ベタだけど泣ける!メロドラマを書かせたら右に出る者はいないほど有名なアメリカのベストセラー作家、ニコラス・スパークス原作の待望の新作映画を紹介します!
20年ぶりに再会した
男女の悲しすぎる
ラブストーリー
★今回のおすすめ新作映画★
『かけがえのない人』
監督/マイケル・ホフマン 出演/ミシェル・モナハン、ジェームズ・マースデン、ルーク・ブレイシー、リアナ・リベラト 公開/8月22日(土)よりYEBIS GARDEN CINEMAほか全国順次 © 2014 Best of Me Productions, LLC All Rights Reserved
〈ストーリー〉
舞台はルイジアナ州の田舎町。海上の石油採掘基地で働くドーソンは、爆破事故に遭いながら奇跡的に一命を取りとめる。事件後、人生の恩人でもある友人タックの訃報が届き、遺産執行手続きのために20年ぶりに故郷に戻ったドーソン。そこで彼は初恋の女性、アマンダと運命の再会を果たす……。
10代の初恋と
30代の葛藤が
交互に描かれる
【松山 梢の女子ツボPOINT!】
出版する小説が次々と映画化されてきたニコラス・スパークスですが、今作は執筆前のアイデア段階で映画会社と契約した異例の作品!
20年ぶりに再会したものの様々な大人の事情を抱えて踏み込めない恋人たちの葛藤を、10代の頃のみずみずしい初恋と共に描きます。今回も “運命の出会い”、“身分違いの恋”、“相手を思いやるが故のすれ違い”、などベタな要素は健在。
そこへ青年ドーソンの悲惨すぎる家庭環境や、別の男性と結婚生活を送るアマンダなど、2人を引き裂くドラマが畳み掛けるように展開されます。
世界観に
身を委ねるのが
楽しむコツ!
これまでの作品で自ら上げてしまった泣きのハードルを越えるかのように、あの手この手で悲劇要素を盛り込んでいるのですが、さすがに「んなことあるか!」とツッコミたくなってしまうシーンがあるのは事実。
ただし『きみに読む物語』の紹介でスパークスの作家性に触れましたが、四の五の言わずに黙って物語に身を委ねて見るのが、作家性の強い作品を鑑賞するコツ。何も“共感”したり“理解”するだけが映画ではありません。
ストーリーがイマイチ理解できなくても登場人物に共感できなくても、見終わったあとに「なんとなくよかった」と思う。それだけでも価値があるのです。
主役に抜擢
された経緯も
運命的!
大人になり、現実離れした展開や歯の浮くような台詞に“かっこ笑い”のスタンスでついツッコミを入れてしまう私のようなひねくれ者こそ、この映画を見てぜひ毒出ししましょう。忘れかけていたトキメキを取り戻せるはずです。
ちなみに大人になったドーソンを演じるのは、『きみに読む物語』でヒロインの婚約者を演じていたジェームズ・マースデン。初恋の人の登場であっさり捨てられてしまう悲しきサブキャラでしたが、今回は堂々主役を熱演。
しかも当初ドーソンを演じる予定だったポール・ウォーカーが急逝したことで役がめぐってきたというのも、スパークス作品らしい運命を感じずにはいられません。
ニコラス・スパークスの愛すべきベタ映画『きみに読む物語』>>
〈映画ライター/松山 梢〉
映画のヒロインに感情移入することでかろうじて「女」であることを維持している、三十路まっただ中のライター松山 梢です。自分に足りない女っぷりを向上すべく、そして美意識の高いマキアオンライン読者の女っぷりをさらにアップさせるべく、愛すべき女子向け映画&ドラマを紹介していきます!
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