「MAQUIA」12月号では、刻々と変わる肌・心・体について、その変化と対応法を専門家に聞きました。今回は、20代女性の特徴や気をつけておきたいことにお答え!

【20代が知っておきたい体のことQ&A】スキンケア、婦人科系疾患、体型維持、恋愛etc._1

年代、季節、1カ月、1日……「私」はどんどん変わるから。
「変化」を味方につける
私のトリセツ100問100答

教えてくれたのは…
慶田朋子先生

医学博士・皮膚科専門医

慶田朋子先生

銀座ケイスキンクリニック院長。美肌に導くスキンケア、安心安全な美容医療などを的確に診断&解説。

小野陽子先生

産婦人科医・心療内科医

小野陽子先生

対馬ルリ子女性ライフクリニックにて診療。Addots  GINZA代表。心と体の両面から女性を支える診療を。

木村容子先生

医学博士

木村容子先生

東京女子医科大学附属東洋医学研究所所長・教授。日本内科学会認定医。東洋医学・西洋医学の両面から診療。

大貫未記さん

気象予報士・美容ライター

大貫未記さん

健康気象アドバイザー。狛江FM「コマラジ」にて「大貫未記のビューティー予報」(毎月第2火曜)を担当。

エネルギーに満ち溢れた
女性ホルモンの青春期
20代

20代女性の特徴

【20代が知っておきたい体のことQ&A】スキンケア、婦人科系疾患、体型維持、恋愛etc._2

Q 20代ってどんな時期?
A フィジカル的には最高のキラキラ期
「女性ホルモンの分泌がピークに達し、大人の女性としての機能が完成。妊娠・出産にも最適で、エネルギーに満ち溢れたキラキラ期です」(小野先生)



Q メンタル的にはどう?
A 仕事、遊び、恋愛へのやる気がありポジティブ傾向
「体力があるので、仕事、遊び、恋愛とすべてにやる気が出てポジティブになれる時期。ただ、社会人経験は浅いのでストレスを抱えることも」(小野先生)



Q 体型はどう変わる?
A 実はバランスのよい状態
「10代から成長し続けた体は、20代で成熟期を迎え、最も美しい状態に。女性らしく均整のとれた美しいボディラインは20代ならでは」(木村先生)



Q 20代が太る原因って?
A 食べ過ぎと運動不足!
「筋肉量がピークの20代は代謝もよく太りにくいはず。それでも太るのは、ジャンクフードの食べ過ぎなど食生活の乱れや運動不足が原因」(木村先生)



Q 体型維持におすすめの方法は?
A 筋肉量を増やす
「ボディラインを維持するためには、ある程度の筋肉量が必要。20代は全身運動をすれば、とくに工夫をしなくても痩せやすい時期です」(慶田先生)



Q 20代から老化が始まるってほんと?
A 本当です
「20歳のコラーゲン密度を100と考えると10年毎に10%ずつコラーゲンが減っていきます。紫外線ケアを怠れば質も低下し弾力のないスカスカ肌に」(慶田先生)



Q 20代のスキンケア賢い選び方は?
A 過剰な投資は必要なし!
「たっぷりの化粧水と乳液で入念な保湿ケアを徹底」(大貫さん)。「スキンケアにお金をかけるなら、上質なお肉など食べるものに投資を」(慶田先生)

A泡と成分にこだわりあり。冴えた透明肌に。オルビス ユードット ウォッシュ 120g ¥2100、B肌をやわらかくほぐす。同 ローション 180ml ¥3300、C同 モイスチャー 50g ¥3600/オルビス[すべて医薬部外品]

五感に響くような、濃厚なテクスチャーで肌に輝きをもたらす新スキンケアシリーズ。A 泡と成分にこだわりあり。冴えた透明肌に。オルビス ユードット ウォッシュ 120g ¥2100、B 肌をやわらかくほぐす。同 ローション 180ml ¥3300、C 同 モイスチャー 50g ¥3600/オルビス[すべて医薬部外品]

Q 20代に多い婦人科系疾患は?
A クラミジアなどの性感染症や子宮頸がんに注意
「コンドーム不使用での性交渉によってクラミジアなどの性感染症にかかったり、HPV感染による子宮頸がんも20代から増加」(小野先生)



