先日ついに最終回を迎え、世界中で反響を巻き起こしているマンガ「【推しの子】」。その余韻も冷めやらぬ中、ファンの間で話題を呼んでいたドラマがPrime Videoにて世界独占配信開始&映画『【推しの子】-The Final Act-』がいよいよ12月20日(金)より全国公開を迎えます。今回MAQUIAオンラインでは、作品内に登場するアイドルグループ・「B小町」を演じた齊藤なぎささん、原 菜乃華さん、あのさんのお三方をフィーチャー! 作品や役柄に対する思いはもちろん、お互いの“推しポイント”や健やかな美しさの秘訣など、あれこれ語って頂きました。
B小町演じる原 菜乃華さん、齊藤なぎささん、あのさん
キュートさ全開の「B小町」とは雰囲気が異なる、シックな装いに身を包んだ3人。シャープな鎖骨と肩のラインでドレスを艶やかに着こなす齊藤なぎささん、ティアードの裾が揺れるドレスとヘッドドレスに可憐さを滲ませた原 菜乃華さん、デザインを効かせたパンツスタイルをサラリと自分のものにするスタイリッシュなあのさん。それぞれの個性が際立ち、思わず息を呑むような華やかさ!
「もしも、自分が推しのアイドルの子供として転生したら……?」
推しがいる人なら誰もが一度は夢見たことがある、荒唐無稽な妄想が現実となった双子の兄妹の運命をミステリータッチで描く「【推しの子】」。映画&ドラマで、伝説のアイドル・アイの娘として転生したルビーを演じるのは、自身もアイドルとして活動した経験を持つ齊藤なぎささん。ルビーと共にアイドルグループ「B小町」を結成する元天才子役の女優・有馬かなと人気インフルエンサーのMEMちょを、子役出身で現在は俳優として活躍する原 菜乃華さんと、アイドルグループの一員からソロアーティストへと転身したあのさんがそれぞれ演じています。
キャスティングの見事さに思わず唸ってしまうほど、それぞれがどこか役柄とリンクする背景を持つ3人。自身の役柄や「B小町」としてパフォーマンスをすることについて、どう感じていたのか尋ねてみました。
ルビーちゃんの内側にある、二面性に魅力を感じます(齊藤)
ーーご自身が演じているキャラクターの推しポイントを教えてください。
齊藤なぎささん(以下:齊藤)ルビーちゃんは天真爛漫でアイドルが大好きな女の子なんですが、その内側には前世である(天童寺)さりなちゃんの感情も存在しているんですよね。そういったある意味での二面性を持っている部分が魅力的だなと思います。
原 菜乃華さん(以下:原)私は(有馬)かなちゃんってB小町のツッコミ担当だと思っているんです。この3人でいるシーンはコミカルなシチュエーションも多いので、天真爛漫な2人を常にツッコんで面白くしているところが推せますね(笑)。
あのさん(以下:あの) MEMちょはいるだけで場が明るくなるような元気な子だけれど、そう見せかけて実はちょっと達観してる部分も。周りをすごく見ていて、みんなより大人っぽいところも推しポイントです。
役柄の気持ちに共感しすぎて、原作を読むのを中断してしまった時期も(原)
ーーB小町を演じる上で、プレッシャーはありましたか?
あの すごく嬉しかったです。自分が元々アイドルだったっていうのもあるので、その経験が活かせたら……って思いました。それにやっぱり「【推しの子】」が普通に好きだったので、その世界に自分が入れることも嬉しいなって。プレッシャーももちろんあったけど、ドキドキワクワクの感情の方が大きかったです。
齊藤 世界中で大人気の作品だったので、今回のお話をいただいた時は“私がやってもいいのかな……”っていう思いは正直ありました。でも勝手にルビーちゃんは自分と似ている部分が多いなと思っていたので 、“すごくやりたい、やるしかない!”っていう気持ちの方が大きかったですね。
原 私は嬉しい気持ちよりも、不安な気持ちの方が大きかったかもしれません。でも、かなちゃんは子役出身という共通点のせいか、過去1くらい共感できたキャラクターだったんですよね。原作を読むのが辛くて途中で手を止めてしまった時期もあったのですが、“これだけ共感できるなら、逆に演じきることができるかもしれない”と思って気分を奮い立たせました。
MEMちょとして味わった感情を、今後の活動でも大切にしていきたい(あの)
ーー作品内には人間の内面をえぐるような内容も含まれていますが、演じていて苦しくなった時はありましたか?
