ずっと変わらない透明感。実際に会った誰もが衝撃を受けるほどみずみずしいオーラを放ち、言葉を交わせばチャーミングで温かな人柄が滲む広末涼子さん。歳を重ねるたびに柔らかな魅力を増していく彼女の、輝きの理由を探ります。
周りまで澄み渡るような
涼やかな空気を湛えたひと
広末涼子
気づいたらパパッと保湿。 スキンケアは回数で勝負!
日々仕事や子育てに追われていると、じっくり美容に向き合う時間はなかなか作れないのが現実。“だったらお手入れの頻度を上げればいい!”と思いつき、家のあちこちにスキンケアアイテムを置いて、気づいた時にパシャパシャ保湿をしています。水分補給の合計時間が一緒であれば、複数回に分けても成立するんじゃないかなって。大事な撮影の前はパックを追加したりもするけれど、それも朝食を作りながらなので、寝起きの子どもに驚かれることも(笑)。美顔器やマッサージ機は家よりも、撮影のメイク中に使うことが多いかな。私にとっては、仕事の現場がある意味自分と向き合える時間なんです。たまにインタビューで“瞳がキラキラしている理由は?”と聞いていただけることがあるのですが、やっぱり睡眠は大切ですね。疲れてくると白目が濁ったり、乾燥で充血したりすることも。若い頃は毎日3〜4時間睡眠でも気合いで乗り切れていたけれど、最近は8時間は必要ですね。家族ができてからは自然と子どもに合わせた時間軸で動くようになったので、だいぶ人間らしい生活ができるようになったなって感じています(笑)。
同世代の女性に
「こんな風に歳を重ねるのもいいな」と
思ってもらえたら嬉しい
南国仕込みの楽観主義が自分らしさを保つ秘訣
基本的にポジティブ思考。空が広くて海が青い南国・土佐で生まれ育ったからか、根が楽観的なんです。気候がいいと大体のことは“ま、いっか”と受け流せちゃうし、県民性としても万事ウェルカムな気質の人が多いのですごく人が好きなんです。この仕事は人が好きじゃないと続けられないと思うので、ラッキーだったと思います。“類は友を呼ぶ”と言うけれど、学生時代の友達はもちろん、ママ友も似たタイプばかり。実は以前、“俳優としての自分”、“友達といる時の自分”、そして“お母さんとしての自分”と、いろんな自分の切り替えが上手くできない時期があったんです。でも、無理にそこを切り替えなくて良いと思えるようになったのは、ママ友たちのおかげ。彼女たちのリアリティのある人生観や女性像にすごく共感できるし、鏡のように自分を映してもらえる感覚があって。自分の中で何かを判断する時のベースになっていて、すごく支えてもらっている存在ですね。
広末 涼子
1980年7月18日生まれ、高知県出身。1995年にクレアラシルのCMでデビューし、一躍時代のヒロインに。女優として数多くのドラマや映画で活躍し、2023年度前期の連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合ほか 毎週月〜土曜8:00〜8:15)に出演予定。
MAQUIA2月号
撮影/寺田茉布〈LOVABLE〉 ヘア&メイク/陶山恵実〈ROI〉 スタイリスト/竹岡千恵 取材・文/真島絵麻里 構成/火箱奈央(MAQUIA)