然気づいていないんだ”みたいな温度差を感じるんですよね。余裕がある状態で恋と向き合いたいし、タイミング的に今じゃないと思ったので、僕はああいう決断をしました。悔いはないし、どちらかというとすっきりして終われたっていう感じかな」


——最後は涙、涙でしたね。


「一人になって帰り道、ちょっと寂しい気持ちになったし、最後にみんなで美味しいディナーを食べられなかったことは残念でしたけど、自分なりの決断に後悔はありません」


——メンバーとは今、交流はありますか?


「みんなのLINEグループがあるので、大きなイベントやユーサクさんのイベント、ファンミーティングとかの情報をシェアし合っています。本当にみんなとの絆が深いから久々に会ってもいい感じになるので、いい距離感を保ちつつ、それぞれの活動を影で応援している感じですね」


——ゲンセイさんは“可愛い系キャラ”として人気を博しましたが、どう感じていますか?


「最初はカッコよくいこうと思っていたんですよ。1話のときなんてすごく無口で、ミステリアスな感じで引き寄せるつもりだったんですけど、やっぱりキャラじゃないことはうまくできなかった(笑)。後半はありのままの自分がポロポロ出てきちゃって、そこで可愛いキャラが定着したのかも。でも、褒め言葉なので嬉しいです」


——ちなみに台湾でもゲンセイさんは可愛い系?


「そうかもです。だからカッコよくいこうと思ったのに、だめでしたね(笑)。みんなかっこいいから」

最近は『シャネル』のベースメイクアイテムにハマっています

メイクアップアーティストのゲンセイさんに是非伺ってみたいのが、美容の話。番組では詳しく触れられていなかったプライベートケアをじっくり教えていただきました。

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——普段愛用しているスキンケアアイテムを教えてください。


「日焼け止めは台湾のブランドで、日本の方からも結構人気の『DR.WU』のもの。美容クリニック監修のコスメなのでお肌に優しいんです。化粧水は、スキンケアの浸透が悪いなと思った日には『カネボウ スキン ハーモナイザー』、さっぱりと保湿をしたい日には『イプサ ザ・タイムR  アクア』を。クリームは『無印良品 』の『エイジングケアオールインワンクリーム』が大好き。無香料、無着色で米ぬか発酵液やビタミンC誘導体、レチノール誘導体も入っているんですよ。男性は特に皮脂が出やすいのであまりコテコテしていないテクスチャーで使いやすいはず。コスパもいいですよ! 美容液は『タカミスキンピール』を使っているんですけど、お肌の調子がいいです。きめが整ったような気がします」


——さすが、トレンドのコスメをおさえていらっしゃいますね! お肌もお手入れが行き届いていて本当にきれいです。


「クレンジングもすごく大事ですよね。僕もメイクした日はちゃんとやっているし、洗い残しがないようにすすぐ時間も増やしています。僕は、『RMK Wトリートメント クレンジングバーム』と、『ビオデルマ』の『サンシビオ エイチツーオー D』を使い分けていて、『RMK』はナチュラルメイクの日、『ビオデルマ』はフルメイクの日っていう感じです。洗ったあとはタオルじゃなくてキッチンペーパーで水気をおさえています」


——『Green Room』でもみなさんキッチンペーパーを使っていましたね。


「そうそう。タオルで拭くより衛生的かなと思うんです」

キャラクターものから日本の人気コスメまで。Goodバランスなポーチの中身

Netflix THE BOYFRIEND ボーイフレンド ゲンセイ ポーチの中身

——コスメポーチも是非見せてください。


「ベースメイクは最近『シャネル』にハマっています。最初に『ル ブラン ラ バーズ』のロゼでトーンアップ。この工程をすごく大事にしています。肌が均一に見えるし、元気な肌に見せられるから。そのあとに、テカリや皮脂を抑える『ラ バーズ マティフィアント』を。これはメンズにも人気ですよ。フェイスパウダーは『ラネージュ』の『ネオ エッセンシャル フィニッシュパウダー』。メンズもつやは大事なので、『ヒンス』の『トゥルーディメンションラディアンスバーム』ドーンレイをつやを出したいところだけにポイントでのせて、つやつやに見えすぎないようにしています。『ヒンス』を先に頬骨あたりに仕込んだあと、『ラ バーズ マティフィアント』やファンデを塗ることもあります。つやは最後にのせる方が多いけど、先に仕込むとより自然なつや感を出せるんです」


——さすがメイクアップアーティスト! リップはどちらのものですか?