齊藤 めちゃくちゃありました。でも、ものすごくしんどかったシーンの時は2人(原・あの)が近くにいてくれたんですよね。“ワアッ!”って泣きついた私を2人が受け止めてくれたおかげで乗り越えられたんだと思います。2人には本当にたくさん助けてもらいました。
あの ぼくは共感して辛いというよりは、自分がこれまでの人生で味わってこなかったようなMEMちょの感情に浸っていた感じかも。アイドルになりたいと思いながらも人のために自分を押し殺すところだったり、それでも誰よりも羽ばたこうとする力があるところだったり。1人で動画を撮ったりしている部分が自分と少し重なる中で、MEMちょの明るさの中に隠れている寂しさを勝手に感じて……。この先の自分の活動でも活かされる、大切な感情だなって思いました。
原 私の場合、置かれている状況は辛い部分が多かったけれど、現場がとにかく楽しかったから結構上手に切り替えができていたと思います。重苦しい空気が全くなくて、すごく居心地が良かった。
齊藤 そうだね。1人の場面や櫻井(海音)さんとのシーンはヘビーなシチュエーションが多かったけど、この3人の時はコメディ調だったりライブシーンだったりしたからすごく楽しかった! ずっとおしゃべりしてたよね。
あの 3人でしゃがみながら、ケータリングのお菓子をめっちゃ食べてた(笑)。
原 「これ美味しいから食べた方がいいよ!」って言って、みんなにたくさん配ってた気がする(笑)。
B小町のステージでは、“アイドルって本当に楽しい!”という思いを表現しました(齊藤)
ーーキラキラとした輝きを放つB小町のパフォーマンスをする上で、心がけたことはありますか?
齊藤 ルビーちゃんはアイドルになる夢を叶えた子なので、パフォーマンスもMVも“アイドルでいることが本当に楽しい!”と思っている姿を表現できたらいいなと思ってました。自分がグループで活動していた時とそんなに変えてはいないけれど、やっぱり“齊藤なぎさ”ではなく“ルビー”としてステージに立つことを意識していたと思います。
あの ぼくの場合は、普段の自分と役柄はまったく違いました。MEMちょは自分を魅せることがすごく上手だし、それが生きがいなところがあると思っていて。常に見られている意識がある人なので、お客さんと目線を合わせながらパフォーマンスをするようにしてました。普段のライブではあまり笑ったりはしなくて、全力系でガーッと行くんです。なので自分がキラキラできるかわからなかったけど、MEMちょの時はなるべく笑顔を意識するようにして頑張りました。
原 私は歌もダンスも全くやったことがなかったので、とにかく必死でしたね。でもその状況自体がかなちゃんとまったく同じだったので、“これでいいのかも!?”と思いながらそのまま突き進みました(笑)。
湯船に浸かって汗をかくと、肌も体も調子が良くなる気がします(原)
ーーお忙しい3人が、ハードなスケジュールを乗り切るために取り入れている健康法や美容法をお聞かせください。
齊藤 私はビタミンCをこれでもか!というくらい摂ることかな。1日3回、決まった時間に必ず摂ることにしているんです。あとは、有酸素運動! 私は汗をかかないとめちゃくちゃ浮腫むので、30分間の有酸素運動を夜のルーティンに組み込んでいます。
原 私もなぎさちゃんを見習ってビタミンCを摂るようにしたら、お肌の調子がすごく良くなりました。教えてもらったことは、なんでもすぐに取り入れるタイプなんです(笑)。汗をたくさんかくっていう部分もなぎさちゃんと一緒なのですが、私は代謝が悪くてあまり汗をかけないのが悩み。なので、お風呂に入る時は湯船に20分くらい浸かって少しでも発汗するように心がけています。
あの ぼくも毎日湯船に浸かってる! 忙しい時ほど浸かるようにしてます。お湯の温度は40〜41℃くらいかな。ぬるくなったら追い焚きしながら、20〜40分くらい入ってます。
原 私はこの間43℃に設定してみたんだけど、さすがに熱すぎて無理だった(笑)。入浴剤は入れてる?
