RIIZEのさらなる躍進を確信した、ファンコンサート&インタビュー会の模様をレポート
↑ファンコンサート前に実施された公開インタビュー会に登場し、晴れやかな表情を見せたRIIZE。(左から)ANTON、SOHEE、WONBIN、EUNSEOK、SHOTARO、SUNGCHAN。
新世代を代表するボーイズグループとして注目されているRIIZE(ライズ)が、5月11日、12日の2日間にわたり、日本では初となる単独ファンコンサートを東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催。初日の公演では日本デビュー&全国ホールツアーを発表し、会場のファンたちから喜びの大歓声が湧き起こりました。その翌日には、日本のメディアの前で公開インタビュー会を実施。MAQUIAオンラインでは、大きな盛り上がりを見せたファンコンサートの初日公演と、日本デビューへの意気込みをメンバーが語った公開インタビュー会の模様をお届けします。
会見には、コンサートのオープニングで着用しているカラフルな衣装で登場。初日とは雰囲気が異なるヘア&メイクで、多彩な魅力をアピール。
初の全国ホールツアーが決定、「日本のBRIIZEに会えるのが楽しみ!」
2023年9月にシングルアルバム『Get A Guitar』でデビューし、大型新人ボーイズグループとして話題を呼んでいるRIIZE。今年1月には初の日本語楽曲となる『Love 119(Japanese Ver.)』を配信するなど、韓国のみならず日本でも着実にファンを増やしている彼らの日本デビューがついに決定! 今年9月に日本オリジナルシングルを発売することに加え、7月からは日本全国9都市を周る全15公演のホールツアーを開催することが発表されました。コンサート初日にファンに向かって発表した瞬間から、喜びと興奮を爆発させていた彼ら。翌日実施された公開インタビュー会では、日本活動に向けての心境を語ってくれました。
司会者の呼びかけに応じて会場に登場し、それぞれ日本語でハキハキと挨拶したRIIZEのメンバーたち。事前に記者から質問が寄せられており、最初の問いは“日本デビュー前から多くのファンに支持されている理由と、今後見せていきたい姿について”。
SHOTARO「こうしてたくさんの方に応援していただけることに対して、すごくありがたいなと感じています。僕たちのパフォーマンスや音楽にたくさんの方々が共感してくださったんじゃないかなと思っています」
続いて、“日本での活動で期待していること”の質問にWONBINとSOHEEが回答。
WONBIN「太るために(日本で)美味しいものをたくさん食べたいです」
SOHEE「僕は日本にある露天風呂で温泉を楽しんでみたいです」
さらに、“日本全国を周るホールツアーで楽しみにしていること”について尋ねると、
EUNSEOK「昨日の公演の時に見た日本のBRIIZE(RIIZEのファンネーム)の皆さんの表情がとても明るくて、幸せでいてくださるんだなと感じたんです。ホールツアーの時にも皆さんの幸せそうな顔が見られるのではないかなと思って楽しみにしています」
ANTON「日本で行ったことのない場所に行きたいです。そして日本にいるBRIIZEにお会いできることを考えると、今からとてもワクワクしています」
(左)公演中に涙を見せたSHOTAROを“ヨシヨシ”していたことについて語るEUNSEOK。(右)ANTONもともに涙を見せた理由を語った。
公演中に思わずこぼれたSHOTAROの涙。最年長が泣く姿を初めて見たメンバーも
唯一の日本人メンバーであるSHOTAROにとって、母国でのデビュー決定は感慨もひとしおのよう。会見では、前日の公演中にSHOTAROが涙を見せたことを本人とメンバーたちがどう感じていたのかについても語られました。
SHOTARO「『お帰り』とファンの方が温かく迎えてくださったことにすごく感動したのと、デビューするまでにいろいろと準備してきた過程が一気によみがえってきたことで、込み上げてきたものがあったのかなと思います」
EUNSEOK「普段は最年長ということもあって、涙をなかなか見せることがないお兄さんだと思っていたんです。でもステージの上で感動の涙を流している姿を見て、こんな一面もあるんだな、SHOTARO兄さんもこれまで辛いことを抱えてきたりしたのかな……と思うきっかけにもなりました」
EUNSEOKの想いを聞き、少し照れくさそうな表情を浮かべていたSHOTARO。実は、涙を流すSHOTAROを優しく抱きしめていた末っ子のANTONも、その後感情を抑えきれずに泣き出してしまったのだそう。
ANTON「僕はSHOTARO兄さんが泣くのを初めて見たような気がします。その姿を見て、熱いものが込み上げてきてしまったのかなと思います。もう一つの(涙の)理由は、国立代々木競技場第一体育館のように大きな会場でRIIZEが公演をするのが初めてだったんです。大勢の皆さんが僕らのプラカードやうちわを持っていてくださる姿を見て、僕たちはひたすら好きなことをやっているだけなのに、そんな僕たちのことを好きになってくださる方がこんなにいらっしゃるんだということを実感して、その瞬間に泣いてしまったような気がします」
最後は今後の活動計画や日本活動への意気込みを改めて語り、会見は和やかなムードの中、終了したのでした。
SUNGCHAN「これから日本でも活動していきますし、韓国でもカムバックを控えて準備をしているところです。僕たちのチーム名である“RIIZE”という言葉の通り、これからも成長して夢を実現させていくつもりでいるので、ぜひたくさんの関心を寄せていただけたら嬉しいです」
SHOTARO「まずは今回のRIIZING DAYツアーで世界を周る予定なので、これを無事に終えることができたらいいなと思っています。あとはこれから日本でも活動をしていくので、たくさんの応援をしていただけたら嬉しいです」
日本の美味しいものを食べて太りたい、と語ったWONBIN。前日の公演ではEUNSEOKが「博多でモツ鍋が食べたい」とコメント。
日本での初単独となるファンコンサートは、応募総数50万件超え!
