AKB48の1期生として出会い、互いのグループ卒業後もさまざまな思い出を共有してきた二人。まるで姉妹のように信頼し合う彼女らが、それぞれの道で培ってきた“自信”について語り明かします。
公私ともに支え合う小嶋陽菜×峯岸みなみ
大人になってからの
“自分への自信”の持ち方
峯岸みなみ
みねぎし みなみ●東京都出身。2021年にAKB48を卒業し、バラエティ番組を中心に活躍。プロデュースを手がけたシートマスク「etoma」が好評。
峯岸 自信と聞いて思い出すのが、陽菜の言葉。他の子と自分を比べて悩んでいたAKB48時代に、「自分で決める経験を積み重ねると自信がつくよ」と教わったんです。
小嶋 みぃちゃんは優しいから、人に遠慮して決定を委ねがち。それだと自分を見失うし、自信もなくしちゃうと思って。
峯岸 思えば、陽菜は昔からセルフプロデュース力がすごかった。その積み重ねが今に繋がっているなって感じる。
小嶋 人数も多かったし、ライブのMCも人と違うことを言わなきゃいけないから自然に鍛えられたよね(笑)。
峯岸 いいお手本がいたのに、私は気づくのが遅かった(笑)。グループ卒業後に仕事やプライベートでいろいろと自分で決断する中で少しずつ自信がついてきて、“陽菜が言ってたのはこのことか!”って思ったよ。
小嶋 良かった〜。最近のみぃちゃんはいい流れに乗ってる感じがする。
峯岸 時間はかかったけど、やっぱり自分を理解したことが大きかったと思う。私と陽菜では、持ってるものも目指す場所も違うじゃない? そうやって自分のジャンルを受け入れる作業は絶対に必要で、その道でベストを尽くすことが大事だって気づいたんだよね。AKB時代にそれがわかってたら、もっと楽に過ごせていたかも。
小嶋 私もたくさん失敗してきたよ。服やメイクもそうだけど、“これ!”っていうものに行き着くまでは、いわば全てが失敗。でも、そのプロセスを踏む経験も大事だと思う。自分の道が見つからない時は、“私ができることで人が喜んでくれることは何かな?”って考えてみるのもひとつの手。私自身もそうやって決断したことの方が多かった気がするな。
小嶋 自分を理解して自信を持てるようになると、人にも優しくできるし、周りとのコミュニケーションも変わってくるよね。
峯岸 めちゃくちゃ変わる! 自信が持てなかった頃は、“私なんかが話しかけても誰も喜ばない”と思ってたし、自分のファンの方以外には怖くて手も振れなかったもん。彼(てつやさん)と交際する時も陽菜に背中を押してもらったし。
小嶋 そうだったよね(笑)。
峯岸 本当に感謝してるよ! 彼は私のファンでいてくれたこともあって、付き合ってからは多少は自信を持って接することができたんだよね。それが魅力的に映った部分もある気も。自信がないと人からぞんざいに扱われても“私ならこんなもんか”って受け入れてしまいがちだけど、自信を持つだけでこんなに関係性が好転するんだって改めて思ったな。
小嶋 たしかに〜!
決断を積み重ねることが自信に繋がる
ーBy HARUNA
自分の分野を理解する作業は絶対に必要
ーBy MINAMI
峯岸 結局のところ自信って、後からついてくるものなのかもしれないね。正しい方向に努力をしている人しか勝ち得ないものなんだなって、陽菜を見ていると感じる。
小嶋 私も自信があるわけじゃないよ。でもブランドを持っている以上、自信を持って意思決定をしたいとは思ってる。決めるのが難しい選択もあるけど、自分で“これ!”って決めきることが、スタッフやお客様の気持ちにも繋がると思うから。
峯岸 自分のチョイスを信じられる人はカッコいい! それこそが本当の自信だね。私はそのレベルには至ってないな〜。
小嶋 みぃちゃんはもう大丈夫。今は私が何か言わなくても、自分ですごくいい方向に進んでいるから。
峯岸 陽菜の言葉を命綱にしてなんとか自信を養ってきた私としては、こうして同じ目線で語れるお仕事ができたのがすごく嬉しい。教わった陽菜イズムを後輩たちに伝えられるよう頑張るね!
MAQUIA 5月号
撮影/神戸健太郎 ヘア&メイク/中村未幸(小嶋さん分) 徳永 舞〈BEAUTRIUM〉(峯岸さん分) スタイリスト/SHOCO 取材・文/真島絵麻里 構成/火箱奈央(MAQUIA)