MAQUIA20周年の記念すべきタイミングでのスペシャルインタビューは田中みな実さん! もはや日本の美容トレンドを牽引する存在である彼女に、「今一番伝えたいこと」、そしてMAQUIAについて聞きました。溢れる想いが止まらない!
【Special Interview】田中みな実
「美容で、みんなで、幸せに。」
マキアとは、もう10年近いお付き合い。冒険していいと思える場所♡
もはやMAQUIAの顔というべきみな実さん。もう10年近くの付き合いになるMAQUIAとの思い出は?
「初めてお声がけいただいたのは、局アナの頃でしたね。たしか、セルフメイクの企画でした! 学生の頃から毎月購読している大好きなビューティ誌に呼んでいただけて、飛び上がるほど嬉しかったのを今でも覚えています。 見開き1/4のスペースに熱い想いが収まるわけもなく、当時担当してくださった編集の方が次号の企画にも声をかけてくださいました。そこからはほぼ毎月何かしら声をかけていただいて、50問50答企画(2017年)で初めて大きなページをいただきました。ピンク色のニットを着たカットのメイクが読者投票で上位になったと聞いて嬉しかった~。ベースメイク企画(2019年)ではたっくさん新作を試したり、100の名品企画(2020年)の撮影がちょうどコロナ禍で時間があったから、100どころかもっと紹介したいものがあって何度も何度も書き直しては厳選したな、とか、すべてが色濃く脳裏に焼き付いています。
なんといっても思い出深いのが、初めてのカバー(2019年)です。ボディ企画で、表紙でも露出があるとのことで、徹底的に体づくりに励みました。最後の3日間は炭水化物を抜いて、果物と刺身のみの生活。お醤油も多少なりとも油が入っているから、ほんのちょこっとのお塩をかけて、それこそ、どこまでも“ストイック”に節制を。撮影を終えてから口にした差し入れのいちご大福の美味しさに感動して、涙が出そうだったな~(笑)。あのカバーと企画ですごく反響をいただいて、嬉しかったのと同時に、いつか露出をしていない顔の寄りのザ·ビューティ誌という感じのカバーで勝負をしたい!と、むくむく欲が出てきたのもこの頃でした。
今では、有難いことに様々な女性誌に呼んでいただき、美容といえば田中みな実、なんて言っていただくことが増えました(笑)。願ってもないことですが、時にプレッシャーです。だって、常にいい状態を保っていないと説得力がない気がしちゃって。ドラマなどの現場でも、共演者から美容についていろいろと聞いていただくのですが、きれいな女優さんから相談されると、恐縮しちゃう。私に何かお教えできることあります??って申し訳なくなっちゃう。メンズからも美容について聞かれることが増えました。時代なのかなぁ。でも、よくよく考えたら、美容に男女の隔たりなんてないんですよね。特に私が実践していることは。水を飲むこと、水分の多い食事をとること、脂質を控えること、ビタミンとること、UVケアをすること……これらをやっておいて損がないのは人類みな共通だから。
こうして、皆さんに興味を持っていただけるほど美容についての知識が備わったのは、あらゆる“経験”をしてきたからだと自負しています。肌荒れ、不眠、日焼け、様々な不調に悩まされた過去や現在があるから、私なりの攻略法を同じような悩みを持つ誰かと共有したい気持ちが強いんです。必ずしも、全員にとって有効ではないのが歯がゆいけど、私が発信している何かしらが引っかかって愛すべき読者の誰かの不調が改善するきっかけになったらいいなって、僭越ながら思っています。
美容を楽しんでいる人はマインドがポジティブな人が多い気がします。つまりそれって、美容を好きになることでポジティブになれるともいえるんじゃないかな。生活習慣を見直したら肌の調子がすこぶるいい。すると、今まで興味もなかった化粧品を使ってみたくなる。メイクが楽しくなってファッションの幅も広がる。自信がついて、気付いたら素敵な恋をしていた……なんてねっ。大袈裟ではなく、美容は人生が好転していくきっかけのひとつになると私は信じています。
“大好きなことがお仕事になるなんて、分からないものね”って母が私の掲載誌を眺めながら嬉しそうに呟いていたことがありました。たしかに、人生は本当に分からない。コスメが大好きで情報収集をしたり、誌面で可愛いと思ったメイクを真似てみたり、ビューティ誌は全誌購入してチェックしないと気が済まないほどの美容オタクの私が今、誌面に存在している。今でも時々信じられない想いです。満足度の高い良質な情報と正確性が私が雑誌を愛する理由。中でもMAQUIAは美容感度の高い上級者も毎月楽しみにしている雑誌というイメージで、スタイリストさんやヘアメイクさんと、『ちょっと攻めすぎ? でも、MAQUIAだからいいよね!』という会話が繰り広げられるくらい、いちばん遊び心を解放できる楽しい撮影! この高揚感が読者の皆様に届きますように。美容で幸せになろう!」
自分に飽きずに、いつまでもアップデートしていきたい
1986年11月23日生まれ。TBSのアナウンサーとして活躍後、タレント・俳優へ転身。多くの話題作に出演が続く一方、自身の美容愛と美にまつわる知識で、美のカリスマ的存在に。
MAQUIA11月号
撮影/菊地泰久〈vale.〉 ヘア&メイク/林 由香里 スタイリスト/西野メンコ 取材・文/通山奈津子 構成/木下理恵(MAQUIA)