現在、世界9ヵ国を巡るツアー中のRIIZE。今回日本で開催された『2024 RIIZE FAN-CON ‘RIIZING DAY’ in TOKYO』は、韓国・ソウルに続き海外では初となる公演。日本でも単独公演は初めてということもあり、2日間で約2万4000人の動員数に対して50万件以上の申し込みがあったそう。20倍以上のプラチナチケットを手にしたファンたちの士気は高く、公演が始まる前からその熱気は高まる一方。会場に『Get A Guitar』の音源が流れると、誰からともなく掛け声を発してRIIZEを迎える準備は万端に。映像に合わせてスクリーン裏からメンバーが登場すると会場のボルテージは最高潮に達し、SHOTAROの「東京、行くぞ!」の声と共に公演がスタートしました。
1曲目となる『Siren』で鮮烈なパフォーマンスを披露した彼らは、一人ひとり日本語で挨拶。SHOTAROは「ただいま」とファンに声をかけ、「幼い頃からコンサートをすることが夢だったんですが、こうして日本に帰ってきてRIIZEとして夢が叶えられて感慨深いです」と瞳を輝かせました。また、かつて寿司職人を志したことがあるWONBINが「皆さんの寿司シェフ、WONBINです。いらっしゃいませ〜!」と会場を盛り上げると、メンバーたちも笑顔に。日本語を熱心に勉強していたというSOHEEも「RIIZEの可愛いホクロ、SOHEEでーす」と挨拶し、年下組らしいキュートさをしっかりアピールしていました。
最初のゲームコーナーは、クレーンゲームで獲得したカプセル内の質問に答えるQ&Aタイム。「無人島に持っていくものは?」の質問には、「SOHEEヒョン。ルームメイトだから」(ANTON)、「水です。生きていかなきゃいけないので」(EUNSEOK)など、それぞれのキャラクターが滲む回答が。また、「尊敬している人は?」の質問では、「EXOのKAIさん」(SUNGCHAN)、「マイケル・ジャクソン」(WONBIN)などの回答のほか、「(日本語で)僕のオヤジ」(SOHEE)という答えも。続くANTONも「僕もお父さん。今日はパパのバースデイなんです」と回答し、ファンたちもほっこり。
続いて、“リアルタイム成長期”コーナーへ。兄チーム(SHOTARO・SUNGCHAN・EUNSEOK)と弟チーム(WONBIN・SOHEE・ANTON)に分かれてゲームを行い、負けたチームに成長ミッションが課されるシステムになっており、まずは前回のソウル公演で負けた年下組のミッションに関する結果発表が。「道で大きな声で自分の名前を叫び、RIIZEの歌を歌う」(ANTON)、「SHOTAROなしで日本のカフェで注文をする」(WONBIN)というミッション動画が流れ、ANTONは渋谷の街中で実行して大成功。WONBINに関しては、日本語でコーヒーを注文できたものの、実は自動販売機だったというオチで成功を疑問視される結果に……。
東京でのミッションを決定する前に、デニムシャツ姿へと衣装チェンジしてライブパートに突入。One Directionの『One Thing』のカバーに続き、初お目見えとなる『Happy! Happy! Happy!』、SUPER JUNIORの『White Christmas』で爽やかな歌声とパフォーマンスを届けた彼らは、自身初の日本語曲となる『Love 119(Japanese Ver.)』を披露。粉雪が舞うステージで初恋を歌うRIIZEの姿には青春の煌めきと切なさが滲み、なんともエモーショナルな時間が流れたのでした。
日本デビュー&全国ホールツアーの発表で、会場は歓喜の渦に
