公開日：2021.10.02

【医師が監修】シリカとは？美容に役立つ成分の特徴について－美容成分事典－

美容成分からコスメを選びたくなったら始めどき。おなじみの成分から話題の新成分まで、正しい知識を＃美容成分事典でディープに楽しく学んでいきましょう。ここでは「シリカ」の特徴や働きについてコンパクトに解説。

医師が回答するMAQUIA公式ブロガー・美容ライターなど美容に関心の高い方からのさらに踏み込んだQ＆Aも掲載しているので、美容成分について、もう一歩深く知りたい方にお勧めです。

「シリカ」の正体はどんなもの？
「シリカ」を含むコスメの美容成分的な特徴と働きは？
「シリカ」のコスメを使用するときに注意すること・副作用について
医師が回答！美容成分「シリカのここが知りたい」
【通販で購入ができる】編集部がお勧めする「シリカ」の入っているスキンケア＆コスメ

≫人体にも微量存在する、ミネラルの一種「シリカ」

「シリカ」の正体はどんなもの？

[シリカ」はミネラルの一種。二酸化ケイ素とも呼ばれ、人の身体にも毛髪や血管、皮膚に分布しています。

また、自然界では石英やメノウ、珪藻土などから取れる粉体で、現在は合成もされている原料です。多孔質で表面積が大きいため吸湿性が高く、余分な油分も吸着して肌をさらさらの状態に保ちます。ふんわりとした感触に仕上げ、カバー力がありつつ透明感も有しているので、メイク用のコスメによく配合されています。粒子のサイズによって特性が異なり、100nm以下の微粒子「シリカ」は結合力が高くなります。沈降シリカと呼ばれる100nm以上のものは紫外線散乱効果がありますが、白っぽく見える傾向があります。

※イメージ図

「シリカ」を含むコスメの美容成分的な特徴と働きは？

スキンケア製品においては、シリカは粘度の調整剤として乳液やクリームなどに使われます。サイズの大きいものは洗顔料のスクラブ剤としても使用されます。シリカは酸化しにくいという特徴があるため、乳液などの安定化のために配合されることも。

また、肌に悪影響を与える酵素の活性を抑制する効果も報告されており、ふわりとした仕上がり感と肌荒れ予防の目的でパウダリーファンデーションに配合されたものもあります。

アレルギーを起こしにくい成分で肌をふんわり見せてくれるソフトフォーカス効果やベタつきを抑えてくれる効果があるため、「シリカ」は自然派化粧品のメイクアップ用コスメでもおなじみの成分となっています。

「シリカ」のコスメを使用するときに注意すること・副作用について

化粧品としての「シリカ」の副作用等は報告されていませんが、ナノサイズ（100nm以下）原料の生体への影響を指摘する声はあり、現在研究が進められているところです。

≫美容成分Q＆A

医師が回答！美容成分「シリカのここが知りたい」

美容に関心の高い方から募ったシリカについての疑問を、医師・友利新先生に伺いました。

Q.シリカの効果的な摂取方法を知りたいです（MAQUIA公式ブロガーうらんさん）

A.「シリカは水道水にも入っている鉱物の一種です。ないよりはあったほうがいいのですが、鉄欠乏症のような、シリカ低下症という欠乏症があるわけではないことを頭に入れておいてください。大抵の鉱物は体内で生成されないので、そういった意味では摂取する必要がありますが、普通のお水でも摂取可能です」（友利先生）

Q.シリカ水が注目されていますが、飲むことで美容効果は得られますか？（MAQUIA公式ブロガー kurumiさん）

A.「シリカはミネラルの一種ですが、ミネラルを摂取する際はバランスが大切です。鉄やマグネシウムなど美肌に欠かせないミネラルはさまざまなので、どれかひとつの成分を突出して摂るより、バランスよく摂取することがポイントです。お水を飲むこと自体は肌に良いので、シリカひとつにこだわらず、他のミネラルも含まれたお水を摂ると肌に良いと思いますよ」（友利先生）