「MAQUIA」7月号では、価格以上の素晴らしい効果、機能で美賢者たちを唸らせる「プチプラコスメ」を徹底特集。今回は、長年日本の美容業界を見つめてきたお二人に、プチプラコスメの変遷と展望を語っていただきました!
吉田昌佐美さん×安倍佐和子さん対談
時代がプチプラに追いついた!
長年日本の美容業界を見つめてきた二人が、プチプラコスメの変遷と展望を真剣討論。プチプラコスメは、ビューティの牽引役になるのか!?
美容ジャーナリスト
吉田昌佐美さん
美容誌のライター、編集を経てジャーナリストに。現代日本における美容の変遷に精通している。コスメへの愛が深いことでも有名。
ビューティエディター
安倍佐和子さん
女性誌や美容誌の編集を経て独立。美容トレンドや先進テクノロジー、ホリスティックの知識に基づいたスキンケアアドバイスが好評。
コロナ禍でプチプラコスメがますます好調!?
安倍:今日は対談用にプチプラコスメを集めてもらったけど、昔に比べたらずいぶん増えましたね。
吉田:本当だよね。安いコスメって昔からあったけど、いわゆる“プチプラコスメ”として一気に増えたのは2008年のリーマンショック以降だったと思う。
安倍:やっぱり経済情勢が影響してる。それまでの安いコスメって、奇抜なものかミニサイズみたいなものが多かった気がするから。
吉田:そうそう。スキンケアなら“毛穴ポロリ”みたいな悩み特化型、メイクだったらグリッターぎっしりとか、安いコスメってポイントで使う印象だった。それがリーマンショックを境に、どんどんベーシックなものが増えた感じ。容量だって普通だし、何なら毎日たくさん使えるビッグボトルの化粧水まである。
安倍:メイクものも以前なら、アイシャドウや口紅はデパコスで、ネイルとかカラーライナーみたいな流行り物はプチプラっていう感じ。それが今では、デイリー使いするアイパレットはもちろん、ベースメイクだってプチプラな人が増えているよう。
吉田:今はコロナ禍だから、デパートで美容部員さんにメイクしてもらうのは難しいでしょ。余計セルフで買えるプチプラコスメが売れているのかも。私もプチプラ、普通に愛用してるし。エクセルのアイシャドウ(A)とか、すごくいい。
エクセル
スキニーリッチシャドウ SR11
温かみがあって肌なじみのよいブラウン系をセット。優しげな眼差しに。¥1650/常盤薬品工業
百花繚乱プチプラチェックするならココが穴場!
安倍:私は花粉症の時期、イハダ(B)にかなりお世話になりました。でもあまりにブランドが多すぎて追い切れない! ドン・キホーテにたくさんあるらしいから、行ってみたい。
吉田:私よくドンキ行くよ。
安倍:本当!? 初耳なんだけど。
吉田:近所にコスメ好きな女の子がいるんだけど、その子と夜中にドンキへ出かけて行って、プチプラコスメをチェックするのが楽しいの。
安倍:女子高生みたい(笑)。どんなコスメがあるの?
吉田:ニッチなものからベーシックなものまで何でもあり。知らないブランドもたくさんあって楽しい。
安倍:品質的にはどんな感じ?
吉田:全部を試しているわけじゃないけど、以前とは質が全然違う。特に大手メーカーのプチプラって、この値段でこの機能!? っていうお値打ちアイテムが多い。
イハダ
薬用クリアバーム
水分を閉じ込めバリア機能をケア。肌荒れを防ぐ。[医薬部外品] 18g ¥1760(編集部調べ)/資生堂薬品
MAQUIA 7月号
撮影/荒川雅之〈近藤スタジオ〉 イラスト/Uca 取材・文/風間裕美子 構成/萩原有紀(MAQUIA)
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