「中国コスメの『イントゥーユー』。『スーパー マットリップ&チークマッド』のEM08です。ムースっぽい質感が好きで、これをリップはもちろんチークにしたりも。あずき色っぽいので男性も使いやすいです。サラサラマットに仕上がるので、これをノーズシャドウにしたり、涙袋に使うことも! もうひとつは指原莉乃さんプロデュースの『リリミュウ』の『バタールージュ』 02。僕、リップやハイライトはプチプラが大好きなんです」

Netflix THE BOYFRIEND ボーイフレンド ゲンセイ ネイル リング

——おしゃれなフレグランスも入っていますね。


「韓国ブランドの『ノンフィクション』で、『インザシャワー オードパルファム』。気分が上がるので香りは大事です。ネイルは今日も自分で塗った『マニキュリスト』。『グリーンナチュラル ネイルカラー ミッドナイト』って色です。僕、このブランドのイメージモデルをやらせてもらっているんです。ヴィーガン仕様で環境にも優しいブランドです。そしてポーチは『Supreme』。ミラーは売れっ子のキティちゃんです。キティちゃんは個人的に大好きだけど、本当はキティちゃんの彼氏のグッズが欲しいんです。でもあまり売ってなくて……」


——メイクするときに、すごく大切、ということは?


「やっぱり眉は重要だと思います。僕は日によるけど、グレーみのあるブラウンの眉パウダーを仕込んでから、足りないところはペンシルで足しつつ毛並みを描きます。ペンシルは最近『メイベリン ニューヨーク』のものを使っているんですけど、本当に落ちない! 夕方になって消えちゃうのが怖いので、『メイベリン』が最高。仕上げに『M・A・C』の『プロ ロックド ブロウ ジェル』で毛並みを整えるんですが、これは僕のインスタでもちょっとバズった人気アイテムです」

日本のコスメはいつもネットでしっかり調べてから買いに行く

お仕事では「メンズのメイクをすることが多い」というゲンセイさんは、今のメンズビューティの流れをどう見ている? 台湾のビューティ事情も含めてお伺いしました。

Netflix THE BOYFRIEND ボーイフレンド ゲンセイ

——日本ではここ数年で急激にメンズメイクが浸透してきましたが、台湾ではいかがですか?


「台湾ではまだあまりメイクをする男性は多くないかな。いるにはいるんですけど、メイクを知っている人と知らない人が分かれているように思います。日本ではメンズが使えるコスメもすごく増えてきたし、挑戦する気持ちが高まってきたんじゃないかなと思います」


——お気に入りの台湾や日本のコスメブランドは?


「台湾のスキンケアブランド『nomel』。ヴィーガンコスメでアメリカのブランド『グロッシアー』みたいな感じで可愛いんですよ。あと、『heme』。これは日本でも買えるはず。チークの色が可愛いですよ! 日本のブランドなら『SUQQU』、『to/one』、『セルヴォーク』が好きです。他にも色々使っていて、昨日も『コスメキッチン』に行きました。日本にはたくさんのブランドがあって選ぶのが難しいので、いつもネットで情報を得てから買いにいくことが多いです」

いつかメンバー全員にメイクをしてみたいな

ゲンセイさんらしい的確なアドバイスは、メイクを楽しむ気持ちを後押ししてくれるはず。


——ボーイズたちにこんなメイクをしてみたい!っていうのはありますか?


「みんなメイク映えするので、血色のいいきれいなお肌を作ってみたいです。眉毛もちゃんと描いてキリッとさせて。メイクをしているのにしていない、みたいなメイクが得意なので、番組ではリョウタ限定でメイクをしたけど、本当は全員のメイクをしてみたいです」


——自分らしいメイクやケアが見つからないという男性へ向けて、アドバイスを是非!


「僕の場合、肌の調子がいい日はだいたい運気がいい。だからまずはお肌のお手入れをしっかりやって清潔感を大切に。自分に合うスキンケアを見つけて、調子が悪い時は皮膚科に通ったりとか。お肌の調子が良くなれば自信を持てるようになるので、メイクを楽しむのはそこからなのかなって思います」


——ちなみにゲンセイさんの今日のお肌は何点くらいですか?


「恥ずかしい(笑)。でも、今日は調子いいです!」


——最後に、MAQUIA読者へ向けて、メイクアップアーティストとしてもっと美容が楽しくなるようなメッセージをお願いいたします。


「パーソナルカラーなども流行っていますけど、テンションが上がるならどんなコスメを使ったっていい。本来メイクは楽しむものだから、似合う似合わないを気にせずにいろんなコスメやメイクを試してみてください」

Netflix THE BOYFRIEND ボーイフレンド ゲンセイ 全身

シャツ¥17930、パンツ¥14960/ビューティー&ユース ユナイテッドアローズ

プロらしく具体的なコスメとその使い方を丁寧に教えてくださったゲンセイさん。優しい声が発するその言葉はとても凛々しく、可愛らしくも芯の強さを感じるクレバーなお方でした。スタッフの間ではファッショニスタ的な着こなしとそのムードも素敵と話題に! 「MAQUIAのビューティページも是非やらせてください!」と言っていただいたので、いつかMAQUIAの誌面でメイクアップアーティストとして活躍する日も近いかも?

次回vol.3はアランさんが登場。愛に溢れた人への接し方や、ヘアへのこだわりも!

撮影/神戸健太郎 ヘア&メイク/後藤若菜、本多遥香〈ともにROI〉 スタイリスト/井田正明 取材・文/通山奈津子

最終更新日:

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