サックスの音が印象的な『Talk Saxy』やハウス調の新曲『Impossible』など、曲ごとにガラリとイメージを変えて魅せるパフォーマンスが彼らの強み。撮影:河村美貴(田中聖太郎写真事務所)
会場全体をくまなく見渡しファンに挨拶するRIIZEメンバー。その名の通り見事な成長を見せるRIIZEの姿を、今回のライブに参加できたラッキーなBRIIZEが見守った。撮影:田中聖太郎
ライブを終えた彼らは、ゲームコーナーを再開。お姫様抱っこをしながらスリッパを飛ばす競技やメンバーに関するクイズ、畳んで小さくしていく新聞紙の上に乗るゲームを繰り広げ、しっちゃかめっちゃかの末に弟チームが勝利。成長ミッションという名の罰ゲームは、兄チームのEUNSEOKが担当することに。「次の公演地となるメキシコで、ダウンジャケットを着てリハーサルに参加してください」とSOHEEが発表すると、EUNSEOKは「なんだっけ?」とトボけながらも渋々ミッションを受け入れたようでした。
映像の後に再びライブパートが始まると、まずは6月発売のファーストミニアルバムに収録される『Honestly』を熱唱。胸に迫る艶やかな歌声を満喫したところで『Talk Saxy』、『Get A Guitar』とヒットナンバーが続き、ファンの掛け声とメンバーのパフォーマンスが一体化した感動的な空間が広がります。ファンコンサートが終盤に近づく中、「BRIIZEがいたからここまで来られました」(EUNSEOK)、「BRIIZEが誇りに思うRIIZEになります」(SUNGCHAN)と感謝の言葉を口にした彼ら。さらに、SHOTAROとWONBINがコレオグラフィーを担当しRIIZEが誕生するきっかけとなった『Joy』の2024年Ver.、メンバーの素の表情も覗くMVが話題の『9 Days』、高度なテクニックを要する振り付けも注目されている『Impossible』をノンストップで披露し、ステージを後にしました。
その後、響き渡るアンコールの声に引き寄せられるようにステージに戻ってきた彼らがBRIIZEの顔を愛おしそうに眺めながらファンソングの『One Kiss』を歌うと、BRIIZEもペンライトを揺らして彼らの想いに応えます。お互いを想い合う気持ちが会場を温かく包み込んだところで、メンバーから嬉しいお知らせが。「9月にRIIZEの日本デビューが決まりました!」(SHOTARO)。さらに「7月から日本で初のホールツアーをします!」とSUNGCHANが告げると、客席から割れんばかりの歓声が上がりました。
ビッグニュースを伝えることができて、ホッとした表情を浮かべた彼ら。今日の公演を振り返り、「最初は緊張していたけれど、オレンジのペンライトを見たら幸せな気持ちになりました」(ANTON)、「こんなにたくさんのBRIIZEが来てくれるとは思っていませんでした。今年の夏は一緒に過ごしましょう」(SOHEE)、「公演が始まる前に『Get A Guitar』の掛け声が聞こえてきて本当に感動しました」(WONBIN)と、それぞれの想いを語っていきます。そんな中、母国で公演ができることを心から喜んでいたSHOTAROが声を詰まらせて涙を流す場面も。メンバーたちから温かく見守られながら、「韓国に渡って活動をする中で大変なこともあったけれど、こうして日本に帰ってきて温かく迎えてくれることをありがたく感じています。RIIZEとして単独ファンコンサートができて、すごく幸せでした」と語ったSHOTARO。最後は「特別な思い出が込められた曲」とSHOTAROが曲紹介をして、今日の思い出も記憶に刻むように『Memories』を披露。全13曲のパフォーマンスを無事に終え、大熱狂と共に初日の幕を閉じたのでした。
個性も才能も豊かなRIIZEメンバーの魅力を深堀り!
