世間が抱く正統派なイメージにとらわれることなく、自らの持つ可能性を自由に行き来する山田涼介さん。今回は愛情深さ、憧れ、美しさ、絆をテーマにインタビュー。

山田涼介 インタビュー Hey! Say! JUMP

甘さと色気、光と影……幾多の顔を持つ「極める人」

新しい〝王道〟を切り拓く山田涼介

愛情深い

人柄って、環境が作るものだと思うんです。僕に関していうと、親がすごく愛情深く育ててくれたし、仕事場でもありがたいことに愛をもって接してくれる人がたくさんいる。今の僕があるのはそういう方たちのおかげなので、僕も周りに対して同じように愛を返していきたいなって感じるんですよね。家族の愛情は常に感じていて、母親とは2日にいっぺんは連絡を取っているし、父親とは昨日も焼肉を食べに行ってずっと喋っていました。うちは女系家族で男性は僕と父親だけなので、共感し合える部分があるんですよ。深い話ができたけれど、つい焼肉を食べ過ぎてしまって、今日は顔がむくんでます(笑)。

憧れ

後輩が“憧れてます”と言ってくると、“なんで?”って思います(笑)。もちろん嬉しいけれど、接し方に戸惑う部分も。でも、みっちー(道枝駿佑)のことは大好き。彼はすごく純粋だし、ずっと好きでいてくれそうじゃないですか。逆に僕が憧れるのは、(堂本)光一さんと岡田(准一)さん、そして二宮(和也)くん。光一さんはライブの作り方や後輩への気配りが頭抜けているし、岡田さんは現場でのあり方や物の考え方が勉強になる。二宮くんは人当たりのよさはもちろん、頭の回転の速さがやっぱりものすごい。こういう人がグループにいたらめちゃくちゃ頼もしいですよね。3人ともタイプは違うけれど、近くでお仕事をすると絶対に敵わないなと実感させられます。

美しさ

美しい人と言えば、長澤まさみさん。十代の頃から言い続けているんです(笑)。エマ・ワトソンさんも造形が本当に美しい。まったく違う二人だけれど、笑顔が魅力的な人に美しさを感じる傾向があるのかも? 僕自身は、自分を美しいと思ったことは一度もなくて。肌だって普通ですよ。皮脂が多いのか、気づくとトゥルンとしちゃうし……。お手入れも化粧水と乳液と美容液、それに肌が荒れたらニキビの薬をもらってつける程度。でも最近は少し気をつけようと思って、化粧水の粒子がミスト状に出てくる機械を買いました。食事もファーストフードが大好きなので気にせず食べますが、肌が荒れた時は食べたものを振り返って原因を探るようにしています。

Hey! Say! JUMPは、今年でデビュー15周年。ここ数年でメンバーそれぞれの活躍の場が広がってきて、グループの基盤ができた感覚があります。センターも最近は曲によって変わるようになってきたので、以前感じていたプレッシャーも今はなくなりました。当時の自分は、与えられた役割をただひたすら全力でやるしか選択肢がなかったんですよね。同じ状況の人がいなかったから、気持ちを吐き出す場所もなかった。でもね、辛い時は大体そばに知念(侑李)がいてくれた気がします。あいつは「何かあった?」と聞いたりはせず、ただそばにいるようなタイプ。こちらが何も言わなくても察知して、僕に何かあると「うい〜」とか言って近づいてくるんです。それで、僕が爆発しそうだと感じたら一目散に逃げていく(笑)。この前も仕事で疲れきっていた時があったんですが、僕の現場になぜか知念がやって来たんですよ。「築地でお寿司を握ってもらったから、一緒に食べよう」って。結構朝早かったのにね。ドラマ撮影で忙しくてなかなか話す機会がなかったから、僕に知らせずわざわざ来てくれたんですよね。そういう無言の優しさみたいなことができるやつなので、あいつがいてよかったなってすごく思います。

Ryosuke Yamada

山田 涼介

1993年5月9日生まれ、東京都出身。Hey! Say! JUMPのメンバー。俳優としても活躍しており、多数の話題作に出演。自身のYouTubeゲームチャンネル『LEOの遊び場』は、登録者数80万人を超える。

『親愛なる僕へ殺意をこめて』

『親愛なる僕へ殺意をこめて』
連続殺人犯を父に持つ大学生・浦島エイジ(山田涼介)は、ある日自分が二重人格であることに気づく。別人格が殺人を犯している可能性に不安を抱え、真相を知るための行動を開始し……。フジテレビ系にて毎週水曜22時〜放送中。

MAQUIA 12月号
取材・文/真島絵麻里 企画・構成/萩原有紀(MAQUIA)

最終更新日:

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