母として、一人の女性として。周囲に流されることなく常に自分らしく健やかな生き方を貫いている桐谷美玲さん。彼女が語る、自身にとっての心地よいバランスを見出す秘訣とは?
桐谷美玲
私のバランスの見つけ方
仕事と育児。
出産後3カ月で仕事に復帰しました。今は子供が保育園に行っている時間に働いていますが、私自身はそのバランスがちょうどいいみたい。自分の時間は全くないけれど、仕事がある意味で育児の息抜きにもなっているんですよね。メイクルームでお喋りしたりしてリフレッシュすることで、日々煮詰まらずにいられるんだと思います。もちろん、時間に追われて“ヤバい!”となっている時もありますけど(笑)。仕事と育児を両立する上で心がけているのは、頑張りすぎないこと。家事も夫と協力しながら、お互いができることをやればいいんじゃないかなって。“ご飯作るの疲れたな~”という日はデリバリーを頼むこともあるし、冷凍してある作り置きを解凍するだけの日も。やれることは全力でやるけれど、できなかったらそれでもいい。そうやって肩の力を抜くことも大切な気がします。
きちんととのんびり。
私の中でこの2つは、半々くらいの比率かな。子供のことはきちんとやりたいし、仕事も全力で臨みたい。昔から仕事では完璧主義者なところがあって、求められていることに100%以上で返したいという気持ちが常にあるんです。自分の出来に納得できない場合もあるけれど、落ち込んだり引きずったりはあまりしない方。次の課題として受け止めるので、よく言えば切り替え上手なのかもしれないですね。そうやって仕事や育児に対してはきっちり取り組む一方、それ以外のプライベートな部分ではかなりのんびり派。自分のことは後回しにしがちで、いつからか“明日できることは明日やる”という言葉が座右の銘に。実はけっこうズボラだし、許されるなら寝られるだけ寝ていたい。家のことを何もしなくていいのであれば、一日中ゴロゴロしていたいのが正直なところです(笑)。
MAQUIA9月号
撮影/酒井貴生〈aosora〉 ヘア&メイク/paku☆chan〈Three PEACE〉 スタイリスト/黒崎 彩〈Linx〉 取材・文/真島絵麻里 構成/木下理恵(MAQUIA)