韓国の大手芸能事務所であるSMエンタテインメントから、約7年ぶりに誕生したボーイズグループ・RIIZE。昨年9月のデビュー以来、エンターテインメントはもとより、ファッションやビューティなど様々な業界から視線が集中。輝くばかりの存在感でスターダムを一気に駆け上がっている彼らの、多彩な魅力に迫ります。
SHOTARO(ショウタロウ)
2000年11月25日生まれ。グループ唯一の日本人メンバーにして最年長。キレ、正確さ、グルーヴ感の全てが揃った圧倒的なダンスが特徴で、強者揃いのK-POP界でもその実力が高く評価されています。性格は、明るく朗らか。他グループのメンバーとも積極的にダンスチャレンジ動画を撮影する高いコミュ力の持ち主でありながら、常にメンバーや周囲に目を配りサポートを欠かさないキメ細かな一面も。ファッション好きとしても知られ、小顔&脚長な抜群のスタイルでどんなテイストも着こなすRIIZEのおしゃれ番長。
EUNSEOK(ウンソク)
2001年3月19日生まれ。所属事務所から3回スカウトされたほど、デビュー前からスター性を放っていたEUNSEOK。その麗しいビジュアルとは裏腹に、性格はかなりユニーク。ボソッと放つ彼の発言がその場の空気をかっさらう場面も多く、自身を表す絵文字に「石」を選び、“Black Shadow”の別名を名乗るなど、常人では計り知れないセンスでメンバーの笑いのツボを刺激しています。パフォーマンス面では、手足の長さを活かしたダンスとベルベットのような歌声が彼の持ち味。『Impossible』で魅せる軽やかなステップも必見です。
SUNGCHAN(ソンチャン)
2001年9月13日生まれ。186cmのスラリとした長身と、自身も認める“鹿顔”が特徴。鍛え上げられた肉体美はメンバーも賞賛しており、撮影などでバキバキに割れた腹筋を披露することも。グループではラップを担当することが多く、『Impossible』のダンスパートではフィジカルの良さも存分に発揮しています。性格は一見淡々としているようでその内側には熱いものが流れており、RIIZEのデビューが決まった際は大粒の涙をこぼす場面も。グループにかける想いやメンバーへの愛を、ストレートな言葉で表す姿も印象的。
WONBIN(ウォンビン)
2002年3月2日生まれ。事務所関係者がSNSで見初めたビジュアルの強さを誇り、非公開練習生として大切に育成されてきたグループの“秘密兵器”かつセンター。エモーショナルな歌声だけでなくダンスの実力も折り紙付きで、『Love 119』ではSHOTAROと共にコレオグラフィーの制作に挑戦しています。ギターを特技としており、音楽祭のステージでソロプレイを披露したことも。一人の時間を大切にするタイプで、シャイでありながらも心を許した相手にはとことん甘える、猫のようにマイペースな性格の持ち主。
SOHEE(ソヒ)
2003年11月21日生まれ。天性のボーカル力が認められ、約1年6ヶ月の練習生期間でデビューを手にしたSOHEE。伸びやかで透明感ある唯一無二の歌声は各方面から賞賛されており、先輩グループであるNCT127のテヨンからも「その声を大切にして」と言われるほど。ダンスの成長も目覚ましく、何気ないムーブにも卓越したセンスがチラリ。素直で物怖じしない性格ゆえに愛され力が高く、メンバーだけでなく共演した先輩方もメロメロにしています。歌番組でMCを務める際に見せる、機転の利いた対応力もお見事。
ANTON(アントン)
2004年3月21日生まれ。187㎝まですくすくと育った、グループのビッグマンネ(最年少)。音楽家の父親の元、米国ニュージャージー州で育ったANTON。自身も音楽制作の才能を持ち、グループ結成のきっかけとなった楽曲である『Joy』の編曲も担当。ボーカルとしての実力も高く、温かみのある甘い歌声がRIIZEの楽曲に奥行きを与えています。口数こそあまり多くはないけれど、その性格は愛情深く穏やか。丁寧に選び出す言葉や振る舞いにメンバー全員を包み込むような思いやりが滲む“慈愛の人”。
RIIZEは「成長する(Rise)」と「実現する(Realize)」という意味の英単語を合わせて作られたグループ名で、「共に成長し夢を実現して進むチーム」という意味が込められている。2023年9月4日、初のシングルアルバム『Get A Guitar』で正式デビュー後、1週間でアルバム販売数101万枚を突破しミリオンセラーを達成。2023年度の授賞式ではデビュー4ヶ月で新人賞4冠を含む全6個の賞を獲得する快挙を成し遂げ、ルイ・ヴィトンのハウスアンバサダーに抜擢されるなどファッション界からも高い注目を浴びている。また、「第38回日本ゴールドディスク大賞」では昨年デビューしたK-POPグループで唯一RIIZEが「Best 3 new artists」を受賞し、デビューから快進撃を続けている。
撮影/田崎嗣朗 取材・文/真島絵麻里 構成/山下弓子(MAQUIA)