「MAQUIA」10月号で好評連載中の『神崎 恵の 恋させる瞬間 美容劇場』。今月は、オンラインミーティングで意識すべきポイントを神崎さんがレクチャーします!
神崎 恵の恋させる瞬間 美容劇場
〜きゅん♡を誘う女になる〜
未知なる感染症の影響でオンラインでの会議がニュースタンダードに。初対面の人とも顔合わせがあるオンラインミーティングで、どこに意識を向ければいいのか、神崎さんがトライ&エラーで見出した法則をレクチャー!
神崎 恵 Megumi Kanzaki
1975年生まれ。美容家であり、3人の息子をもつ母。ひとりひとりに合わせたメイクやビューティスタイルを提案するアトリエ「mnuit」を主宰しながら、美容誌をはじめ、各女性誌で連載を持つ他、イベントやメイク講座も開催。また、コスメブランドのアドバイザーを務め、製品開発やプロデュースなど活動の幅を広げている。書籍の累計発行部数は134万部を超え、待望の新刊『神崎CARE』(ワニブックス)が発売間近。
SCENE:オンラインミーティング
ほんのり艶めく肌、ふっくらと上品な唇があればいい
ここまで堂々とひとの顔を観察し続けることができることはそうそうないのでは? ミーティングがオンラインになり、そのたびにこの興味深さを感じている。画面に映る初めましての顔からいつもの顔。見慣れていたはずの友人や同僚の顔まで、新しい発見が続く。画面に映る自分の顔さえ「こんなところにシワあった? 話すときってこんな風に顔が動くの? 肌くすんでない?」など、鏡では見えない部分が続々と出てくるくらいだからなおさらだ。この発見は、ミーティングの間中続き、髪、肌、目、表情、服、いたるところに意識がいき、観察してしまう。あるときは、ミーティングの相手に「神崎さん、肌キレイになりました?」と言われたし、「なんか自分の顔、まじまじ見たら直したいとこばっかり発見(笑)」と仕事仲間たちが口々にいっていた。自分だけの話ではなく、参加するほぼ全員が同じことを思っているらしい。だとすれば、新しい印象やより深い印象を与える絶好の機会なのでは? と思うのだ。
オンライン上のいろいろなことを実験してみた。例えば、肌がキレイに見えるファッションは肌より暗い色。そのほうがコントラストが効いて、肌が白く透けるように見える。肌は服の色をひろうから、黄色の服は避けたほうがいい。髪は結んでもおろしていても艶が必要。てっぺんにつんつん立ってしまう髪はしっかりとなでつけたい。もちろん、メイクも重要だ。肌はある程度しっかりアラをカバーしておくと、それ以上に肌が美しく見える。ほんのり艶めきながらカバー力のあるコンシーラーを広めにのせ、完全無垢な肌に仕上げることで、清潔感と品が画面からこぼれ落ちるほどになる。手を加えていい肌と違って、ポイントメイクは濃さが目立ちやすいからベーシックな色で整えたほうがいい。とくに唇は丁寧に輪郭をとり、ふっくらと品のいい形と色を目指すこと。
あとは表情だ。いつもより3割増しでリアクション。画面との距離を変えたり、手を入れたりすると画面全体の表情が変わっていい。オンラインは新しい自分の魅力を観察してもらえる場所。ぜひあれこれ試してもらいたい。
洋服と同じように、背景選びでも清潔感を大事に!
オンラインミーティングでのファッションも迷うところ。もちろん、相手や会議の内容によって服やメイクを組み立てるのは変わりない。あるマナー講師も「オンラインでも通常と同じように服装を整えること」と言っている。でも、ほんのすこし、いつもとは違うニュアンスを出すのもいいのでは? と思っている。例えば、首元はしめ、腕は出し、画面の中にささやかな清涼感を足したり、暑い日なら、涼しげな色のブラウスを着てみたりと、画面の中の重量を調整するといい。
それから、もうひとつ重要なのが背景。生活感が出ないよう、シンプルな壁を選ぶのも品や清潔感を引き立てるポイント。
神崎流・美人レシピ
最近のPCやタブレットのカメラが高性能なため、白トップスを着ると肌までトーンアップしてぼやけやすい(神崎調べ)とか。オンラインミーティングの服はダークカラーがベスト!
下地やファンデーションで肌全体を整えた後、目の下のクマやシミなど、色ムラが気になる部分をコンシーラーで丁寧に整える。そこへ、女らしい血色感を備えた艶リップで美肌印象を格上げ。
(上)艶っぽい絶妙なカバー力とスキンケア効果を兼ね備えた名品。ディオールスキン フォーエヴァー スキン コレクト コンシーラー 1N ¥4200/パルファン・クリスチャン・ディオール (下)触れた途端、とろけるようになじむ濃密艶リップ。唇の丸みと美しさを引き立てる。ルナソル プランプメロウリップス 09 ¥4000/カネボウ化粧品
オンラインで大事にしたいのは手をかけた艶髪であること。それに加えて、正面から見える顔周りにニュアンスがあれば、話したりリアクションするたびに髪も動いて、印象に残る人に。
MAQUIA 10月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/天日恵美子 ヘア/津村佳奈〈Un ami omotesando〉 スタイリスト/松島 茜〈io〉 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)
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