あの 入れてた時もあるけど、色がついているものはバスタブが着色して掃除が面倒だからやめちゃった(笑)。バスソルトとか、色がつかないやつは入れる時もあるよ。
齊藤 わかる! 着色問題は結構大変だよね。
あの うん(笑)。お風呂以外だと、飲み物は水しか飲まないようにしてます。ジュースを飲みたくなったら炭酸水を飲むとか、それだけでも結構調子がよくなった感じがします。
齊藤 ・ 原 そうなんだ〜!
感情を全部伝えてくれる、人懐っこさがなぎさちゃんの推しポイント(あの)
ーー3人それぞれの“推しポイント”をお聞かせください。まず、原さんに関してはいかがですか?
齊藤 顔がめ〜っちゃちっちゃい!
あの ほんと小さい。
原 顔が小さい2人からそう言われるとちょっと気まずいけど……ありがとうございます(笑)。
あの それに人中も短い!
原 ・ 齊藤 ハハハッ(爆笑)!!
齊藤 それと、全てにおいてすごく真剣。努力を惜しまないし、努力している姿を人に見せないところがカッコいい。すごく優しくて、素敵な子だなって思います。
原 嬉しい〜!
あの すごく研究熱心なんだろうなってこちらが感じるくらい、有馬かなになってたと思います。
原 ちょっと照れちゃう(赤面)。もう……もう大丈夫です!(笑)
ーーでは、齊藤さんの“推しポイント”は?
齊藤 わー、今みたいなのちょうだい!(笑)
あの ・ 原 (声を揃えて)まず顔!
齊藤 (嬉しそうに)なになに!?
原 そしてやっぱりコミュニケーション能力が高い!
あの みんなに愛される性格と顔。人懐っこいというか、自分の感情をいいものも悪いものも全部伝えてくれるから、こっちも心が開きやすいんです。
原 最速で心を開いちゃうよね。ルビーちゃんは心境のアップダウンが激しい役だったから、きっとすごく大変だったと思うんです。スケジュール的にも大変な中、こんなにも明るく、現場のみんなを支えながら難しい役を演じていたことが本当に素晴らしいなって。
齊藤 嬉しい〜!
原 パッと目を引くような天性の明るさがありながらルビーちゃんが抱えてる闇も表現できて、見れば見るほど好きになっちゃいます!
齊藤 (瞳を輝かせながら)これやばいね、最高です♡
ーー最後に、あのさんの“推しポイント”をお願いします。
あの 3人目だからあんまり出てこなそう……。
齊藤 透明感! 肌白い! スタイルがいい! 私、こんなに服を着こなせる人を見たことがないです。あと猫ちゃんのように人を惹きつけるオーラがあって、自分にだけ心を開いてくれてるかも……ってつい思っちゃうんですよね。あのちゃんといると、勘違いネキになる(笑)。
あの 勘違いネキ!?(笑)
齊藤 ライブを観に行かせて頂いた時も、“こんなに人の心を動かせるんだ!”と思ってめっちゃ泣いて。『僕は頑張るよっ』という曲をいつも聴いているんですが、歌声も言葉選びもすごく響いて、聴くたびに本当に頑張ろうって思います。……すみません、勢いよく喋りすぎた(笑)。
あの ありがと〜。
原 実は私も、あのちゃんが着てる衣装を買ったことがあります(笑)。何を着てもあのちゃんのために作られたお洋服なんだと思うくらい、着こなしが素晴らしいんですよね。カリスマ性というか……。
齊藤 それ、わかる〜!!
原 それと、私があのちゃんにキュンとしたことがあるんです(笑)。前にバラエティ番組について相談したことがあるんですが、私が1質問したことに対して、あのちゃんは10で返してくれるんですよ。さらに、しばらくしてから隣にササッと来て、「こういうのもあるよ」と補足してくれて……。きっと、声を掛けるタイミングも考えてくれたんだろうなって。そういうことが2〜3回あったので、すごく人を見てくれているなって思いました。
齊藤 たしかに! 一見マイペースだけど、ギャップ萌えだね♡
あの (恥ずかしそうに)うれし〜。
ーー皆さんのコメントを伺って、ただ仲が良いだけではなく、お互いをリスペクトしていることがすごく伝わってきました!