Q 20代が気を付けるべき生活習慣は?
A 体力の過信はNG! 徹夜に要注意
「体力があるので、多少の無理が利き睡眠不足が常態化してしまいがち。睡眠を軽視する生活習慣は年をとってもなかなか直せないので注意」(木村先生)



Q 20代に多い体調不良は?
A 食べ過ぎ&便秘、肌荒れ
「食べる量だけではなく食べる時間も不規則になりがち。食欲調整の“胃点”(いてん)や幅広い不調に効く“合谷”(ごうこく)のツボ押しで症状を緩和させて」(木村先生)

胃点

食べ過ぎには胃点
渦を巻いた耳の骨のちょうど真ん中あたりにある“胃点”というツボ。5秒×3回ほど押して刺激を。

合谷

ニキビには合谷
親指の骨と人さし指の骨が交わるところのくぼみにあり、いろいろな症状に万能な“合谷”。5秒×3回を優しく押す。

Q 妊娠・出産をしたい人が気を付けることは?
A 定期的に婦人科検診を受け、基礎体温の記録を
「定期的に婦人科検診を受け、病気がないかチェックして。また、基礎体温をつけて排卵や月経が順調にきているか確認しておくと◎」(小野先生)



Q 月経痛がひどいのですが、我慢はよくない?
A 我慢すると子宮内膜症のリスクが高まるのでNG
「月経痛がある人は子宮内膜症になりやすいという報告があります。鎮痛剤でごまかさず、婦人科を受診し、低用量ピルや漢方で抑えて」(小野先生)



Q 20代女性が恋愛で気を付けるべきことって?
A デートDVが多いので注意
「婦人科を訪れる20代の女性の中に、デートDVや、性暴力の被害を受けている人が少なくありません。こういった場合は、1人で悩まず、かかりつけ医や周りの人に相談を」(小野先生)



Q 30代で挽回しにくい、肌トラブルは?
A ニキビ跡
「厄介なのは肌の凹みなど形状の問題」(大貫さん)。「ニキビができやすい人はニキビケアを最優先するべき。ケミカルピーリング+フォトフェイシャルが効果的です」(慶田先生)



Q 美容と健康のために絶対NGなことは?
A タバコと紫外線
「光老化だけではなく、タバコは吸うのはもちろん、煙が触れるだけでも肌にダメージが。副流煙を避けるためにもタバコを吸う人とは付き合わない!ぐらいの気持ちを持って」(慶田先生)



Q 今のうちに投資するべき美容は?
A 全身脱毛
「とくに顔の産毛とVIOの処理は、若いうちに済ませておくのが得策です。アメリカの研究では、VIOの毛を自己処理すると性感染症のリスクが高まる、との結果も」(慶田先生)

〈銀座ケイスキンクリニック〉●東京都中央区銀座1-3-3 G-1ビル5F・6F ☎0120-282-764 レーザー脱毛(ジェントルレーズプロ)両わき(5回) ¥35000。

医療行為である脱毛は信頼できるクリニックで。〈銀座ケイスキンクリニック〉●東京都中央区銀座1-3-3 G-1ビル5F・6F ☎0120-282-764 レーザー脱毛(ジェントルレーズプロ)両わき(5回) ¥35000。

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Q 20代のときに痩せ過ぎないほうがいい?
A 極端なダイエットは将来の不妊や骨粗しょう症、認知症にまで影響
「多くの若い女性が抱く痩せ願望。実はそのほとんどが痩せる必要がないのに、偏った食生活や極端なダイエットを繰り返し、健康を損なうケースも。適度な運動で筋肉の質を上げ、正しい食習慣を身につけましょう」(慶田先生)



Q 30代を心地よく過ごすためにすべきことは?
A 冷えに注意!
「月経痛などの月経トラブルがある人は、自分では知らず知らずのうちに冷え性になっていることも。薄い腹巻などで対策をし冷やさない心がけを。とくに今後、妊娠・出産を望む場合は注意が必要です」(木村先生)


 


MAQUIA 12月号
イラスト/本田佳世 取材・文/和田美穂 轟木あずさ 構成/山下弓子(MAQUIA)
※本記事掲載商品の価格は、本体価格(税抜き)で表示しております。掲載価格には消費税は含まれておりませんので、ご注意ください。

最終更新日:

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