毛穴ケアは肌表面のお手入れだけでは改善しにくいもの。そこで、毛穴レス体質を目指すために、ライフスタイルで気をつけたいポイントを紹介します。
新時代は、「タイプ別」に毛穴を極めよう
スムーズ毛穴ケア攻略BOOK
エステティシャンとして多くの毛穴悩みと向き合う美のプロフェッショナル。美肌ケアの伝道師。
皮膚科・美容皮膚科医
山崎まいこ先生
まいこホリスティックスキン クリニック院長。多角的な観点から毛穴の目立たない肌に導く専門医。
全タイプ共通
ちょっとしたことだけど気をつけたい！
毛穴ファーストの生活習慣
インナーケアでできること
皮脂分泌とインナーケアには相関関係あり！毛穴ケアはインナーケアとの両輪で考えましょう。
刺激物を控える
刺激物は不要な皮脂を出す
「香辛料、チョコレート、カフェインなど、刺激物は皮脂分泌を活発にして、毛穴を開きやすくします」（水井さん）。「辛いものを食べると一時的な発汗作用で毛穴が開くことも。ここで出る汗は肌をキレイにする“いい汗”とは違います」（まいこ先生）
栄養はACEが大切
皮脂分泌をコントロールできるビタミン類
「ビタミンAは皮質代謝に関わります。皮脂バランスがあまりに乱れている場合はクリニックで活性型ビタミンAの処方も可能ですが、妊娠を考える女性には処方できません。早めに、市販のサプリメントを取り入れるのも手」（貴子先生）。「ビタミンB2、B6にも皮脂を抑制する効果があります」（まいこ先生）。「ビタミンA・C・Eは皮脂分泌のコントロールに関わるので、トータルで毛穴ケアの味方ですよ」（水井さん）
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腸活
腸内環境の良さは美肌に影響を与える
「腸と毛穴の状態は密接に繋がっています。便秘をしている人は毛穴詰まりを起こしていることが多いんですよ。なので乳酸菌など腸内フローラの環境を整えるサプリメントをうまく活用し、継続できる方法で腸内環境を整えましょう」（水井さん）。「水分不足も便秘の原因に。腸活と同時に、水分をしっかり摂取してお通じの出やすい環境を整えておくことも重要です」（貴子先生）
1包に1兆個相当の乳酸菌。顆粒なので、カロリーを気にせず乳酸菌を摂取しやすい。プロテサンR 1.2g×62包 ￥11880／ニチニチ製薬
糖質摂りすぎに要注意
糖質過多は太るだけでなく、皮脂分泌も増やす
「糖質の摂りすぎは皮脂分泌を促します。もちろん揚げ物の摂りすぎも皮脂分泌を活発にしますが、特に女性の場合はスイーツ、お菓子の食べすぎに要注意。小麦粉など糖質をベースに生クリームやバターなど脂肪もたっぷりで、皮脂分泌の原因になります。またワインやビールなど、糖質の多いアルコールも気をつけましょう」（貴子先生）
お風呂って関係ある？
美肌な人は入浴好き。そんなイメージがあるけれど毛穴トラブル解決には実際関係あるの？
直接的ではないが入浴時間も無駄にしないで
「お風呂で汗をかくと毛穴汚れがキレイになる、というのは思い込みですが、毛穴と汗には遠からず関係があります。汗をかける体質＝代謝が良く肌のキメが整いやすいということ。また汗腺と皮脂腺は独立していますが、お互いに影響し合っているので、汗をかくと多少は皮脂も分泌されます。つまり肌代謝が良く潤いやすい肌になるために、お風呂に入り、汗をかける体質にしていくことは“美毛穴”育成にも役立ちます」（まいこ先生）
運動ってどうなの？
運動は健康に役立つけど、美毛穴にも繋がる？気になる事実を美賢者の皆さんがズバリ明言。
運動は適度に。健康身体は美毛穴の第一歩
「運動することで皮脂分泌を促す糖質が消費されます。とはいえ多少の改善なので、根本の食生活を大切に。激しい運動をすると、活性酸素を増やしてしまうこともあるので、肌のためには適度が良いでしょう」（貴子先生）。「お風呂と同じく、汗をかける体質にしておくという意味では関係があります」（まいこ先生）
寝不足になると毛穴が詰まる？
「慢性的な睡眠不足は肌の修復やターンオーバーに影響します。また寝不足で交感神経優位な時間が増えると、ストレスでコルチゾールが分泌され、炎症に繋がったり、体に必要なビタミンやミネラルが消耗されてしまいます。就寝してすぐの90分間に成長ホルモンが出ると言われているので、入眠時の質を大切に。スマホの通知は切ることをおすすめします」（まいこ先生）。「自律神経が乱れると、毛穴収縮のバランスも乱れます。毛穴も“寝不足状態”になると思って」（貴子先生）
紫外線の影響も
紫外線は毛穴にとって百害あって一利なし
「コラーゲンに影響を与える紫外線はたるみ毛穴に影響します。また酸化ストレスも発生しやすくなるので、ダメージ毛穴に繋がる炎症も起きやすくなります。毛穴だけでなく、トータルで肌への影響も考え、紫外線予防は必須のお手入れと考えましょう」（まいこ先生）。「最近は自然光に含まれるブルーライトの影響も論じられるようになっています。近年では、ターンオーバーを低下させる要因になるという報告も」（貴子先生）
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撮影／天日恵美子（モデル） 橋口恵佑（物） ヘア＆メイク／千吉良恵子〈cheek one〉 スタイリスト／金山礼子 モデル／華村あすか イラスト／齋藤よしこ 取材・文／松井美千代 構成／山下弓子（MAQUIA）
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