今回の取材が行われたのは、ドラマ&映画『【推しの子】』のワールドプレミアイベント当日。どこか緊迫したムードが漂う中でも、3人の間に流れる空気はいたって穏やか。準備を終えて取材場所にやってきた齊藤さんを見て、あのさん&原さんが「あっ、髪色変えてる!」「黒髪似合う〜♡」と絶賛。撮影されたカットをお互いにチェックした際も、「いいね!」「カワイイ!」と大盛り上がり。作品内で描かれる「B小町」そのままの温かくポジティブな関係性がなんとも微笑ましく、最後まで和やかな雰囲気に包まれたままインタビューが終了したのでした。
Amazon Originalドラマ『【推しの子】』はPrime Videoにて11月28日より世界独占配信中! 映画は12月20日(金)より全国公開!
芸能界の闇に切り込むスキャンダラスな展開で、世界を熱狂させた人気コミック「【推しの子】」のドラマ&映画がいよいよ公開!
全8話のドラマシリーズは、11月28日からPrime Videoで世界独占配信中。12月20日から全国公開となる映画『推しの子 -The Final Act-』では、ドラマシリーズの続きが描かれる。
〈ストーリー〉とある事件をきっかけに、推しのアイドル・アイ(齋藤飛鳥)の子供として転生したアクア(櫻井海音)と双子の妹・ルビー(齊藤なぎさ)。親子であることを隠しつつも3人で仲良く生活していたある日、アイの元を熱狂的なストーカーが訪れてーー。
時は流れ、アイのような究極のアイドルを目指すルビーは、子役出身の有馬かな(原 菜乃華)とインフルエンサーのMEMちょ(あの)の3人で「B小町」を結成。そしてアクアもまた、ある目的を果たすべく芸能界へと足を踏み入れる。
“推しの子”として生まれた双子の兄妹が抱く、アイに対する強い愛情の行き着く先とは?
俳優
齊藤なぎさ
2003年7月6日生まれ、神奈川県出身。'17年に指原莉乃さんがプロデュースするアイドルグループ「=LOVE(イコールラブ)」のメンバーとしてデビュー。'23年にグループを卒業し、現在はモデルや俳優など幅広い分野で活躍中。
俳優
原 菜乃華
2003年8月26日生まれ、東京都出身。'09年に子役としてドラマデビューし、数多くの作品に出演。'23年に公開された映画『ミステリと言う勿れ』でヒロインを務め、第47回日本アカデミー賞新人賞を受賞した。'25年度前期放送のNHK連続テレビ小説『あんぱん』では、ヒロインの妹・メイコ役を演じる。
俳優/アーティスト
あの
9月4日生まれ。2013年にアイドルグループ「ゆるめるモ!」に加入。'19年にグループを脱退し、翌'20年よりソロアーティストとして活動を開始。'22年にリリースした『ちゅ、多様性。』で、日本レコード大賞2023特別賞を受賞した。現在はラジオやバラエティ番組などで活躍する他、俳優としても注目の存在に。
衣装クレジット&スタッフクレジット
【齊藤なぎささん分】ドレス¥16000(レンタル料)/hugday そのほかスタイリスト私物 ヘア&メイク/夢月(Three PEACE)、スタイリスト/大山諒子
【原 菜乃華さん分】イヤリング¥5500(MoMo/ロードス TEL:03-6416-1995)、リング¥16500(ヴァーミリオン/ヴァンドームヤマダ TEL:03-3470-4061)、そのほかスタイリスト私物 ヘア&メイク/馬場麻子、スタイリスト/山田安莉沙
【あのさん分】ブラックショートジャケット Alias_Jacket¥73700、スカート Hak_Bodice¥46200、タイツゲイダー Hourglass Gaiter¥35200(すべてHATRA)・そのほかスタイリスト私物 ヘア/夕紀、メイク/URI(ユーリ)、スタイリスト/神田百実
※本記事掲載商品の価格は、税込みで表示しております。
撮影/藤澤由加 取材・文/真島絵麻里 企画・構成/佐藤 陽(MAQUIA ONLINE)
編集部
新作コスメや限定品の発売日、話題のイベント、キャンペーン情報をいち早くお届け!マキアオンラインで最新のビューティトレンドをキャッチして。