ファッションやビューティはもとより、その生き方にも自分らしさがしっかりと息づくこじはること小嶋陽菜さん。ひとつひとつの選択を着実に積み重ねながらブレない価値観を手に入れた彼女にインタビュー!
小嶋陽菜(こじはる)流
「ぴったり」の見つけかた
1988年4月19日生まれ、埼玉県出身。2005年にAKB48のメンバーとして活動をスタート。2010年よりマキアモデルを務めるなど、多方面で活躍。グループ卒業後は自身のブランド『Her lip to』を立ち上げ、運営会社のCCOも務めている。YouTubeチャンネル『HARUNA KOJIMA's cat nap』も大人気。
昔は似合わなかった服やメイクも、進化した最新ver.ならしっくりくることも。
自分が絶対に合わないと感じるものに挑戦してみるのも「ぴったり」を見つけるのに効果的。無理だと思い込んでいるものって、実は昔の価値観に縛られているだけだったりするんです。例えば、私と同世代でも「もうミニはNG!」という方って結構いますよね。でも最近のミニは丈感が絶妙だし、再流行中のロングブーツと合わせると大人も可愛くはけるんですよ。私自身も10年くらい前はベージュリップが似合わないと思っていたけれど、今は色みも質感も豊富で似合うものが選べるように。美容もファッションも思っている以上に進化しているし案外見慣れるものだから(笑)、思い切って取り入れることで新しい自分が見つかると思うな。
ファッションやビューティの進化を見逃さないために欠かさないのが、ネットのリサーチ。一日中スマホをいじりながら、いろんな国のトレンドをキャッチアップしています。美容で言うならヨーロッパのクリーンビューティ系コスメだったり、韓国のカラーアイテムだったり……。それぞれに面白いところがあるから、片っ端から試して自分に合うものをアップデートするのが習慣になっているんです。最近はブラウンメイクを季節ごとにアレンジするのにハマっていて、夏だったらゴールドやイエロー系をアイホールに仕込んでからブラウンで仕上げるのがお気に入り。あとは、近頃かなり種類が増えているハイライトで作るツヤ肌も気になります。
年齢や経験を重ねるほど「ぴったり」なモノが増えていく。
年齢と共に似合うものが変化すると聞いていたけれど、今のところ変わるというより、どんどん増えている感じ。今日の撮影でも“普段は使わないラメも、こう使うと素敵なんだな”と学んだりして、経験を重ねるほどに「ぴったり」が広がっている実感があります。さらに先のフェーズに行くと変わるのかもしれないけれど、別に「ぴったり」だけが正解ではない気も。合わないものがアクセントになって、面白い結果を生むこともたまにあると思うんです。人間関係もそう。基本的に悪い人ってそんなにいないから、周りに合わない人がいても特に問題はなくて。自分の意志がしっかりあれば、流されることはないはず。逆にそこがブレてしまったら、何かを選択する時に人に迷惑をかけちゃう。私の話でいうと、グループ卒業を決める時はすごく迷ったんです。でも選択には正解も不正解もないから、とにかく決めきることが大事だと思って決断しました。誰に相談しても、結局決めるのは自分。自分で選択したことだからこそ、責任を持ってやり切れる気がします。
その選択に正解や間違いはないから、決め切ることが何より大切
MAQUIA9月号
撮影/吉田 崇 ヘア&メイク/笹本恭平〈ilumini〉 スタイリスト/コギソマナ〈io〉 取材・文/真島絵麻里 構成/木下理恵(MAQUIA)