こんにちは、ミュンヘン在住トータルビューティーアドバイザーのまりりんこと、熊谷真理です。
ドイツでエステティシャンデビューを果たしてから早4か月が経過。リピーターさんも少しずつ増えてきました!
早いようで長かったような、戦いの日々で気づいたら4か月経っていたという感じ。
今までSNSでの発信や美容学校での勉強に精を出してきましたが、こうしてリアルな場で「経験」を積めていることが本当に幸せだなと感じています。
とくに私が現地サロンに飛び込んでみて良かったと思ったことは、実際に人の肌を触るようになって、人の肌が十人十色だと実感できたこと。
脂性肌、乾燥肌、敏感肌、普通肌、混合肌、ニキビ肌など、さまざまな肌質がありますが、肌質を一括りにするなんて不可能なくらい、人によって肌が全然違うのです。
また、お客様に普段どんなケアをして、どんなものを食べているのかなど様々な質問をしていく中で得られることも多数。美肌のために良いor良くない習慣など、一般的な美容情報の答え合わせもできています。
SNSだけで生きていた頃は知識だけで頭でっかちになっていた部分がありますが、
実体験をすることで今までの仮説が実証されたり、ヨーロッパ人と日本人の肌質の違いを見て触って実感できたり、ヨーロッパ・日本の美容文化の違いがこのように肌質に影響しているんだと理解できたり、
経験は本当に学びの宝庫。
これだけ書くと何の挫折もしてないように見えるかもですが、心が折れることも度々経験しています。
やっぱりドイツ語できない問題による諸々...
7月に参加した日帰り社員旅行以降、同僚からドイツ語が上達したと褒められますが、正直まだまだ😵💫
語学はもっと勉強するとして、、
先日、お客様から施術終了間近に突如叱責を受けました。
「何で⚪︎⚪︎の施術をやってくれなかったの!?」と。
開始前に施術内容を話し、お叱りを受けた瞬間も「ご予約コースにその施術は含まれていない」と説明したものの、ご納得いただけず、、、
私の説明が分かりにくかった可能性は大いにありますが、お互いの認識の違いから生まれた出来事でした。
あまりの剣幕に「 Entschuldigung,(ドイツ語でごめんなさい) 」と思わず謝罪(私)。
海外で謝罪すること=自分の非を認めたということ。
この瞬間から、コース外の施術をせざる負えない状況を自ら作り出してしまいました。
その後施術をし、お客様はお怒りもなく満足してご帰宅。
上司に一連のことを話し、100%Mariにミスはなかったと言ってもらえましたが、この経験で『海外で働くということ』について深く考えさせられました。
その後、ドイツ歴の長い知人から、こういう時は Entschuldigungではなく、Tut mir leidを使うと、ごめんなさいというより「それはお気の毒に」というニュアンスが伝えられるのでオススメとのこと。
さらにドイツ語の先生(ドイツ人)からは以下のように答えるとより良いと教わりました。
「Tut mir leid,aber das ist nicht mine schuld」
(それはお気の毒に、、でもこれは私のせいではありません)
日本のサービス業でこのような返しをしたら大問題になりそうですが、海外では責任の所在を明確にしておくことは自分を守るうえで大切なこと。
これは覚えておこう。
その翌週も予約が入っていたので出勤。
先日のことがあったので内心ドキドキでサロンに向かいましたが、その日はいつも以上に施術内容を詳しく説明して誤解のないよう進めるぞ、と心に決めていました。
とにかく笑顔で頑張る!!!と。
すると、その日施術したすべてのお客様とスモールトークが弾み、施術中もとっても良い雰囲気が作れたんです。つたないドイツ語と英語を織り交ぜながら。
施術後はツヤんとした自身の肌を見て満面の笑みを浮かべるお客様。
喜んでくれているのが一目でわかりました。
次回のご予約もゲット。
私はこの4か月、ドイツ語があまりできないということに劣等感を感じていましたが、私が悩むべきはそこじゃなかったのかもしれません。
お客様との信頼関係構築、コミュニケーション。臆せず話す。これが一番大事だったんだ。
技術力だけでなく『笑顔と良いサービス』は万国共通。
本当に辛かったあの日と打って変わって、何だか突き抜けられた気がしています。
高く飛べた。
言葉の壁ってハードルが高すぎて怖くて不安だけど、ご満足いただけるかどうかはきっとそこじゃない。
ドイツ語を喋れないから喋らないのではなく、喋れないなりに伝えたいことを表現する。
これだけでも誠実さが伝わりますよね。大事なことに気づけて良かった。
辛い経験って絶対無駄にならないですね。
まだまだ私の挑戦は続きます。