連日の猛暑に室内外の気温差、冷たいものの摂り過ぎ……。身近な食材を使って体調を整える“ちょこっと薬膳”を国際中医師の小池美枝さんに教えていただきました。今から取り入れて夏バテを回避!

体にたまった「熱」を追い出せ!
ちょこっと薬膳で毎日快調!

国際中医師・薬膳料理研究家
小池美枝さん
国際中医師として不調に悩む人のカウンセリングや薬膳処方、食養生サポートを行うほか、薬膳料理教室mie's art kitchenも主宰。
夏冷えで弱った胃腸を癒やすレシピ
気(エネルギー)不足の気虚タイプのこんな人に
☑︎食欲がない、または食べても消化不良を起こしやすい
☑︎おへその下や腰を触ると冷たい
☑︎冷房が苦手で夏でもひざ掛けやショールが必需品
☑︎夏でも温かいものを飲みたい
☑︎生理痛が起きやすい
お腹の調子を整えるシャキシャキ食感の副菜
とうもろこしとキャベツのコールスロー
【健脾】【利水】

材料(作りやすい分量)
とうもろこし …1本
キャベツ…1/4個
ヨーグルト…大さじ2
マヨネーズ…大さじ2
酢…大さじ1
作り方
1 キャベツはせん切りにして、水にさらし、ざるにあけて水を切っておく。
2 とうもろこしは、ゆでて、実をそぐ。
3 1と2をボウルに入れて混ぜ合わせ、ヨーグルト、マヨネーズ、酢を加えて、よく和える。

2 とうもろこしはゆでてから、芯から実を包丁でそぎ落とす。

3 とうもろこし、キャベツ、ヨーグルト、マヨネーズ、酢を和える。
〈薬膳MEMO〉
お腹の調子を整え、体にたまりやすい湿気を取り除くとうもろこしと、胃腸の調子を整えるキャベツの組み合わせ。体に潤いを与え、渇きを癒やすヨーグルトも使用。
お腹を温め、消化も促進!
おくらザーサイ冷ややっこ
【健脾】【お腹温め】

材料(作りやすい分量)
絹ごし豆腐…1丁
おくら…4〜5本
ザーサイ…適量
かつおぶし…適量
作り方
1 豆腐は1/3丁くらいに切る。
2 おくらはごく薄切りに、ザーサイはみじん切りにし、ボウルに入れて混ぜ合わせる。
3 1の豆腐を器に盛り、2をのせ、さらにかつおぶしをたっぷりのせる。好みで塩とオリーブオイル(各適宜)、またはしょうゆ(適宜)をかけてもOK。

2 おくらはヘタを切ってから、ごく薄切りにすると食べやすくなる。

2 ザーサイはみじん切りにして、おくらと混ぜ合わせる。
〈薬膳MEMO〉
消化吸収がいい豆腐に、胃腸を元気にする健脾効果のあるおくらと、お腹だけをピンポイントで温めるザーサイをトッピング。ザーサイやかつおぶしの旨味がたっぷり。
健脾食材と「気」を補う食材で、お腹から元気に
なすのピーナッツバター炒め
【健脾】【お腹温め】

材料(作りやすい分量)
なす…2本
ピーナッツバター…大さじ1
味噌…大さじ1
料理酒…大さじ1
オイル(オリーブオイルなど好みの油)…適量
作り方
1 なすは、縦半分に切り、乱切りにし、水につけておく。
2 ピーナッツバター、味噌、酒をボウルに入れ、よく混ぜ合わせておく。
3 フライパンにオイルをひき、水気をふいてなすを炒める。
4 なすが透明になってきたら、2を加えて、弱火にして炒め、なすがしんなりしてきたら完成。

1 なすの皮は血を巡らす効果があるので、むかずに使用。縦半分に切って乱切りにする。

4 なすは炒める前に水につけておくと油を吸いすぎない。炒めて透明になってきたら火が通ったサイン。
〈薬膳MEMO〉
健脾効果のあるなすを、同じく健脾効果とお腹の温め効果のある味噌、「気」を補う効果のあるピーナッツバターと炒めた副菜。ピーナッツのコクがなすと相性ぴったり。
MAQUIA 9月号
撮影/佐々木美果 スタイリスト/竹中紘子 料理製作/小池美枝 取材・文/和田美穂 構成/髙橋美智子(MAQUIA)
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公開日:




























































































