年を重ねても自分の足で立ち、前向きに暮らすために、今からできることとは? 人生100年時代に覚えておきたいポイントを大人気トレーナーに聞きました!

姿勢 体 トレーナー 横手貞一朗 メソッド

見直すべきは「呼吸」「手の平&足裏」「体の軸」
横手メソッドであなたの体はここまで変わる

指導してくれたのは
横手貞一朗さん

パーソナルトレーナー

横手貞一朗さん

「ポジティブ リンク スタジオ」主宰。ボディメイクトレーナーとして、30年にわたって個々の身体機能を生かした体作りを指導。田中みな実さんはじめ、数多くの人気俳優やモデルから支持を得ている。

Before

 NG 
・顔が前に出気味
・巻き肩
・下腹ぽっこり
・丸まった背中
・お尻だら~ん


「スマホやPCに長時間触れることで、顔や首が自然と前に出て、姿勢が悪くなっている人が多く見られます。自然と胸やお尻も下がり、全体的に体が縮んだ印象に(横手さん)」

この3点を改善すれば、体はもっと動き出す!

❶「1日2万回」を有効に
呼吸は「鼻」ですること

❶「1日2万回」を有効に呼吸は「鼻」ですること

「口呼吸だと空気は肺に到達するまでに2つの骨しか通りませんが、鼻呼吸で目の奥かつ頭蓋骨の真ん中にある蝶形骨に息を吸い込むようにすると、呼吸がとても深くなり、酸素が体全体に行き渡ります」(横手さん、以下同)


鼻の奥から、頭の真ん中に空気を入れるイメージで

鼻の奥から、頭の真ん中に空気を入れるイメージで

 NG 
上半身が丸まっていると、肺も小さく縮こまったまま。空気が少ししか取り込めません。

 OK 
顔を上げ胸を張ると、自然と横隔膜が下がり、肺ものびのび。鼻の奥に空気を送り込むように、息を大きく吸い込んで。

❷“体の先端”を開くといいこと尽くし
手の平&足裏を動かす

「体の先が緊張して動きが固定されていると、動作が不自然になり、様々な場所に負担がかかってしまいます。自分の体の機能を最大限引き出してあげられるよう、まずは手の平と足裏をほぐし、可動性を高めて」


逆の手を添えて手の平ほぐしストレッチ

逆の手を添えて手の平ほぐしストレッチ-1

まずは逆の手を添えて手の平を反らし45秒。その間、ゆっくりと鼻呼吸を続けて。

逆の手を添えて手の平ほぐしストレッチ-2

手を逆に折り込むようにしてさらに45秒。ひじ、肩、首の筋も同時に伸ばして。
添えた逆の手の親指で、指の付け根一本一本をほぐすとベター。

足裏は6方向に動かし、ほぐす

足裏は6方向に動かし、ほぐす

足裏が固まると、足首が直角のまま固定され、歩くときに必要以上に負担がかかってしまうそう。普段からゴルフボールなどで足裏を柔らかくほぐした上で、6方向へ動かす訓練を!

❸力みのないポジション取りがポイント
体の軸は地面に対して垂直に

「理想は体のどこも力まず、リラックスして立っていられる姿勢。そのためには、重い頭をかかとの真上くらいの位置に持ってくるのがベスト。自分が思っている以上に体を後ろに反らすと、正しいポジションになります」

重心は後ろめ意識

重心は後ろめ意識
背中が自然に反ってS字カーブが出るのが、本来の人間の体。かかとに体重をかけ、後ろに倒れるギリギリくらいまで上体を反らすと、力みのない姿勢が叶います。

仙骨を立てるイメージで

仙骨を立てるイメージで
背骨の下、骨盤の真ん中にある仙骨(赤いラインの部分)を立て、長く伸ばすイメージで座る。こうすると、頭が背骨の真上に乗り、首や腰に余計な負担がかからない。

After

 OK 
・頭が体の軸の上に
・胸鎖乳突筋出現!
・肩が開く
・胸の位置が上へ
・ヒップが上向きに
・下腹が自然と引っ込む


「頭が体の軸の真上に来ると、肩や胸が大きく開いて、鼻呼吸もしやすく。下腹が自然と引き締まり、お尻の位置も上がります。これぞ体に負担のない、美しい立ち姿!(横手さん)」


MAQUIA11月号
撮影/内田紘倫〈The VOICE〉 ヘア&メイク/久保フユミ〈ROI〉 スタイリスト/伊藤あかり モデル/佐藤さき(マキアビューティズ) 取材・文/栗田瑞穂 構成/若菜遊子(MAQUIA)

MAQUIA書影

MAQUIA2024年11月21日発売号

集英社の美容雑誌「MAQUIA(マキア)」を無料で試し読みできます。マキア1月号の大特集は「絶対、失敗しない!ベストコスメ2024下半期」。通常版の表紙は有村架純さんです。

ネット書店での購入

share